こぶじいさま

絵本 こぶじいさま

絵本 こぶじいさまの表紙です

絵本 こぶじいさま
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆むかしばなし絵本

◆シチュエーション◆
◆お休みの前に絵本


松居 直 赤羽 末吉 

初版年月日:1964年01月 福音館書店

ISBN:483400788X  ISBN13:9784834007886

28ページ 26x18cm 定価840円(税込)

通常版はこちら!  定価840円(税込)
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「くるみは ぱっぱ、ばあくずく、おさなぎ、やぁつの、おっかぁかぁ ちゃぁるるぅ、すってんがぁ、一ぼこ、二ぼこ、三ぼこ、四ぼこ…』

と、意味不明な歌で踊る鬼たち、「こぶとりじいさん」で知られる日本の昔話を絵本にしたもの。

昔話はテレビなんかない時代の、庶民の夜の楽しみでもありました。本格的な物語から、奇想天外なもの、人をくったおかしみをもつお話まで、全国で10万話を越え、また、一人で300も400も語ることできる人が、その地域、地域にいらっしゃいました。
そして、「鬼」は、その昔話の主要登場人物でした。鬼は「おに(隠)=かくれているもの」(「鬼が出た」を参照して下さい)というのが本来の意味です。見えないわけですから想像たくましくして、それゆえ、多種多様な鬼がいました。

意味不明な歌で踊る鬼
このお話の「鬼ども」は、ユーモラスですね。全く孤立した山のお堂で眠っていると、真夜中には「ものども」がやってくるのは自明です。ですから、類話によっては、天狗の場合もあります。このお話では「鬼ども」ですね。そして「鬼ども」だって、歌と踊りはなによりの楽しみだったのかも知れません。この「鬼ども」は、おおらかで無頓着です。おじいさんが身につけているものは大事なもののはずだからと、こぶをあずかりますが、しかし、それを自分たちのものにしてしまうことはありません。腹黒いことはないのです、返してしまいますから。もちろん「鬼ども」は、この世のものではありません(お堂という特定の場所に、特定の時間ー真夜中に出てきて、ニワトリが朝を告げると向こうの世界へ帰ります)から、「異能」を持っています。こぶをとったりくっつけたりできるのですね。

真夜中の出来事
「ものども」が日常の世界に出てくることはありません。ですから普通では見ることはないですね。この出来事は真夜中に起きています。「真夜中」を絵本にするのが一番難しかったのではないでしょうか。表紙の大半を占める「黒」がその雰囲気を伝えています。しかも、舞台は山の神さまのお堂周辺です。8・9ページにお堂の周りを踊り始める場面がありますが、ここは墨絵になっていて、次の場面は明るいクリーム色をバックに、おじいさんも加わって踊り歌う場面が描かれています。人の目は暗闇でも少しでもあかりがあると馴れてきますし、楽しくなると明るく感じるから不思議ですね。
(それに実際におじいさんに見えていたかどうかは疑問です。おじいさんにはそう感じられたのです、きっと)
次の場面は、ニワトリの鳴く時間ですが、ここも墨絵になっています。次第に現実に戻るところです。そして朝日の中おじいさんが喜んで家に帰っていくところでは、全画面フルカラーになりました。うさぎもいっしょに飛び跳ねています。画面右隅に赤鬼がひとり「こぶ」を捧げ持って退場していきます。
この絵本は、「こぶとりじい」のバックボーンを支える雰囲気を見事に「絵=イメージ}にしていますね。それでいて、絵は控えめですので、読者の想像力のじゃまはけっしてしていません。





内容紹介です

『むかし、あるところに おおきな こぶのある じいさまが いました。あるひ、じいさまが やまへ きを きりにいって、もうすこし、もうすこしと おもっているうちに、ひがくれて、かえれなくなってしまいました』

むかし、あるところに〜

しかたないので、近くにあったお堂に泊まることにしました。

夜中頃、わやわやとあたりがうるさい、そっとうかがってみると、大勢の鬼どもがやってきて、お堂をとりまき踊りながら歌い始めました。
「くるみは ぱっぱ、ばあくずく、
 おさなぎ、やぁつの、おっかぁかぁ
 ちゃぁるるぅ、すってんがぁ、
 一ぼこ、二ぼこ、三ぼこ、四ぼこ…』
はじめ、こぶじいさまは怖くて見ていました。
ところが、踊りの調子がだんだん面白くなって、ついお堂から飛び出し、鬼どもの歌に続けて、
「おれもたして、五ぼこっ」。

おにどもの うしろに たって、〜

そして鬼どもといっしょに踊りまわっていました。
そのうち、どこかでニワトリが鳴きました。
鬼どもはあわてて、踊りを止めると、
「じいさま、お前の踊りも歌もたいそう面白かった。明日の晩もこいや。それまでお前の…」

じいさまは喜んで家にかえりました。
さて、となりのじいさまもこぶをもっていました。
このことを聞いたとなりのばあさまは、
「それでぁ、うちの じいさまも、そこさ やんべえ」。
……。





読み聞かせのポイント

想像力を誘発する絵がしっかり支えてくれます。
また、物語もきちんとした構成で成り立っていますし、文章も読みやすいです。
ですから、ゆっくり読むだけで、あちらとこちらの境で起こるできごとに、想像をかきたててくれるはずです。

絵本 こぶじいさま
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆むかしばなし絵本

◆シチュエーション◆
◆お休みの前に絵本


松居 直 赤羽 末吉 

初版年月日:1964年01月 福音館書店

ISBN:483400788X  ISBN13:9784834007886

28ページ 26x18cm 定価840円(税込)

通常版はこちら!  定価840円(税込)
「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1040円(税込)

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