ほたるホテル―やなぎむらのおはなし

絵本 ほたるホテル―やなぎむらのおはなし

絵本 ほたるホテル―やなぎむらのおはなしの表紙です

絵本 ほたるホテル―やなぎむらのおはなし
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆ともだちとあそぼ!絵本


カズコ・G・ストーン作

初版年月日:1998年10月20日 福音館書店

ISBN:4834015769  ISBN13:9784834015768

32ページ 20X27cm 定価840円(税込)

通常版はこちら!  定価840円(税込)
「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1040円(税込)

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そもそも柳の木の下に、「やなぎ村」ができたわけの大きな理由が、この「ほたるホテル」のおはなしで分かってきます。

《快適な空間、やなぎ村》
村には、みんなが使ったり集まったりする共通の場所やコミュニケーションの場が必要なことは、「サラダとまほうのおみせ」でよく分かりました。でも、そもそも何故柳の木の下に村ができたのでしょう。
それは、やなぎ村の住人たちが、四季を通じて、どんな生活をしているのかをよく観察すればいいですね。
やなぎ村のおななし夏編である「ほたるホテル」に見て取れる住人たちの生活ぶりが、おそらくそのもっとも大きな理由ではないかと思われます。
『夏になると、柳の枝が地面にとどくほど長く伸びて、小さなやなぎ村は柳の木にすっぽりつつまれ』るのです。住人たちにとっては、やなぎの枝とその葉っぱがちょうどすだれのようになります。だからこの村に、「ホテル」ができるのもうなずけます。ホテルができると、『「ああ、ここはなんてすずしくて、きもちがいいのでしょう。とめてくださな」くさかげろうのみどりさんがさっそくやってきま』す。
それだけではありません。このやなぎ村には、夏のある時期、ほたる池に住むピッカリさんたちが大勢でやってきてくれます。だから、やなぎ村は「ほたるホテル」になるんですね。(小さな虫たちにとってはそうでもありませんが、柳の木はほたる池のすぐそばに立っているのです)
それを楽しみに避暑をかねて大勢のお客さんがきます。
《トンボのピューさん、てんとうむしのテンテンさん、こおろぎのリンさんとリリンさん、蛾のバタバタさん、蝶々のモナックさん、モナックおくさん、カブトムシのツノイチさん、こがねむしのブンブンさん》
今年はちょっと怖そうな(虫たちは距離をとります)カマキリおばあさんもやってきましたが、この人が、虫をめがけてやってきて一大事件を引き起こす「乱暴者カエル」を、すばらしいアイディアで追っ払うという大きな役割を果たします。

《ほたるホテルのベッドは野草のベッド》
快適な眠りを請け合うのがベッドですから、ホテルにとってはとても大事ですね。「ほたるホテル」のベッドは、やなぎ村の住人たちが心をこめて準備します。
「ひめじょおんの花ベッド、やえむぐらの2段ベッド、すかんぽのベッド、おおばこのベッド、つゆくさベッド、ねこじやらしベッド、しだベッド、くさふじ3段ベッド」
それぞれのお客さんに合ったベッドで寝てもらいます。
つゆくさベッドは、くさかげろうのみどりさん。こがねむしのブンブンさんとてんとうむしのテンテンさんはやえむぐらの2段ベッド。しだベッドは蛾のバタバタさん、ねこじゃらしベッドはトンボのピューさんなどなどといった具合です。
ただし、大きな虫の泊まり客を想定していなかったので、カマキリおばあさん用のベッドは準備出来ていませんでした。カマキリおばあさんは、自分で野ぶどうのつるで大きなベッドをつくります。
小さな虫たちの出会う事件や冒険が、やなぎ村のお話シリーズです。でも、このお話シリーズのもう一つの楽しみは、野草が大きな働きをすることです。乱暴者カエルを追い払うのは怪物のようにしたてた大きな葉っぱです。(何の葉っぱでしょう? )「ふわふわふとん」ではガガイモ、「きんいろあらし」では柳の木や葉っぱでした。





内容紹介です

『おおきな おおきな やなぎの きの したに、ちいさな ちいさな むらが ありました。その むらは やなぎむら といいました』
その村には、バッタのトビハネさん、カタツムリのキララさん、クモのセカセカさん、アリのパパ・ママ・ぼうやのセッセ家族が住んでいました。

夏になると、柳の枝が地面にとどくほど長く伸びて、小さなやなぎ村は柳の木にすっぽりつつまれます。

ある朝、ほたる池のほたるのピッカリさんから電話。
「もしもし、やなぎ村のみなさん、こんにちは。今年も『ほたるホテル』を開く季節ですね。今晩から始めたいと思いますけれど、準備はいいですか」
「はい、お願いします」と、キララさん。

さあ、忙しくなりました。

まいとし なつの あいだ、〜

セカセカさんは、ひめじょおんの花ベッド作ります。
トビハネさんとセッセ家族のパパはやえむぐらの2段ベッドを作ります。
キララさんは、すかんぽのベッドが丈夫にできたか、乗って試します。
セッセ家族のぼうやは、ママを手伝っておおばこのベッドを作っています。
他にも、つゆくさベッド、ねこじやらしベッド、しだベッドくさふじベッドを作りました。くさふじベッドは3段ベッドです。
それから、「ほたるホテル」の看板をさげてホテルは完成。

「どうして、「ほたるホテル」っていうの?」
セッセ家族の坊や。
「暗くなったらわかるよ」
パパが答えました。

さっそく、くさかげろうのみどりさんがやってきました。
「ああ、ここはなんてすずしいんでしょう」
かみきりむしのしましまさんもやってきました。
それから、トンボのピューさん、てんとうむしのテンテンさん、こおろぎのリンさんとリリンさん、がのバタバタさん、蝶々のモナックさん、モナックおくさん、カブトムシのツノイチさん、こがねむしのブンブンさん、次々にやってきました。

夕方近くになったとき、
「わたしも 泊めておくれ」
気難しそうなカマキリのおばあさんがやってきました。
「あのう、すみません。そんなに大きなベッドは用意していないのですが……」
トビハネさんがいいました。
カマキリおばあさんはすたすた入ってくると、野ぶどうのつるで大きなベッドを自分で作りました。
小さな虫たちはそっと逃げ出し、そばにはいきません。
カマキリおばあさんはつまらなさそう。

やがて、あたりは薄暗くなりました。
「ほたるホテル」に明かりがつきました。
いつのまにか、ピッカリさんたちがやってきたのです。
「わあ、きれい! 本当にほたるホテルだ」
セッセ家族の坊やがうれしそう。

やがて ひが しずんで、〜

そのときです。
ドタリと音がして、大きな黒い影がほたるホテルの入口にあらわれました。

「わあー、これは一大事!」
「ほたるホテル」はどうなるのでしょう……





読み聞かせのポイント

見落としてはお話の面白さが半減してしまう場面がいくもあります。
たとえば、扉絵。場面の左端に赤い帽子に黒い燕尾服を着たような小さな虫(後で分かりますがピッカリさんです)がいて白い箱を持っています。
その白い箱から真横に一本の線が「やなぎむらいりぐち」の看板を横切っています。
絵本のページをめくると、その線はさらに文字ページを横切って、やなぎの木の下の「かたつむりのキララさん」が耳にあてがった白い箱のようなものにつながっています。
そう、これは糸電話なんですね。
この糸電話の会話からお話がはじまります。
場面を横切る「線」は、お話の導入部になっているんですね。
ですから、この絵本は、読み始める前に、この「線・糸」を注視して、それは何か、どんなことが話されているかを想像したほうが、お話が面白くなります。
こんな風に絵をつくづく見ていくとこのシリーズのお話は深く楽しくなっていきます。

絵本 ほたるホテル―やなぎむらのおはなし
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆ともだちとあそぼ!絵本


カズコ・G・ストーン作

初版年月日:1998年10月20日 福音館書店

ISBN:4834015769  ISBN13:9784834015768

32ページ 20X27cm 定価840円(税込)

通常版はこちら!  定価840円(税込)
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◆作者 カズコ・G・ストーン関連図書
「やなぎむらのおはなしシリーズ」
 ・サラダとまほうのおみせ
 ・ほたるホテル
 ・きんいろあらし
 ・ふわふわふとん
 ・しげみむら おいしいむら
 ・しのだけむらのやぶがっこう
 ・くぬぎむらのレストラン
 ・みずくさむらとみずべむら
 ・くさむらむらのおつきみまつり
「おやすみクマタくん」
「なーんだなんだ」 童心社
「どーこだどこだ」 童心社

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