なないろ山のひみつ

絵本 なないろ山のひみつ

絵本 なないろ山のひみつの表紙です

絵本 なないろ山のひみつ
◆年齢◆
読んであげるなら5〜6才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本


征矢かおる作 /林明子絵

初版年月日:2002年10月 福音館書店

ISBN:4834018903  ISBN13:9784834018905

71ページ 22X15cm 定価1260円

通常版はこちら!  定価1260円
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下記紹介の、おばあさんがいつも歌ってくれる「子守歌(このお話の物語詩になっています)」をお読みください。

この子守歌は、おばあちゃんがさちに歌ってくれたものです。
なないろ山には「秘密」があります。そのことを歌っています。この秘密を知るものこそ、代々「山おんな」を継承していき、この子守歌を継承していきます。

なないろ山では、ときを超えて、時たま異変が起きるようです。山のてっぺんが赤く光ったり、山の中がいちめんオレンジ色にそまったり、つぎつぎといろいろな色のひかりが現れては消えていきます。小川は涸れ、水底だったところに毒きのこが生え、どんぐりの実が採れなくなります。山の動物や鳥は凶暴になります。音をたてて流れていた滝はしんとしずまってしまいます。

この異変は、どうやら「七色の光」が、なないろ山から逃げ出してしまうことから起きるようなのですが、なぜそれが起きるかについては、読者の想像にまかせられています。おそらく、世の中の、あるいは人の世の何らかの変動と関係がありそうです。日本の中世にはたびたび山が鳴動し、何らかの予兆(きざし)を伝えましたから、そういうことと関係があるのかもしれません。

でも、
 『むかしむかしの またむかし
  わかいきつねが おどりでて
  しっぽでひかりを とおせんぼ
  かわいいむすめが うなずいて
  ななつのひかりを つかまえた』

と歌われているように、勇気あるキツネと「かわいいむすめ」が、この異変現象を鎮めることができます。

そして、ふたたびか、みたびか、よたびかはわかりませんが、上記のような異常現象が、今、起こってしまいました。
それを察知した、かつて若かったキツネ(いまはおじいさんギツネになっている)から、若かりしころにいっしょに異変を鎮めた(そのようにおばあちゃんが歌っているから、そういうことがあったと思われるのですが)おばあちゃんのところに助けを乞う使いがきます。
歌によると、ふたりが力をあわせ、あることをやらないと、七色の光が逃げ出す現象をとめられないのです。それが「なないろ山のひみつ」なのですが、「子守歌」そのものが、それをとく鍵となっています。さちは、何も教えてもらっていないのに、異変を鎮めることができました。

けれども歌にある「かわいいむすめ」という条件だけでは、異変をとめることはできないのは明らかです。「山おんな」にならなくてはだめなのですね。さちのおばあちゃんは、現在の「山おんな(山守り)」なんですね。だから、おばあちゃんは、さちにその資質を見抜き、この「子守歌」をずっと歌ってきました。

「山おんな」の資質とはどんなことなんでしょう。おそらくそれが本当の「なないろ山のひみつ」なのではないでしょうか。





内容紹介です

《おはなしのはじまり》
『なないろ山のふもとに、さちという女の子がすんでいました。山をすこしのぼったところには、おばあちゃんのうちがありました』

さちは、毎日おばあちゃんの家へ遊びにいきました。遊び疲れて、おばあちゃんのひざで居眠りすることもしょっちゅうでした。そんなとき、おばあちゃんは必ず子守歌を歌ってくれました。ですから、さちは、おばあちゃんの子守歌をすっかり歌えましたし、この歌で山のリスや小鳥を居眠りさせることもできました。さちは、木々とお話ができたり、頭にいっぱい落ち葉をつけるほどの、もう立派な「山おんな」になっていました。

風がすこしつめたくなった〜

 『むかしむかしの またむかし
  なないろやまから にげだした
  ななつのひかりが にげだした
  なないろやまは くらくなり
  みずはかれるし きもかれた
  
  むかしむかしのまたむかし
  にげたひかりを おいかけた
  やまのみんなが おいかけた 
  さとのみんなが おいかけた
  それでもひかりは つかまらぬ
 
  むかしむかしの またむかし
  わかいきつねが おどりでて
  しっぽでひかりを とおせんぼ
  かわいいむすめが うなずいて
  ななつのひかりを つかまえた

  むかしむかしの またむかし
  ななつのひかりは うたいだし
  なないろやまは ぴかぴかり
  みずがながれて たきとなり
  きがざわざわと おどりだす

  ねんねんころり ころころろ
  ねむったひかりは よくひかる
  ねむったこどもは よくそだつ
  ねんねんころり ころころろ』

《1 ふしぎなひかり》
ある日、なないろ山を見上げたお母さんがびっくりした声をあげました。
「山のてっぺんが赤く光っている!」
さちも見上げました。
「ほんとだ、あたし、いってみる!」
お母さんが止めるまもなく、おばあちゃんの家へ走りました。

ところが、おばあちゃんは具合が悪くなっていました。
それでも、
「いかなくちゃ、なないろ山がたいへんなことになっているんだよ」
おばあちゃんは山へ行こうとします。
「たいへんてなに?」
「なないろ山のたいせつな秘密。山のじいさんギツネが、すぐきてくれって。だから、いかなくちゃならないんだよ」
おばあちゃんは立ち上がりましたが、でもすぐに、しゃがみこんで苦しそうです。

こうして、さちは、おばあちゃんのかわりに、なないろ山を救うために、じいさんギツネのところへかけつけることにしました。

滝までは、一ぽん道です。さちは、〜

《2 だるまふくろう》
《3 おおきな木》
《4 三びきのさる》
《5 じいさんぎつね》
《6 たからの石》
《7 あたらしい山おんな》





読み聞かせのポイント

山が、光ったり、音をたてたり、動いたりといったことを感じる感覚は、子どもたちにとってはそれほどかけ離れてはいないでしょう。
なぜなら、自分の中にある感覚と自然とがまだあまり分離していなくて、いまだ連動しているからだ思われます。
そして、なぜ、そんなことがおきるのかについても、想像力を多いに働かせてくれるはずです。
この本は、章ごとではなく一気に読んだほうがいいかもしれません。
そのほうが想像世界をより楽しむことができそうです。
そんなに長いお話ではありませんので。

絵本 なないろ山のひみつ
◆年齢◆
読んであげるなら5〜6才から。
自分で読むなら小学校低学年向き

◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おでかけしよう!絵本


征矢かおる作 /林明子絵

初版年月日:2002年10月 福音館書店

ISBN:4834018903  ISBN13:9784834018905

71ページ 22X15cm 定価1260円

通常版はこちら!  定価1260円
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