やこうれっしゃ

絵本 やこうれっしゃ

絵本 やこうれっしゃの表紙です

絵本 やこうれっしゃ
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むのも4、5歳から

◆ジャンル◆
◆のりもの絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本


西村 繁男  

初版年月日:1983年03月 福音館書店

ISBN:483400922X  ISBN13:9784834009224

32ページ 20X27cm 定価840円(税込)

通常版はこちら!  定価840円(税込)
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この絵本は、文章がなく、文字通り絵(の物語)を読む絵本です。

ですから、この紹介は、「絵」のごく一部の紹介とならざるえません。ほかにもたくさんの「物語」が絵に隠されているからです。

その「物語」は、たくさん登場する人の数だけあるはずですね。たとえば、扉絵の4人家族家族を追いかけてみましょう。

扉絵をみると、タイトル「やこうれっしゃ」の下に、4人家族が歩いている絵があります。お父さんは左手に紙バック、右手に布バック、真ん中に男の子、そして右側にねんねこ姿のお母さん、そしておんぶされた赤ちゃん。家族の服装からして、冬であることが分かります。どこへいくのでしょう。
下の段には、作者と出版社名。その間に、「金沢ー上野」とあります。
扉をあけると、駅内部を俯瞰(ふかん)した絵。
場面のなかほどに、中央改札口があり、さまざまな人が改札口に吸い寄せられ、駅ホームへと向かいます。とくにスキーを担いだ人が目立ちます。扉絵の4人家族は、駅に向かっていたか、駅構内を歩いていたかのどちらかだったのですね。これから列車に乗ろうとしているらしいですね。それにしても大きな駅です。何駅なんでしょう。扉の「金沢ー上野」という文字から、そのどちらかだと考えられます。人の数の多さと、改札口の表示(常磐線、東北、奥羽、高崎、信越線)からここは、上野駅であることが分かります。ただし、これは27年前の絵ですから、現在とは違っていることでしょう。でも、それは絵本にとって、それほど重要ではありません。もしここが架空の駅で、これから「やこうれっしゃ」に乗ってどこかへいく、その出発点だと思ってもいいですから。
さて、4人家族は、どこにいるでしょうか?
右ページ真ん中の、つり下げ電光掲示板(?)の右下を歩いています。これから改札口に向かいます。
ところで、改札口上の時計を見ますと、9時すぎです。4人家族は、今現在、夜の9時すぎの上野駅構内にいることになります。

第二場面では、4人家族が列車に乗り込んでいます。荷物車に連結された1号車、B寝台車に乗っています。お母さんが、ステップに足をかける男の子の背中をそっと支えます。
第四場面になると、列車が出発しました。4人家族はオーバーを脱ぎ、赤ちゃんのおんぶひもを解いてだっこしています。
それから、登場することはなくて、第十三場面。午前7時55分、列車が金沢駅に到着しました。ホームに4人家族のおじいちゃんとおばあちゃんが迎えにきました。おじいちゃんは、男の子を抱えあげています。おばあちゃんは、お母さんのねんねこのぞき込んでいます。

してみると、4人家族は、上野から「やこうれっしゃ」に乗って、金沢まで、おそらく帰省したのだと考えられます。

もう一組、第二場面にいるスキーを担いだ若いカップルをみてみましょう。上野駅の中央改札口を通過する人びとの列の最後にいました。二人がどの車両に乗ったかというと、普通のイス車両です。第八場面の、列車がトンネルに入った場面で、男性は背もたれ身をあずけ、顔にハンカチを被って寝ています。女性の方は、コートを体にかけ、イスに身を横たえて寝ています。

この絵本は、場面ごとに、絵を読んでいくこともできます。
たとえば、第三場面。
左画面には売店が出ています。お菓子を物色する親子。ビールかジュースを買い、お金を支払うおじさん。雑誌を手にするおじさん。雑誌棚をみますと、週刊文春、アサヒ芸能、ビッグコミックなど十数種類売られています。左画面の1号車内では、それぞれ乗客が自分の寝台を見つけています。右画面のホームでは、車掌さんが、二人の唐草模様の風呂敷包みを背負ったお婆さんに何か聞かれたのでしょう、指さししています。その前を、結婚式がえり二組の老夫婦が大きな風呂敷包みを手にあるいています。また、スポーツマンと書かれたバッグをもつ若者、バッグを片手で背にかつぐ若者、ギターを手に青いジャンパーの若者(この三人は友だちのようです。いっしょに帰郷しようとしているのでしょうか)こうして、それぞれ、いろんな目的で「やこうれっしゃ」に乗り込んでいます。
また、たとえば、第七場面では、列車はどこかの駅に着きました。ただ今12時30分です。3時間ほど走ったことになります。ホームにでて腰を伸ばす人がいます。第三場面にいた三人組の若者のひとりが、弁当売りのおじさんから、三人分の弁当とお茶を買って、お金を払っています。他に駅員に話しかける人、乗降口で空をながめる人がいます。ホームにはこれだけです。もう深夜ですからね。





内容紹介です

この絵本は、文章がありません。絵を読む絵本です。
ですから、この紹介は、「絵」のごく一部の紹介となります。
ほかにもたくさんの「物語」が絵に隠されています。

(表紙)
ライトを照らした電車が、こちら(読者)に向かって走ってきます。空には星が出ています。
(見返し)
表紙をあけると、まっしろな見返しです。
(扉)
タイトル「やこうれっしゃ」の下、4人家族が歩いています。お父さんは左手に紙バック、右手に布バック、真ん中に男の子、そして右側にねんねこ姿のお母さん、そしておんぶされた赤ちゃん。
下の段には、作者と出版社名。その間に、「金沢ー上野」とあります。

(第一場面)
駅構内の俯瞰図(ふかんず)。場面のなかほどに、中央改札口があり、さまざまな人が吸い寄せられ、駅ホームへと向かいます。とくにスキーを担いだ人が目立ちます。大きな駅です。何駅でしょう。改札口上の表示に(常磐線、東北、奥羽、高崎、信越線)とあります。4人家族は、右ページ真ん中の、つり下げ電光掲示板(?)の右下を歩いています。これから改札口に向かいます。改札口の上の時計は9時すぎを指しています。

(第二場面)

第二場面

駅のホーム。荷物車も連結した列車です。荷物車に新潟行きコンテナを積み込んでします。4人家族は、右ページをならんで歩いています。赤帽さんに手荷物を運んでもらっている頭が薄い黒いコートのおじさん、モスグリーンのハーフコートを着た三人のおじさん。その前を歩く、制帽をかぶったおじさん。そして、スキーに行くらしい若いカップル、そして、毛皮コート(?)の女性などがいます。みんな白い息をしています。ホームの時計は9時30分すぎを指しています。

(第三場面)
4人家族が1号車・B寝台車乗り込んでいます。お母さんが、ステップに足をかける男の子の背中をそっと支えます。左画面には売店。お菓子を物色する親子。ビールかジュースを買い、お金を支払うおじさん。雑誌を手にするおじさん。雑誌棚には、週刊文春、アサヒ芸能、ビッグコミックなど十数種類売られています。左画面の1号車内では、それぞれ自分の寝台を見つけました。
右画面のホームでは、車掌さんと二人の唐草模様の風呂敷包みを背負ったお婆さんに指さしして、教えています。
その前を、結婚式がえりの二組の高年ご夫婦が大きな風呂敷包みを手にあるいています。また、スポーツマンと書かれたバッグをもつ若者、バッグを片手で背にかつぐ若者、ギターを手に青いジャンパーの若者がいます。
(略)
(第五場面)

第五場面

普通イス車両のお客さんたち。思い思いに旅を楽しんでします。

(略)

(第九場面)
トンネルを抜けると、外は雪でした。寝台車両では、赤ちゃんが夜泣き。お母さんがだっこしあやしています。
(略)
(第十一場面)
夜が明け始め、雪はやんだようですが、外の線路付近には雪がたくさんですので、かなりの雪だったのでしょう。普通イス車両ではいく人かは起き始めています。
(第十三場面)
列車が金沢駅に到着、午前7時55分です。
ホームに4人家族のおじいちゃんとおばあちゃんが迎えにきました。おじいちゃんは、男の子を抱えあげました。おばあちゃんは、お母さんのねんねこのぞき込んでいます。





読み聞かせのポイント

場面や場面の繋がりをゆっくり見て楽しみましょう。
「やこうれっしゃ」に乗ったつもりで、どんな人が、この時間何をしているなど、人物観察をしがなら、楽しむといいですね。
子どもたちに興味があるのは同じ子どもたちでしょう。
赤ちゃんはどうしているかな、同世代の子は、この時間にはこうしていて、この場面ではこうしているなどと話し合いながら、ページをいったりきたりして楽しみましょう。

絵本 やこうれっしゃ
◆年齢◆
読んであげるなら4〜5才から。
自分で読むのも4、5歳から

◆ジャンル◆
◆のりもの絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本


西村 繁男  

初版年月日:1983年03月 福音館書店

ISBN:483400922X  ISBN13:9784834009224

32ページ 20X27cm 定価840円(税込)

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