あたまをつかった小さなおばあさん

絵本 あたまをつかった小さなおばあさん

絵本 あたまをつかった小さなおばあさんの表紙です

絵本 あたまをつかった小さなおばあさん
◆年齢◆
読んであげるなら、5・6才から。
自分で読むなら小学校低学年向き。

◆ジャンル◆
◆まいにち絵本
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おやすみの前に絵本


ホープ・ニューウェル 作:山脇百合子 絵:松岡享子 訳 福音館書店

初版年月日:1970年08月10日 ISBNコード:4-8340-0242-X

104ページ 22X16cm 定価1575円(本体1500円 + 税75円)

通常版はこちら!  定価1575円(本体1500円 + 税75円)
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小さなおばあさんは、日々の難問に、一生けんめい頭を使う(ぬれタオルで頭をしかりしばり、イスにすわります。それから、人差し指を鼻の横にあて、目をつぶります)と、
たちどころ、いい考えが浮かび、貧乏暮らしを切り抜けていきます。

(1)ものを考えるときは、「型」が大事
ロダンの「考える人」を想起するまでもなく、ものを考えるときはしばし、落ち着いて静かに考えをめぐらさなければなりません。それには「型」から入るのがうまいやり方ですね。この騒がしい世の中では、とくに大事になってきました。そういえば、「哲学するライオン(てつがくのライオン・工藤直子詩集)」もそうでした。

(2)「考え」はいつもユーモラス、でもその奥にあるもの
たとえば、「はねぶとんを手にいれた話(下記紹介あり)」では、羽布団を作ろうとガチョウを手に入れますが、ガチョウの羽をむしってしまうと、ガチョウは寒いに違いない、ではどうするか?
そこで、例のスタイルで考えます。
で、その考えとは、ガチョウに服を作ってることでした。そうすれば、羽をむしってもガチョウは寒くないし、羽布団もつくることもできました。
この考えの奥にあるものは、「動物」と人は同等だということですね。もちろん利用はさせてもらいますが、ちゃんとおかえしもしています。分け合って生きていくのですね。ガチョウが来てくれたので、日々が楽しくなってきます。
このことは、4番目の「がちょうをあたたかくしてやった話」に明瞭です。
「自分は夜、家の中で羽布団もあるからあったかい。でもガチョウたちは納屋では寒い(ガチョウを寝かしつけるときは、服を脱がせ、それを折りたたんでやります)に違いない」
そこで、家の中に入れてやりますが、うるさくて眠ることができません。
ここで例のスタイルで考えます。
小さなおばあさんは、ガチョウを家にいれ、止まり木をしつらえてやり、自分のほうは、ベッドを納屋に運びます。
こうして、「まるで、まるたんぼうのように」ぐっすり。

でも、「考え」というものは、いつも思った通りにいくとは限りません。そのとき、次ぎにどう考えていこうとするかが、生きていくエネルギーにつながりますよね。
たとえば、7番目の「エプロンをながくした話」では、エプロンを買うお金がないので、手持ちの端切れで、それを作ろうとします。一枚だけありましたので、少しも無駄にしないで、布をたちました。でもほんの少し短すぎました。
「そうだ、同じ模様の布をさがし、それでフリルを作って、エプロンのすそにつければいいのよ」
そこで、例のスタイルで考えました。
小さなおばあさんは、同じ模様の布がどこにあるか、どうすればいいかとてもいい考えが浮かびました。
「このエプロンの上のほうを少し切り取って、それをフリルにして、すそにつければいいんだわ」
エプロンがすっかり出来上がると、鏡の前に立ちました。
「おや、まあ。このエプロンさっきより短くなっちまったよ」

「だから、わたしはいつもいうんだよ。〜

「これはまた大事なことを勉強したよ。…だから、私はいつもいうんだよ。頭さえ使えば、毎日でも何か新しいことをおぼえるもんだってね」
こうして、小さなおばあさんの姿勢が、またまた自分をもたのしくしてしまいます。こうやって頭を使うから日々の生活が楽しくなります。そして楽しくなるからこそ、貧乏暮らしを切り抜けることができるのですね。
こんなユニークな考えのつまったお話が全部で9話あります。





内容紹介です

『むかしむかし、あるところに、ひとりの小さなおばあさんがいました。そのおばあさんは、小さなきいろい家に住んでいました。その家にはそらいろのドアがひとつと、そらいののまどがふたついていました…』
小さなおばあさんはたいへん貧乏。もし、おばあさんがこれほど頭がよくなかったら暮らしていけなかったでしょう。おばあさんは頭を使うことにかけては、たいした人物でした。

おばあさんが、はねぶとんを手にいれた話
小さなおばあさんが持っていたのは、穴だらけの毛布が一枚。
「はねぶとんがあれば、寒い冬をぬくぬくすごせるのに」
でも、はねぶとんはとてもねだんが高いので、かわりにがちょうを12羽買いました。
「12羽のがちょうは夏じゅう卵を産む、冬が来たら羽をむしってはねぶとんをつくろう。わたしはなんて頭がいいんだろうねえ」
毎朝、がちょうは食べものを催促しました。
「まあ、たくさん食べること、さぞかし立派なはねぶとんができるよ」
だんだん寒くなって、おばあさんは夜通しふるえてすごすようになりました。
「いよいよだね」
「でも、私が羽をむしると、あの子たち寒くなるだろうね」
そこで、おばあさんは一生懸命頭を使い(頭の使い方=ぬれタオルで頭をしばり、イスにすわります。それから、人差し指を鼻の横にあて、目をつぶります。こうすればたちどころ、いい考えが浮かぶのです)ました。

さて、どのようにしたと思います?
「あの毛布は私にはもう役にたたない」
おばあさんは、がちょうたちに、12の上着を作りました。
それから、がちょうたちの羽をむしりました。
全部の羽をむしると、それぞれに上着をきせ、ボタンで留めてやりました。

上着をきせてもらったがちょうたち

以下、小さなおばあさんが一生けんめい頭を使ったお話が8話。
「いたずらねずみどもから、とうもろこしを守った話」
「がちょうをあたたかくしてやった話」
「たった1本のこったマッチを大事にした話」
「畠に何を植えたかという話」
「エプロンを長くした話」
「どうやって赤いマフラーを編みあげたかという話」
「買いものをした話」
「あたまを休めた話」





読み聞かせのポイント

絵本から童話への橋渡しにちょうどいい本です。
読んであげるなら、毎日2、3話分けて読んであげてください。
小学校低学年なら最初の何編かを読んであげれば、あと自分で読んでしまうかもしれません。
その場合はそっとしときましょう。

絵本 あたまをつかった小さなおばあさん
◆年齢◆
読んであげるなら、5・6才から。
自分で読むなら小学校低学年向き。

◆ジャンル◆
◆まいにち絵本
◆ファンタジー絵本

◆シチュエーション◆
◆おやすみの前に絵本


ホープ・ニューウェル 作:山脇百合子 絵:松岡享子 訳 福音館書店

初版年月日:1970年08月10日 ISBNコード:4-8340-0242-X

104ページ 22X16cm 定価1575円(本体1500円 + 税75円)

通常版はこちら!  定価1575円(本体1500円 + 税75円)
「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1775円(税込)

「えほんおじさんセット」って?
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関連絵本はこちら!

作者 ホープ・ニューウェルさん関連図書
なし

翻訳者 松岡享子さん関連図書
●翻訳
「番ねずみのヤカちゃん」 リチャード・ウィルバー/さく 大社玲子
「くまのパディントンの本シリーズ」 マイケル・ボンド/作ペギー・フォートナム/画
「ラモーナとおかあさん他シリーズ」 ベバリイ・クリアリー/作 アラン・ティーグリーン/絵 学研
「世界でいちばんやかましい音」 ベンジャミン・エルキン/作 太田大八/絵  こぐま社
「さるのオズワルド」 エゴン・マチーセン/作 こぐま社
「白鳥」 アンデルセン作 M.ブラウン 画
●作
「おふろだいすき」 林明子/絵
「花仙人」 中国の昔話 蔡皋/画
「みしのたくかにと」 大社玲子/絵 こぐま社
「くしゃみくしゃみ天のめぐみ」 寺島竜一/画
「それほんとう?」  長新太/え
「なぞなぞのすきな女の子」 大社玲子/え 学研

●エッセイ・著
「えほんのせかいこどものせかい」 日本エディタースクール出版部
「サンタクロースの部屋」 子どもと本をめぐって こぐま社

画家 山脇百合子さん関連図書
●絵本
「ぐりとぐらの絵本7冊シリーズ」 中川李枝子 文
「ぐりとぐらの うた うた 12つき」 なかがわりえこ 作
「ぐりとぐらの1・2・3」 なかがわりえこ 作
「ぐりとぐらのあいうえお」 中川李枝子 作
「ぐりとぐらの1ねんかん」 中川李枝子 文
「ぐりとぐら」 絵はがきの本 中川李枝子 作
「ねずみのおいしゃさま」 中川正文 作
「きょうのおべんとう なんだろな」 岸田衿子 文
「どこで おひるね しようかな」 岸田衿子 文
「このゆきだるま だーれ?」 岸田衿子 文
「せっけん つけて ぶくぶく ぷわー」 岸田衿子 文
「みんな みーつけた」 岸田衿子 作

●童話
「いやいやえん」 中川李枝子 作
「らいおんみどりの日ようび」 中川李枝子 作
「もりのへなそうる」 渡辺茂男 作
「おひさまはらっぱ」 中川李枝子 作
「森おばけ」 中川李枝子 作
「そらをとんだけいこのあやとり」 山脇百合子 作・絵
「わんわん村のおはなし」 中川李枝子 作
「きつねのルナール」 レオポルド・ショヴォー 編 山脇百合子 訳・絵

●詩の絵本
「木いちごつみ 子どものための詩と絵の本」 岸田衿子 詩
「なぞなぞえほん」 中川李枝子 作
「おひさまおねがいチチンプイ」 中川李枝子 文

●その他の絵本
「おいしい料理のほん みんなでつくって みんなでたべよう!」 大原照子 料理 山脇百合子 文・絵
「じぶんでつくる 6さいまでの アルバム」 やまわきゆりこ 作
「こんにちは おてがみです」 こいでやすこ/さとうわきこ他

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