絵本 こすずめのぼうけん

絵本 こすずめのぼうけん

絵本 こすずめのぼうけんの表紙です

絵本 こすずめのぼうけん
◆年齢◆
読み聞かせは4〜5才
自分で読む場合は5〜6才からです


◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本



ルース・エインズワース 作:石井桃子 訳:堀内誠一 画
福音館書店

初版年月日:1977年04月01日 ISBNコード:4-8340-0526-7

32ページ 20X27cm 定価840円(本体800円+税40円)


通常版はこちら!  定価840円(本体800円+税40円)

「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1040円(税込)

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こすずめは「むねをそらせ、羽をぱたぱたとやって、さっと まえへ」飛び立ちました。

その飛び立つ瞬間のこすずめをご覧下さい。

こすずめが 飛び方を教えてもらっています

これは今にも本当に「飛び出すぞ」といった絵ですね。そしてちゃんと空中に浮かぶのです。おかあさんのように飛べたのです。
もう世界中を一人でみてこられると思うのも無理からぬことです。
うれしいでしょうね。うれしくて、羽をいよいよはやく、動かします。その意気揚々とした姿が表・裏表紙に、こすずめの始めて見る広い世界ととも描かれています。

表紙です

生け垣や川がみえています

しかし、ぼうけんはうれしいことやたのしいことだけではありません。羽が痛くなってきます。こすずめにとって、子どもにとって、最大の衝撃は「…おれのなかまじゃないからなあ」といわれたことです。そのようなことを経験した子もそうでない子も、ここからがぜん緊張してきます。
そして、暗くなってきて、もうダメかと思われた、ちょうどそのとき、お母さんが迎えに来ます。こすずめは一人前への第一歩を踏み出しました。でも、成長はいつも右肩上がりの直線のようにはいきません。時には背伸びしたり、後退したりしながら進みます。この絵本は子どもにとって、まことにシリアスな、身につまされる物語なのではないでしょうか。
この絵本は物語絵本の傑作だと言われています。その理由の一つは、この「こすずめのぼうけん」が、まるで構造物のように、きちんとできていて、典型的な行きて帰りし物語(ロード・オブ・ザリング)=ハッピーエンドの型式になっているからです。すべての優れた昔話やお話は、実はこれと同じ型式を持っているのです。



内容紹介です

表紙を開けると、扉に小さくイギリス田園風景が描かれています。これからこすずめがどんなところに住んでいて、その世界はどんなところだろうということが、さりげなく示されています。
『…こすずめは、おかあさんすずめといっしょに、きづたの つるのなかに できたすのなかに すんでいました。…あるひ、おかあさんすずめが、とびかたを おしえはじめました』

こすずめが 飛び方を教えてもらっています
『「すのふちに たちなさい」 とおかあさんは いいました。
 「それから、あたまを うしろに そらせ、 はねを ぱたぱたと やって、さっと とびだすんです。そして、いしがきのうえまで いったら、きょうの おけいこは、それで おしまい」
 そこで、ちいさな すずめは、すのふちに たちました』
お母さんすずめのいうとおり、こすずめ(ぼく)は胸をそらせ、羽をぱたぱたとやって、さっと前へ飛び立ちました。
すると…
驚いたことに、ぼくはちゃんと、空中に浮かんでいるのです。
『「ぼく、これなら、あの いしがきの てっぺんより、もっととおくへ とんでいける」
「はたけを こえて、そのさきの いけがきを こえて、そのさきの かわを こえて いける。ぼく ひとりで、せかいじゅうを みて こられる』
もう石垣の上に来ました。畠の向こうに、生け垣と川が見えます。
*注 表紙と裏表紙はつながっていて、ちょうどここらあたりが絵になっています。
生け垣や川がみえています
羽をいよいよはやく、ぱたぱた動かしました。飛ぶって、とても面白いことでした。広い広い見たことのない世界が広がっています。
ところが、すこしずつ羽がいたくなり、頭もいたくなってきました。どこかで休まなくては。
そのとき、にれのきのてっぺんに、鳥の巣が見えました。(前ページにかすかに巣らしきものが見えています)それは、だらしないカラスの巣でした。
『「あの、すみませんが、なかへ はいって、やすませていただいて いいでしょうか?」』カラスはぎろり、振り向いて、『「おまえ、かあ、かあ、かあって、いえるかね?」
「いいえ、ぼく、ちゅん、ちゅん、ちゅんってきり いえないんです」「じゃ、なかへいれることは できないなあ。おまえ、おれの なかまじゃないからなあ」』
そこで、また少し先の、ひいらぎの高いところにあった、鳥の巣のふちにとまって、『「あの、すみませんが、なかへ はいって、やすませていただいて いいでしょうか?」とききました』
その巣に座っていたのは、山ばとでした。『「おまえさん、くう、くう、くうっていえますか?」「いいえ、ぼく、ちゅん、ちゅん、ちゅんってきり いえないんです」』こうして、山ばとに断られ、樫の木の穴にいたふくろうにも、「なかまじゃないからなあ」といわれます。
こすずめは だんだん 低い位置でしか 飛べなくなってきています
羽の痛みが増し、だんだん飛ぶ位置も低くなっていきます。そして、今度は池のほとりに、葦や草でできた、巣が見えました。お日さまも落ちかけ、空は夕焼けに染まっています。ぼくは、巣のそばまで、ぴょんぴょんとんでいって、『「あの、すみませんが、…」その、すに すわっていたのは、ひらたい きいろい くちばしをした かもでした。』かもも、「…なかまじゃなにもの」といって、なかへはいれてくれませんでした。
あたりは暗くなり始め、ぼくはもう飛ぶことができません。ぼくは地面の上を、ぴょんぴょん歩いていきます。
すると…。







読み聞かせのポイント
この絵本は、まるで昔話そのものです。
こすずめが、カラス、山ばと、ふくろう、かもに、休ませて欲しいと次々に繰り返し頼みます、その口調がそっくりです。
昔話と同じように、その繰り返しは、もちろん丹念に読んであげて欲しいところです。この絵本は、だんだん盛り上がって、最後にほっとする型式になっています。その不安と緊張感が最高度になるからこそ、お母さんに会えた喜びも大きくなるのですね。
物語絵本ですから、オーバーに読む必要はありませんが、せりふのところは、多少、鳥の性格に合ったように読んだほうがいいでしょう。
最後から四場面前、もう歩くことしかできなくなったこすずめが、向こうからも地面を、ぴょんぴょんやってくる鳥の姿を見つける場面では、子どもたちは口々に「お母さんだ、お母さんだ」とつぶやきます。ここは、めくりに気をつけたいですね。期待感には、当然違うかもしれないという不安もないまぜになっています。
一呼吸おいて、さっとめくり、「ぼく、あなたの なかまでしょうか」「ぼく、ちゅん…」を読み、ここで、親子再会の絵をじっくり見せ、「もちろん…」の文章ゆっくりを読みます。
そして最後、こすずめはお母さんにおぶさって巣まで帰り、『おかあさんの あたたかい つばさのしたでねむりました』
おしまい、ですが、ここの心地よさをじっくり子どもたちに味わってもらいましょう。

絵本 こすずめのぼうけん
◆年齢◆
読み聞かせは4〜5才
自分で読む場合は5〜6才からです


◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本


ルース・エインズワース 作:石井桃子 訳:堀内誠一 画
福音館書店

初版年月日:1977年04月01日 ISBNコード:4-8340-0526-7

32ページ 20X27cm 定価840円(本体800円+税40円)


通常版はこちら!  定価840円(本体800円+税40円)

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