絵本 ぞうくんのさんぽ

絵本 ぞうくんのさんぽ

絵本 ぞうくんのさんぽの表紙です

絵本 ぞうくんのさんぽ
◆年齢◆
読み聞かせは2〜3才から。
自分で読む場合は4才以上です

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本



なかのひろたか 作・絵 なかのまさたか レタリング 福音館書店

初版年月日:1977年04月01日 ISBNコード:4-8340-0515-1

28ページ 27X20cm 定価840円(本体800円+税40円)


通常版はこちら!  定価840円(本体800円+税40円)

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この時期、テレビやアニメの動的な絵ばかり見ていると、躁状態になりかねません。

それぞれの動物はユーモラスに描かれていますが、おもちゃ絵本のような戯画的・動画的ではありません。ゆったりと落ち着いています。
2、3才児は「動」の時期ですから、こういうゆったりとした雰囲気の絵本がいいですね。それにこの時期、テレビやアニメの動的な絵ばかり見ていると、躁状態になりかねません。
それにぞうくんですから「どれどれ、さんぽに…」のほうがどっしりした感じがしますね。
そのかわり、良く動くのは「眼」の表情です。それから、ぞうくんの鼻です。
表紙絵は内容からいって、かめくんを遠くに見つける場面と思われます。
そのぞうくんの眼と鼻の表情は、絵本の各ページの絵の中に、同じものは一つもありません。鼻が伸びて、眼が右方向をしっかりと見つめています。
表紙の右端に「ぞうくんの さんぽ」とタイトルがあるのが憎らしいくらいです。これは「ぞうくんのさんぽとは、どんなおななしなのだろう」という期待感を表しています。
それに子どもたちは日頃、お母さんの眼の表情から、感情を読みとっていますから、口にはださずとも、絵本の読み取りには慣れています。
たとえば、かばくんとの出会い場面では、お互いの視線がまっすぐに一致してます。眼と眼で会話しているのでしょう。
続いて、これをご覧下さい。


ぞうくんの上にみんな乗りました。全体に、斜塔のように右に傾いでいます。
「ぞうくんは ちからもちだね」と上の動物たちはいいます。
そのかばくんとわにくんの眼は、そういいながら「え、なにかおかしいぞ」といった眼の表情で、下のぞうくんを心配しています。「うん うん、おもいぞ」とぞうくんの眼は語っています。鼻も上を向いています。足は立ち止まり、つんのめりぎみですね。かめくんだけずっと先を見ています。何の心配もしていないのでしょうか。
さっとめくると、案の定、


「うわー」となるわけです。
でも、だいじょうぶ、そこは池ですから、そしてみんな水あそびがすきですので、こんな面白いことはありませんね。
「みんな ごきげん きょうはいいてんき」
さて、この「ぞうくんのさんぽ」の続編が36年ぶりにでましたよ。(月刊こどものとも4月号)
表紙どうしを較べて見てください。
どこかおかしいですね。なにが違いますか。
そうです、全く逆の重なりになってますね。「ぞうくんのあめふりさんぽ」というタイトルです。
「どうして重いぞうくんが上なの」「大丈夫かな」という疑問がわいてきませんか。秘密は表紙の色にあります。
『きょうは あめふり。ぞうくんは ごきげん』
少し太りました。眼と鼻が上向きです。雨を楽しんでしるのでしょうか。散歩に出かけます。まったく同じ構図です。かばくんにだ合います。視線の一致も同じですが、そこはもう池、かばくんは池の中にいたのです。
散歩にさそうと、池のなかならいいよといいます。池に入っていきます。
『かばくん、だんだん ふかくなるよ』…『ぼく、およげない』
ここで、かばくんの上にぞうくんが乗ることになりました。
そうです、逆になっていることの秘密は水のなかだからですね。こっちのぞうくんの眼はいつも下を気にしています。
そうして、わにくん、かめくんがそれぞれ下になって、散歩にいこうとしますが…。
「ぞうくんのあめふりさんぽ」は「月刊こどものとも」ですから、5〜6才向きです。「ぞうくんのさんぽ」は2、3才向きです。ここにも秘密があります。
ぞうくんは水は好きですね。ところが泳げないと思っているのです。かめくんの上にみんな乗ったとき、それはいくらなんでも小さすぎますね、それで、こんども「うあーっ」となるわけです。でも、池の中なのです。どうなると思いますか。
そうです、浮かぶのです。そして…
この絵本は、「軽くなる」「浮かぶ」がキーワードです。子どもたちは最初かばくんの背中に乗ったとき、かなり以外に思うのでしょう、みんなびっくりします。
でも、すぐに「水のなかでは軽くなる」ことに納得します。お風呂のことやプールのことを思い出し、「ぼくも軽くなるよ」などといいます。それでも「浮かぶ」ことまで想いが至らないようで、ぞうくんが浮かんだときは、「うかんだ うかんだ」と大騒して喜んでくれます。この場面が大好きになるのです。
5才児ならこのことを理解して、本当に楽しんでくれますよ。



内容紹介です

きょうはいいてんき、ぞうくんはさんんぽにでかけました。途中かばくんに出会いました。
『いっしょに いこう』『せなかに のせてくれるなら いっても いいよ』
『いいとも、いいとも』そうして、わにくん、かめくんも背中に乗せて散歩にいきました。ところが…


表紙を見ましょう。


それから、裏表紙も拡げてみます。
ぞうくんの上に、かばくんが乗り、その上にわにくんが乗っています。『ぞうくんのさんぽ』とタイトルにあるのに、どういうことでしょうか。
開くと扉に、森の広場のようなところがあって、タイトル『ぞうくんのさんぽ』とあります。ぞうくんの住んでいるところの近くなのでしょうね。
さて、扉を開くと、
ぞうくんです。
『きょうは いいてんき。』『ぞうくんは ごきげん。』ぞうくんは、いいてんきだし、どうしようかと考えました。
『どれ どれ、さんぽに でかけよう』森のなかを散歩にでかけました。
歩いていくと、
『やあ、かばくん』 『おや、ぞうくん。どこいくの』『さんぽだよ。いっしょに いこう』『せなかに のせてくれるなら いっても いいよ』『いいとも、いいとも』
ぞうくんは気楽にいいます。ぞうくんは力持ちなのです。
しばらくいくと、わにくんに出会いました。
『…それじゃあ ぼくも のせてよ』
『ぞうくんは ちからもちだね』
『うん うん、おもいな』
池の側までくると、かめくんに出会います。
『…、それじゃあ ぼくも のせてよ』
かめくんも乗せました。


『うん うん、おもいぞ』
それで…
『うわーっ』


さあ、ぞうくんと、かばくんと、わにくん、かめくんは、どうなるのでしょうか。







読み聞かせのポイント
この絵本も、会話の掛け合いが面白いですね。同じような場面は、同じように繰り返されます。
それが、最後の四場面になって、事件(重さに耐えられなくなったぞうくんがつまづくという)が起こります。
ここが、クライマックスですね。だから、このページの「めくり」を気をつけて、クライマックスが効果的になるように、工夫して読んであげてください。
また、「せりふ」は短いですが、各ページの動物たちの微妙なしぐさが感情を表しています。つまり絵が物語っていますから、じっくりと絵を見せてあげて欲しい絵本です。

絵本 ぞうくんのさんぽ
◆年齢◆
読み聞かせは2〜3才から。
自分で読む場合は4才以上です

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本


なかのひろたか 作・絵 なかのまさたか レタリング 福音館書店

初版年月日:1977年04月01日 ISBNコード:4-8340-0515-1

28ページ 27X20cm 定価840円(本体800円+税40円)


通常版はこちら!  定価840円(本体800円+税40円)

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