たなばた

絵本 たなばた

絵本 たなばたの表紙です

絵本 たなばた
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆むかしばなし絵本

◆シチュエーション◆
◆おやすみの前に絵本
◆雨の日に絵本


君島 久子 初山 滋 

初版年月日:1976年04月 福音館書店

ISBN:4834005127  ISBN13:9784834005127

28ページ 26x19cm 定価780円(税込)

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このお話は、いわゆる「牽牛(けんぎゅう)織女(しょくじょ)伝説」の代表的なものです。

中国(漢民族)では古くから、7月7日の夕方、五色の糸を針に通し、庭に敷物をしたり机を出して、瓜や菓子、酒、乾し肉を供え、裁縫の上達を願う、年中行事がありました。このような行事が日本にも輸入され、平安期の宮中でも行われていました。

川のような星々のあつまりを天の川、そしてその両側にひときわ耀く星を「牽牛と織女」とし、この二つ星が、カササギの橋を渡って、一年に一度だけ逢うことができるという、昔の人の想像力の大きさにはびっくりさせられますね。

ただ、昔の人にとっては、天体の動きや雲の動きを読むことは、日常生活と一体でしたし、知識はとても豊富でした。そして、7月7日に天体がどうなるかは、生活する上での「占い」との関係のほうが深いものだったと思われます。ですから、現代人が「ロマン」を求めるのとは少し違っていたかもしれません。

牽牛と織女
このお話では、「牛」が重要な役割をします。主人公は牛飼いですし、牛飼いは、牛の指示に従って、着物を隠し、牛の皮を着て天に昇っていきます。おそらく「牛」との生活を中心にしている人びとの間に始まったお話だろうと思われます。そのような生活をする人びとにとって、「布」はとりわけ貴重なものだったし、それを織ったり、縫ったりすることが、上手いというのは、最大の尊敬をうけたはずです。お話が先か、行事が先かは知りませんが、これは、「星に願いをかける」行為で、特に「裁縫や織物」が上手くなりたい、「雲」ように織りたい、鳥の羽のように身につけると空を飛べるような着物を織りたい、という願いが込められていたものと思われます。

たなばたと羽衣伝説
このお話は日本にも入ってきて、七夕の行事の由来とされましたが、日本には(否、中国周辺には)、もっと古くから「水神のお祭り」としての「棚機(たなばた)」の風習がありました。「機織り女」が、水が湧く場所で、水神を待つお祭りが今でも全国に散らばっているそうですが、これが「たなばた」です。ですから、日本の「たなばた」とこのお話は別のものでした。ところが、布を織る、着物を縫うことと、棚機(たなばた)が共通していたため、このお話の中国の七夕(たなばた)が融合したものと考えられます。
また、天人がおりてきて、水浴びするというモチーフ(はごろも伝説)も、どうやら、牽牛・織女伝説の必須なものではないようです。(機織りばかりして、結婚しようとしない織女を心配して、牽牛と結婚させるというお話も広く分布しています)
羽衣伝説も中国周辺地域(日本も)に以前からありました。むしろこのお話は前半部分に、羽衣伝説を取り入れたと考えられます。
(参考文献 いまは昔むかしは今1 瓜と龍蛇)





内容紹介です

『むかし、あまのがわの ひがしに、しちにんの てんにょがおりました。みんなはたおりが じょうずで、うつくしい くもを おっておりました。なかでも すえむすめの おりひめは、いちばんじょうずでした』

『あまのがわの にしがわは、にんげんの せかいでした。そこに、ひとりの うしかいが、としとったうしと くらしていました』

ある日のこと、牛がこういいました。
「今、天女たちが、天の川へ水浴びにきます。織り姫の着物を隠してしまいなさい」
牛飼いは、牛の言うとおりにしました。

てんにょたちは びっくりして、〜

天女たちは、びっくり。鳥になって、飛び去りました。
でも、織り姫は飛べません。
「どうか、私の妻になってください。そうすれば、着物を返します」と、牛飼いは頼みました。
織り姫はとうとう牛飼いの妻になりました。

やがて、男の子と女の子が生まれ、親子はなかよく幸せに暮らしていました。

けれども、このことが、天の王母に知られました。
王母の使いがやってきて、織り姫を天へ連れ帰ってしまいました。

牛飼いは、たいそう悲しみ、すぐに、二人の子を竹カゴに入れ、夜も昼も追いかけました。

ところが、あまのがわの〜

ところが、天の川までくると、川がありません。天の川は高い高い空のかなたでキラキラとまたたいていました。
牛飼いが追いつけないよう、王母が空高く引きあげてしまったのです。

親子はがっかりして帰り、いつまでも泣いていました。
すると、年とった牛がこういって、ばったり倒れて死にました。
「泣くのはおよし。私が死んだら、皮で着物をつくりなさい。それを着れば天まで登れます」
親子は牛のいうとおりにしました。
こうして、親子はどこまでも星の空を進んでいきました。
そして、とうとう天の川のそばまでやってきました。

(以下略)





読み聞かせのポイント

しっかりとした構成をもつ物語ですから、何の工夫もいらないです。
ゆっくり、読んであげましょう。

絵本 たなばた
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆むかしばなし絵本

◆シチュエーション◆
◆おやすみの前に絵本
◆雨の日に絵本


君島 久子 初山 滋 

初版年月日:1976年04月 福音館書店

ISBN:4834005127  ISBN13:9784834005127

28ページ 26x19cm 定価780円(税込)

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