あおい目のこねこ

絵本 あおい目のこねこ

絵本 あおい目のこねこの表紙です

絵本 あおい目のこねこ
◆年齢◆
読んであげるなら4、5才から
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本


エゴン・マチーセン 作・絵:瀬田貞二 訳 福音館書店

初版年月日:1965年04月01日 ISBNコード:4-8340-0040-0

112ページ 22X15cm 定価1260円(本体1200円 + 税60円)

通常版はこちら!  定価1260円(本体1200円 + 税60円)
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「あおい目のこねこ」がネズミの国を探して旅をするお話にはユーモアがいっぱい、
身じろぎもしないで聞く子どもたち、
そこに子どもたちの心の大きな成長を見ることが出来ます。

(1)前半は旅物語の典型的な骨格と型を持っています。
旅物語は行く先々で、困難に出会うのが、きまりです。青い目のこねこも、サカナに水をかけられたり、ハリネズミに出会ったり。
洞窟では怖い目にあいます。

(2)後半は、緊迫した場面をページ数の多さで表現。(本の形とページ数は大事な表現形式です)
こねこと同じように、ねずみの国をさがす、5匹の黄色い目のねこに出会います。黄色い目のねこは、青い目のこねこをバカにしますが、そのねこたちは、犬に木の枝に追い上げられ、助けを求めます。青い目のこねこは、助けようと考えようとしたとたん、その犬に吠えかけられ、びっくりして飛び上がりました。落ちたところは、犬の背中。犬は背中にしっかりこねこの爪をたてられ、振り落とそうと走りに走ります。でも、こねこも必死で背中にとりすがります。
犬は山を登り、下って、また登って、下り、またまた登って…
犬の背中に必死ですがっているこねこは、いったいどうなるのでしょうか?ドキドキする場面が、ページをめくっても、めくっても、まだまだ14ページ続きます。
「おおきなおおきなおいも」という絵本をご存じでしょうか?
この本の面白さも、とてつもなく大きくなったおいもを14ページにわたって表現したところにあります。それは22×16cmという小さな判型(このあおい目のこねこも同じ大きさ)とたくさんのページを使える本だから「大きな大きなおいも」を表現できました。おそらくその傑作絵本に、この本は影響を与えたに違い在りません。この本では、「こねこはいったいどうなるのか」という緊迫した場面に、その判型とページ数を生かしています。

(3)動ー静ー動、そして結末
物語はいつも進んでいきます。出来事が次から次におきます。いわば「動」ですね。それに対して、文学は周りの風景やこころのありようを描写します。ですから文学は留まるものです。だからこちらはいわば「静」と言えるでしょう。
「青い目のこねこ」は、前半部(1)にふれたように、旅物語ですから、次々に出来事が起きます。こねこは、その出来事から得るなにがしかの思いを内省するものの、すぐに次ぎへ進んでいきます。その展開は動的ですね。
ところが、中盤、青い目のこねこは、黄色い目のねこに出会った時点で、他者との関係や自分のことに目がいきます。
「…ふつうの、いいねこは、きいろい目だまなんだよ」と黄いろい目の猫に指摘されました。
それで、池に自分の顔を写して、「青い目」に自信を回復します。
この静的場面の内省こそ、童話への入口ですね。
そして、お話は一気に、犬の背中に乗って、すごいスピードで走り、念願の「ねずみのくに」を発見します。
こうしてみると、この本は、物語と童話の中間にあることが分かります。この本は、4、5才から始まる内省とお話のスピード感の両方を備えているからこそ、いつまでも子どもたちを捉えるのではないでしょうか。





内容紹介です

1のまき
『むかし、青い目のげんきなこねこがおりました。
 あるとき、こねこは、ねずみのくにをみつけにでかけました』

勇みに勇んで、なにしろ、ねずみの国では、もうお腹をすかせることがありませんから。
まず、湖のサカナに聞きました。

「ねずみの国はどこかしら?」

すると、サカナは笑ってしっぽをふりましたから、ねこはびしょぬれ。途中ハエ一匹つかまえました。


2のまき

少し行くと、大きな洞穴。

「ねずみのくにのいりぐちだぞ」

どしどし入っていくと、大きな目玉がぎらぎら。

するといきなり、〜

こねこは、すっ飛んで逃げました。なんの目玉だったのだろう?
気を取り直して、先へ。途中、小さな蚊一匹掴まえただけでした。


3のまき
(略)

4のまき

暗くなってきました。
ふいに、たくさんのねこの鳴き声。

「とうとうねずみのくにだぞ。ねずみがたくさんだから、ねこもたくさんなんだ。きっと」

暗闇を進むと、黄色い目玉が10光っています。
喜んで「ここはねずみの国?」と聞きましたが、答えは「やあ、青い目のこねこだ」といっただけ。
夜が明けて見ると、5匹のねこはじろじろ見るばかり。

「ぼくたちもさがしているのさ。でも見つからなかった。君はひとりで探せるだろ、青い目のこねこだもの」


5のまき
ねずみの国が見つからないので、いっしょに暮らすことにしました。青い目のこねこは、「元気でいなくちゃ」と、
面白いことをしようと思いました。
大きなサングラスをかけ、しっぽを丸めてみました。
他のねこは面白がりません。

「いくらめがねでかくしたって、青い目だまは、よくわかるさ。ふつうの、いいねこは、きいろい目だまなんだよ」

青い目のこねこは、池に行って顔を池に写してみました。

「青い目はきれいだし、顔もへんてこではありません」


6のまき
こねこはうれしくなって、帰ってみると、
ねこたちは木の枝で震えています。

「その犬を、おっぱらっておくれよ」

どうしたらいいだろうと考えていました。
すると、「わん!」
びっくりしたこねこは飛び上がり、落ちたところが犬の背中。
しっかり爪をたてました。
犬は夢中でかけだし、山を登って、下って、
また山を登って、下って、

また山をのぼって……

またまた…
さあ、青い目のこねこの運命は?
ねずみの国は見つかるのでしょうか?
(実はここからが圧巻です)


7のまき
(略)





読み聞かせのポイント

この本の読み聞かせ法は、主人公「あおい目のこねこ」自身の動きが持っているリズムに合わせればいいですね。
ただ、犬の背に乗って、山を登り、下る場面では、「まだ、まだまだ」を効果的にするために、めくるタイミングをひと工夫したほうがいいですね。

絵本 あおい目のこねこ
◆年齢◆
読んであげるなら4、5才から
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◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本


エゴン・マチーセン 作・絵:瀬田貞二 訳 福音館書店

初版年月日:1965年04月01日 ISBNコード:4-8340-0040-0

112ページ 22X15cm 定価1260円(本体1200円 + 税60円)

通常版はこちら!  定価1260円(本体1200円 + 税60円)
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「三びきのこぶた」  山田三郎絵
「指輪物語」 トールキン/〔著〕 田中明子/共訳 評論社
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「幼い子の文学」  中公新書  中央公論社
「かさじぞう」  赤羽末吉/画
「ふるやのもり」  田島征三/画
「ずみじょうど」  丸木位里/絵
「げんきなマドレーヌ 」 ルドウィッヒ・ベーメルマンス/作・画
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