絵本 ちいさなねこ

絵本 ちいさなねこ

絵本 ちいさなねこの表紙です

絵本 ちいさなねこ
◆年齢◆
読み聞かせは2〜3才から。
自分で読む場合は4才以上です

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本



石井桃子 作:横内襄 絵 福音館書店

初版年月日:1967年01月20日 ISBNコード:4-8340-0087-7

28ページ 20X27cm 定価840円(税込)


通常版はこちら!  定価840円(税込)

「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1040円(税込)

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この絵本は対比がみどころです。

(1)大小の対比
◎『ちいさな ねこ、おおきな へやに ちいさなねこ』(2・3ページ)
◎子どもの大きさと子猫の小ささ(6・7ページ)
◎止まった大きな自動車の下から『ちいさい ちいさい ねこのかおがのぞいた』(10・11ページ)
◎子猫と大きな犬(1枚目の画像参照・14・15ページ)
犬がとてつもなく大きく描かれていて、それだけ大きな危機の場面です。
◎お母さん猫の登場
前景に大きな猫です。いきなり大きく堂々とお母さん猫が登場します。子どもらより、車より大きく描かれます。(20・21ページ)
◎お母さん猫と子猫の大きさ(24・25ページと最後のページ)
この絵本は、主人公「ちいさなねこ」の小ささを何回も示すことによって、「ちいさなねこ」に起こる出来事の大きさを強調しています。「ちいさなねこ」側に限りなく寄り添った視点になっていますね。それは子どもたちの見ている世界が、実際よりもずいぶん大きなものに見えるのと似ています。そしてこのことで、ハラハラドキドキ感も大きくなり、逆に助けたれたときの安心感も大きくなります。
最後の2ページはお母さん猫が見開きいっぱいに描かれています。この場面は、お母さん猫の大きさが、絵本をはみ出すくらい大きな存在感として、また大きな大きな安心感・信頼感として、子どもには感じられているはずです。
(2)子猫の行動とお母さん猫の行動の対比
この絵本は「ちいさなねこ」から見ていくと、何か気になって冒険にでかけ、結局お母さんに助けられ帰ってくる形になっています。
いわゆる「行きて帰りし物語」の形ですね。でも「こすずめのぼうけん」のように一人前になった、だから冒険にでる、のではなく、この子猫はなにかしら気になることがあって、つい冒険になってしまったのですね。
この子猫の行動(三回危険な目にあう、「子どもにつかまえられそうになる」「車にひかれそうになる」「大きな犬に通せんぼされ追いかけられ木に登る」)と、助けに行くお母さん猫の行動経路は同じです。
けれどもその危険への対処の仕方はいかにも冷静沈着で、堂々としています。大きな犬でさえ追っ払ってしまいます。この対比によっても、お母さん猫の偉大さが描かれています。しかしそれは子猫のひ弱さに較べられているのではなく、子猫の奔放さに対比されているのです。
だからこの本は「お母さんってすごいんだよ絵本」ですね。日頃しかられたりすることはあっても、子どもはお母さんに絶対的な信頼感を寄せていますが、そのことをあらためて確認する絵本といってもいいでしょうか。「私のお母さんもこんなだ!!」と。
なにせこの絵本は40年間も子どもに支持を得ているのですから。



内容紹介です

かわいいこねこが こちらをみています

表紙の猫をご覧下さい。子猫ですね。頭と体のバランスからわかります。
扉を開けると……
これはやはり子猫にちがいありません。
子猫は何か聞きつけたようですね。『ちいさな ねこ、おおきな へやに ちいさな ねこ』
庭に降りてきましたよ。ひとりで出かけて、だいじょうぶでしょうか。
走りだしました。『もんをでて どんどん はじっていく』
子どもが子猫をつかまえようとすると、子どもの手をひっかいて、逃げ出しました。どんどん走って行きます。
『あ、じどうしゃの ほうへ とびだした』『あぶない!』自動車はブレーキをかけて止まりました。
自動車の下から小さい小さい子猫の顔が見えます。だいじょうぶでした。『ひかれないで よかった!』
自動車の下からはいだすと、子猫はまた走り出しました。
『おや、こんどは むこうから おおきな いぬが やってきた』『おおきな おおきな いぬ と ちいさな ちいさな ねこ』
大きな犬がとおせんぼ。子猫は怒って、大きな犬の鼻をひっかきました。

大きな犬の鼻を こねこがひっかきました

犬は追いかけます。
追いつきかけたとき、
『あ、きが あった』子猫は木に飛びつきました。
『もうだいじょうぶ』犬は木に登れない。

木に飛びつくこねこ

子猫は高い木のてっぺんにてっぺんにのぼって、「にゃお! にゃお!」でも、犬は木の下で、まだがんばっています。降りられないよ。どうなるのだろう。
『おかあさんねこが こねこの こえを ききつけた。 おかあさんねこは かけだした』
はたしてお母さん猫は、子猫を救い出すことが出来るでしょうか…







読み聞かせのポイント
この絵本は騒がしい2、3歳児集団でも、静かにさせてしまいます。いつも物語の力を感じさせてくれる絵本です。安心感を呼び起こす絵本なのでしょうね。何の技巧もなしに、普通に読んであげればいいです。
ただ3場面だけは少し間をおいてめくった方が効果的でしょうね。
(1)子猫が自動車の方へ飛び出す場面の次のめくり
(2)犬に通せんぼされました。子猫は犬の鼻をひっかいて、さあどうなる。ここのめくり。
(3)子猫は木のてっぺんに逃げて、下では犬がまだがんばっている場面の次のめくり。

絵本 ちいさなねこ
◆年齢◆
読み聞かせは2〜3才から。
自分で読む場合は4才以上です

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本


石井桃子 作:横内襄 絵 福音館書店

初版年月日:1967年01月20日 ISBNコード:4-8340-0087-7

28ページ 20X27cm 定価840円(税込)


通常版はこちら!  定価840円(税込)

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