おかあさんとわるいキツネ (世界傑作絵本シリーズ)

絵本 おかあさんとわるいキツネ (世界傑作絵本シリーズ)

絵本 おかあさんとわるいキツネ (世界傑作絵本シリーズ)の表紙です

絵本 おかあさんとわるいキツネ (世界傑作絵本シリーズ)
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆むかしばなし絵本

◆シチュエーション◆
◆おたんじょうび絵本


イチンノロブ・ガンバートル文 /バーサンスレン・ボロルマー絵 /つだのりこ訳

初版年月日:2011年11月20日 福音館書店

ISBN:4834026892  ISBN13:9784834026894

40ページ 26X27cm 定価1470円(税込)

通常版はこちら!  定価1470円(税込)
「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1670円(税込)

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赤ちゃんは揺すられると喜びますから、「ゆりかご」は、人類の歴史と同じくらいむかしから使われているものと思われます。

そしてその「ゆりかご」のそばには、赤ちゃんの「目」がその動きを追えるよう何かをつるすことも古くから行われていました。

ここモンゴルの北の果て「タイガの森」にすむ人々の間にも、「ゆりかご」があり、そのそばには、皮でつくった小さなキツネが吊るされていました。革細工の小さなキツネには、目の機能を促進するという役目以上に、もうひとつ大きな働きがあったと考えられます。それは赤ちゃんを「守る」役割です。このお話は、モンゴルの、現代風にいえばモビールとしての「革細工のキツネ」のいわれ話。

《キツネと人間》
むかしタイガ(モンゴルの北の果て)には、トナカイを飼って暮らしている人たちがいました。そしてタイガの奥深くには、人間の赤ちゃんをねらうキツネたちが住んでいました。

太陽が沈んであたりが暗くなると、キツネたちは森からでてきて歩き回ります。キツネは※オルツ(家)の中で寝ている赤ちゃんをみつけるとひょいとさらっていきます。

※オルツ=木で骨組みをつくりまわりを毛皮や布で覆った家。

ですから、たいへんです。お母さんは家事や子育てにいそがしいうえに、キツネから赤ちゃんを守らなければなりません。キツネは賢い動物、知恵比べともなります。

ある日、キツネに狙われていることを知った、お母さんは、ウサギのようにぼうやの鼻とほおに墨を塗りました。
「ここに寝ているのは、赤ちゃんではなくてウサギですよ」
と大きな声で言って周囲に言い聞かせました。

でも、この日もちょうど家に帰ってきたからいいものの、キツネはそれを見破りました。ぼうやをまだ狙っているのです。
それで、お母さんは、こんどはトナカイの皮で服をつくりました。
「ここに寝ているのは、赤ちゃんではなくて、トナカイですよ」
とまた大きな声でいいました。

夕方になって、お母さんがトナカイの乳搾りにいっているすきに、またキツネはオルツの中に飛び込みました。
キツネはだまされそうになりましたが、ぼうやだと見破り、がぶりと服をくわえ赤ちゃんを連れて逃げました。

《ユーモラスな知恵と大自然からの守り》
生まれたばかりの命ー赤ちゃんを守るには、お母さんだけではダメです。お母さんの大きな心根で、大自然の力を借りることにこしたことはありません。これが過酷な環境で生活する人々の知恵です。
お母さんはぼうやを守るため、大声で周囲(大自然を含む)に宣言します。
「ここに寝ているのは、赤ちゃんではなくて、ウサギですよ」
「ここに寝ているのは、赤ちゃんではなくて、トナカイですよ」
これはいわば呪文であり、魔法をかけることと同じです。
こうすれば、たいていは守られるのですが、「キツネ」はそうはいきません。キツネは古くから神の使いとされるように、とても賢いので、見破ってしまいます。赤ちゃんはキツネに連れ去られました。

そこで、お母さんはいっしょに生きるトナカイのうち、もっとも大きな「大トナカイ」に飛び乗ってキツネを追いかけます。
キツネは山のてっぺんに向かって逃げます。もうすこし、もうすこし、でも、キツネに手が届きません。

お母さんは叫びました。
「ぼうやをかえしなさい!」

すると、どうでしょう。
「その声は、やまやまにこだまし、山という山が叫びました」
「ぼうやをかえしなさい!」
「ぼうやをかえしなさい!」
「ぼうやをかえしなさい!」
キツネは驚いて、ぼうやを放り出して逃げていきました。
ここでも、大自然がお母さんの味方をしたのです。

それから、もうひとつお母さんは知恵を働かせました。
「革細工の小さなキツネ」をゆりかごのそばに吊るしたのです。
だから、それを見たキツネは、「ああ、もうべつのキツネがきている」と言ってそのままかえるようになったということです。





内容紹介です

『モンゴルの 北のはてには、タイガと よばれる ふかい もりが ひろがっています』
ふもとの草原春がきてもタイガは雪と氷におおわれています。
むかしタイガには、トナカイを飼って暮らしている人たちがいました。タイガの奥深くには、人間の赤ちゃんをねらうキツネたちが住んでいました。
太陽が沈んであたりが暗くなると、キツネたちは森からでてきて歩き回ります。キツネはオルツ(家)の中で寝ている赤ちゃんをみつけるとひょいとさらっていきます。
おや、いっぴきのキツネがオルツをのぞいています。
「なあんだ、母親がいっしょにいるのか」
キツネは森へ帰って行きました。

次の日の夕方、お母さんは角笛をもってトナカイの乳をしぼりにでかけました。
「ボォー ボォー ボォー」
トナカイたちが集まってきます。

お母さんがオルツから出て行ったのを見たキツネは、こっそりしのびよりました。
「しめしめ、あかんぼうがひとりで寝ているぞ」
そのとき、お母さんが帰ってきました。キツネはいそいで逃げ出しました。お母さんは、とびらにキツネの毛が落ちているのをみつけました、
「たいへん、キツネの毛だわ」
「わたしの大事なぼうやがキツネにさらわれませんように」
お母さんは赤ちゃんの鼻とほおに墨をぬりました、
「ここで寝ているのは、赤ちゃんではなくて、ウサギですよ」
お母さんは大きな声でいいました。

次の日の夕方、お母さんがトナカイの乳を搾りにいっていると、またキツネがやってきて、家の中に忍び込みました。
「おや、こいつはウサギかな? おっと、見間違えるところだった、こいつは人間のあかんぼうだ」
キツネが赤ん坊に手を伸ばそうとしたそのとき、足音がしました。
キツネはあわててにげました。
お母さんはゆりかごに近づくと、キツネの毛に気づきました。
それでお母さんはトナカイの毛皮で服を縫い始めました。朝になってぼうやにぴったりの服ができあがりました。
「ここに、寝ているのはトナカイですよ」

夕方になって、お母さんはトナカイの乳をしぼりにいきました。
そのすきに、キツネがオルツに忍び込みました。
「こいつはトナカイかな? おっとみまちがえるところだった、こいつは人間のあかんぼうだ」
キツネはぼうやの服をくわえ、逃げ出しました。
ぼうやのなきごえに気づいたお母さんさんは、大トナカイの背にとび乗りました。キツネを追いかけます。

「ぼうやをかえしなさい!」

山という山も叫びました。
「ぼうやをかえしなさい!」
「ぼうやをかえしなさい!」
「ぼうやをかえしなさい!」

キツネは驚いて……





読み聞かせのポイント

くっきりした絵、物語りの形がくっきり。
その両方相まっていますので、比較的長いお話ですが、子どもたちは食い入るように聞いてくれます。
ゆっくりと一気に読んでやるといいです。

絵本 おかあさんとわるいキツネ (世界傑作絵本シリーズ)
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆むかしばなし絵本

◆シチュエーション◆
◆おたんじょうび絵本


イチンノロブ・ガンバートル文 /バーサンスレン・ボロルマー絵 /つだのりこ訳

初版年月日:2011年11月20日 福音館書店

ISBN:4834026892  ISBN13:9784834026894

40ページ 26X27cm 定価1470円(税込)

通常版はこちら!  定価1470円(税込)
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「えほんおじさんセット」って?
季節の日記、えほんおじさんのノートなどがついてくるセットです。
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●作者 イチンノロブ・ガンバートル 
「バートルのこころのはな」バーサンスレン・ボロルマー/絵 津田紀子/訳 小学館
●画家バーサンスレン・ボロルマー
「お月さまにいるのはだあれ?」文教大学出版
「バートルのこころのはな」イチンノロブ・ガンバートル/作 津田紀子訳 小学館
●訳者 つだのりこ
「お月さまにいるのはだあれ?」 ボロルマー著 文教大学出版
「男の三つのお話」ジャンピーン・ダシドンドク著 新潮社
「バートルのこころのはな」イチンノロブ・ガンバートル/作 バーサンスレン・ボロルマー/絵 小学館

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