絵本 しろねこしろちゃん

絵本 しろねこしろちゃん

絵本 しろねこしろちゃんの表紙です

絵本 しろねこしろちゃん
◆年齢◆
読み聞かせは2〜3才から。
自分で読む場合は4才以上です

◆ジャンル◆
◆まいにち絵本

◆シチュエーション◆
◆おたんじょうび絵本



森佐智子 文 MAYA MAXX 絵 福音館書店

2005年03月10日 ISBNコード:4-8340-2042-8

24ページ 22X21cm 定価780円(本体743円+消費税37円)


通常版はこちら!  定価780円(本体743円+消費税37円)

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「しろねこしろちゃん」

この絵本で、子どもたちの心にひっかかるのは、
(1)みんなおちちをのんで大きくなったこと
(2)みんなと違うこと
(3)お父さんの登場
(4)裏表紙の家族写真(?)です。

(1)みんなお乳のんで大きくなった
「みんな おかあさんの おちちをのんで、どんどんおおきくなりました」と読むと、その場は急にざわつき、「おちち、おちち」と言う子もいます。
少し大きくなった子たちには「おちち」は赤ちゃんを意味していて、自分はもう赤ちゃんとは違うといいたいのでしょう。
なかには微笑んで見る子もいますが、こちらも「違う」ことをの別の表現なのでしょう。

(2)こうした赤ちゃんとは違うという意識を持つ子にとって、しろちゃんだけ、お母さんともお兄さんとも違った毛だと気づくことはかなり深刻な問題です。
威張っていた気持ちが急に揺れ始めます。しろちゃんのきづいた「ぼくだけ」という大きな不安は、人ごとではありません。
しろちゃんが体を黒くしようとして、なみだぐましく努力する姿に、子どもたちは完全に同一化します。
お母さんが、すぐなめて世話をやいてくれますが、それはたしかに安堵なのですが、それで収まるような不安ではありません。
そして、さらにお父さんが帰ってくると聞いては、今でもみんなと違うことがが恥ずかしいのに、もういてもたってもいられません。
しろちゃんが、とぼとぼ家を抜け出す気持ちも分からないはずはありません。

(3)このページをめくり、見開きの場面に大きなしろねこが登場し、「とちゅうで しろちゃんは なにを みたでしょう」と読むと、子どもたちは、「お父さん」「いや違うかも」とつい言ってしまいます。
お父さんであって欲しい気持ちと、でも文章の方ではそのように言ってくれないことから、子どもたちの心の揺れが図らずも出てきます。
そしてお父さんが、しろちゃんを見てくれたときの、しろちゃんのうれしそうな顔といったらありません。

(4)家族写真
(?)

裏表紙

しろちゃんの、心のそこからの安堵とうれしさを、見ることができるのは裏表紙です。それはお父さんとお母さんが互いに見つめ合う視線にあります。
しろちゃんは、単にお父さんと同じ色だったから「ほっと」したのではなく、お父さんがお母さんを見る姿にこそ、心からの安堵を感じたのではないでしょうか。
この本は、ほとんど白と黒だけの(赤・オレンジ・青が効果的に使われていますが)、くっきりした絵本ですが、加えてその太い描線がお父さんとお母さんの、揺るぎない姿勢を表現しています。
それは揺れるしろちゃんの心をしっかり支える役割もはたしているようです。



内容紹介です

真っ黒の毛をもつおかあさんから、まっくろなこねこ、三びきとまっしろなこねこが一ぴき生まれました。ある日、しろ
ねこしろちゃんは、自分だけ白いのに気がつきました。
「自分だけどうして」しろちゃんの気持ちは揺れ始めました。
『まっくろな おかあさんねこから、こねこが うまれました』
堂々としたおかあさんねこに較べ、まだ、ほんの小さな猫です。
『まっくろな こねこが さんびきと、 まっしろな こねこが いっぴきです。
みんな おかあさんの おちちをのんで、どんどん おおきくなりました』
ずいぶん大きくなりました。おかあさんの上にのったり、じゃれついたり。
ある時、しろちゃんは、自分だけ白いのに気がつきました。
『「おかあさんだって にいさんだって あんなに きれいな くろいけなのに」』
しろちゃんは、ずらりとならんだおかあさんと兄さんたちを見てうらやましそうです。
〈自分だけ、どうして〉
しろちゃんは、わざと白い毛を黒くしようとしました。
〈どろんこになったり、真っ黒な炭に体をこすりつけたり〉
でも、おかあさんに見つかると、なめられて、真っ白な毛にされてしまいました。
ある日、おかあさんが今日はお父さんが帰ってくるよといいました。
兄さんたちは大喜び。
でも、しろちゃんはそっと家を抜け出しました。
〈じぶんだけ白い、おとうさんはどのように思うでしょう〉
途中、しろちゃんは、しろちゃんの何倍もある大きくて真っ白いねこを見ました。

おおきなしろいねこ 

しろちゃんがあとについて歩いていくと、大きなねこはしろちゃんの家の前で止まりました。
「こどもたちや、おとうさんが かえっていらっしゃったよ」
お兄さんたちは飛び出してきました。
おとうさんは、三びきのくろねこを見てうれしそう。
「これで ぜんぶかね」
「いいえ。おとうさんのうしろに ほら、…」

おとうさん! 

おとうさんは、真っ白なしろちゃんを見て、…
でも、いちばんうれしかったのは、…。







読み聞かせのポイント
この絵本の最大ポイントは、お父さんが振り向いてくれる場面ですね。
この場面をしっかり見せてあげることが大事です。
もう一つは、裏表紙をちゃんと見せないで、「お終い」にけっしてしないことです。
うれしさを通り越した「安堵」こそこの絵本の魅力なのですから。

絵本 しろねこしろちゃん
◆年齢◆
読み聞かせは2〜3才から。
自分で読む場合は4才以上です

◆ジャンル◆
◆まいにち絵本

◆シチュエーション◆
◆おたんじょうび絵本


森佐智子 文 MAYA MAXX 絵 福音館書店

2005年03月10日 ISBNコード:4-8340-2042-8

24ページ 22X21cm 定価780円(本体743円+消費税37円)


通常版はこちら!  定価780円(本体743円+消費税37円)

「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格980円(税込)

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