つきのぼうや

絵本 つきのぼうや

絵本 つきのぼうやの表紙です

絵本 つきのぼうや
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆ともだちとあそぼ!絵本


イブ・スパング・オルセン作・絵 /山内清子訳

初版年月日:1975年10月 福音館書店

ISBN:4834004562  ISBN13:9784834004564

24ページ 14x5cm 定価1050円(税込)

通常版はこちら!  定価1050円(税込)
「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1250円(税込)

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水のなかからやってきた月を見て、

お月さまはなんといったのでしょう、それ以来、(表紙の見返し絵と裏表紙見返し絵を比較して見てください)お月さまはいつもそれに向かって話しかけているそうですよ。

池の中にいる「もうひとり」のお月さまを連れてくるよう、お月さまに頼まれた「つきのぼうや」は月の世界から、どんどん下ってきて、この地球へやってきます。その過程で「つきのぼうや」が出会う出来事がこの絵本の魅力です。
つきのぼうやはカゴをもって出かけます。池のお月さまをこれにいれてつれてこようというわけです。

どんなものに出会うでしょうか。月と地球の間にあるものですね。

まず、星。つきのぼうやは、うっかり星を蹴飛ばしてしまいます。これが流れ星になるのですね。わた雲。そこで一休みしようとしますが、突き抜けてしまいます。鳥は雲に乗っていますから、わた雲は重いものを乗せることはできないのですね。しかも、わた雲を突き抜けるとびしょぬれになります。わた雲って何で出来ているのでしょうね。それから、飛行機や渡り鳥の群れに出会ったり、風に吹き飛ばされたり。凧や風船にも会います。丸い顔をしていましたが、怖そうな顔なので、もって帰ろうとおもいませんでした。それに空飛ぶものたちーこうもり、こがねむし、ことり、とんぼ、たんぽぽの種。そして、ボール。これは丸いのでお月さまかなと思いますが、ボールは落ちていきます。お月さまならもっと、落ち着いているはずです。
丘のてっぺんでは、娘がはしごに登って、りんごを取っていました。りんごをくれたので、「おいしそうな、おつきさまだな」と思って、りんごを食べました。
それから高層アパート。家の中の子どもたちはみんな、つきのぼうやを見つけます。でも、遊んでいる暇はありません。大きな池(海)へ飛び込みました。
「ばっしゃーん」
魚が寄ってきましたが、どの顔も月とは大違い。
そして、ついに、つきのぼうやは光るものを見つけます。

この絵本の第二の魅力は、全編にわたるユーモアです。
おそらくお月さまは、まるいもので光っているものを連れて来るように頼んだのでしょう。つきのぼうやは、丸いものを見ると「お月さま」かなと思います。そのときの「ぼうや」の表情がユーモラス、そして豊かです。出会うもの、その周辺のものたちの表情をこまかくご覧ください。なんとも楽しい絵本です。

第三の魅力は、空からおりてくる「つきのぼうや」の冒険が、縦長(縦35cmX横13cm)絵本の中で展開することです。めくるたびに、「つきのぼうや」が同じ画面の上と下に描かれていますので、下へ下へ降りてくる感じを体験することができます。(このような同じ画面に異なる時間の姿が描かれる手法を異時同図といいます。日本の絵巻物がそれを発明したと言われています。この手法を上下に使って、降りてくる感じをうまく表現しています)

月がいったいいくつあるのかというのは、幼児前期のお子さんにとって、大きな疑問です。また、ものが「写る」というのも、これまた大きな問題ですね。その意味で鏡と月はとても不思議なもの。そして月はいつもついてきてくれるから身近な存在でもあります。

この絵本は、そんな不思議な月の、ひとつの答えを物語ってくれるとともに、新たな物語も用意してくれています。





内容紹介です

お月さまがのぼりました。あたりを照らしながら、ふと、下の池を見ると、もうひとりのお月さまがいます。
そこで、ある晩、月のぼうやを呼んでいいました。
「ちょいと、下へ降りいって、あの月をつれてきてくれないか。ともだちになりたいのだ」
月のぼうやはかごをさげてかけおりていきました。
途中、うっかり星を蹴飛ばしました。星は流れ星になりました。それから、わた雲で一休みしようとしましたが、抜け落ちてしまいびしょぬれ。下には飛行機が飛んでいました。
月のぼうやはそのまますいすい下っていると、渡り鳥の群れの中へ。
とつぜん、強い風が吹いてきて、ひゅーと飛ばされましたが、次の風で元に戻りました。

それでも下へ下へ、下っていきます。
怖い顔した凧や、こうもり、こがねむし、とんぼ、たんぽぽの綿毛、ふうせんに出会いました。
丘までくると、ボールが飛んできました。
丘のてっぺんでは、りんご取りの娘が、りんごをとってくれたので、月のかけらをふりまきました。ふもとの煙突そうじのけむりの中を通り抜けると、すすだらけ。

月のぼうやは、町の通りを降り、店の前、船着き場をこえて、
「ばしゃーん」
水の中へ飛び込みました。

魚が逃げ、魚がよってきました。
どの顔を見てもお月さまとは大違い。

水の底で何かがひかっています。
それは鏡でした。
つきの坊やはかがみをのぞきこみました。
「わあ、なんてかわいらしいおつきさまだ! さあ、つれてかえろう」

こうして、月のぼうやは鏡をカゴにいれてもときた道をどんどん上っていきました。
そして、お月さまに鏡を渡しました。
お月さまは、水のなかからきた月をみました。
「なんと、……」





読み聞かせのポイント

この絵本は、年齢によって、受け取り方がずいぶん違うお話のひとつです。
その意味で、何回もそして長い期間読んであげることができます。
つきのぼうやの表情を読むことが楽しみの絵本でもありますので、ゆっくり読んであげてください。

絵本 つきのぼうや
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆ともだちとあそぼ!絵本


イブ・スパング・オルセン作・絵 /山内清子訳

初版年月日:1975年10月 福音館書店

ISBN:4834004562  ISBN13:9784834004564

24ページ 14x5cm 定価1050円(税込)

通常版はこちら!  定価1050円(税込)
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文庫版 アンデルセンの童話シリーズ ハンス・クリスチャン・アンデルセン/著 大塚勇三/編・訳
  1「親指姫」
  2「人魚姫」
  3「雪の女王」
  4「絵のない絵本」
愛蔵版 アンデルセンの童話シリーズ
  1「親指姫」
  2「人魚姫」
  3「雪の女王」
  4「絵のない絵本」
「アンデルセン自伝 わたしのちいさな物語」アンデルセン著 乾侑美子訳 あすなろ書房
「小人のすむところ」アンデルセンさく きむらゆりこ/やく ほるぷ出版
「5ひきのトロル」ハルフダン・ラスムッセンさく やまのうちきよこやく ほるぷ出版
「トンチンカンばあさん」 レンナルド・ヘルシング/さいわ おくだつぐお/やく ほるぷ出版
「はしれちいさいきかんしゃ」やまのうちきよこ やく  
●訳者山内清子さん関連図書
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