時計つくりのジョニー

絵本 時計つくりのジョニー

絵本 時計つくりのジョニーの表紙です

絵本 時計つくりのジョニー
◆年齢◆
読んであげるなら5、6才から。
自分で読むなら小学校低学年向き。

◆ジャンル◆
◆まいにち絵本

◆シチュエーション◆
◆特になし、いつでもどうぞ


エドワード・アーディゾーニ作 ・阿部公子(あべきみこ)訳 こぐま社

初版年月日:1998年7月1日 ISBNコード:4-7721-0147-0

48ページ 26X19cm 定価1365円(本体1300円 + 税65円)

通常版はこちら!  定価1365円(本体1300円 + 税65円)
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ジョニーは、両親や先生の無理解、友達のいじめ、部品入手の困難さなどを、スザンナとジョーの協力を得て、乗り越え大時計を完成させます。

ジョニーのこころの動き(感情体験)
2、3例示しますが、ジョニーといっしょに感情体験のできる場面がたくさんあります。

(うれしくて、うれしくて)
○「大時計をつくろう」と思い立ったとき、すぐに両親にいいにいきます。
○学校のみんなに「できるわけないよ」といじめられたとき、スザンナだけは、「ぜったい、できるわよ」と励ましてくれます。
○ジョーさんは振り子を作ってくれ、歯車、くさり、おもりを探してくれます。
○お父さんが工具類をプレゼントしてくれます。

(がっかり)
○両親は、大時計が正確に動くのを見るまで、何回も、
「つまらないことをいうんじゃありませんよ」「ばかなことをやって」「なにをくだらんことを」などといい、お手伝いをさせようとします。
○先生は、「おばかさんね。小さいのにそんなことできませんよ」といいました。

(くやしくて かなしくて)
○先生がいった言葉が元で、「おばかさん」「おちびが、時計をつくるんだって」などといじめられます。
○苦労して時計の部品を手に入れた帰り、いじめっ子たちが、それを取りあげ、どこかへやってしまいます。
○お父さんの時計が動かなくなったとき、ジョニーは正確な時間を教えてあげます。でも、両親そろって「またばかなことを」いわれます。

(両親への感情)
両親は、大時計の立派さ、正確さを分かったとき、お父さんは「ジョニー、お前は、たいした子だ」と言ってくれます。そして、時計を玄関に置き、お披露目のお茶会を開いてくれました。さらに工具類をプレゼントしてくれました。
こうして認められたジョニーの気持ちはいかほどだったでしょうね。

この絵本には、親の不用意な発言が目立ちます。誰しもが子ども時代、親の不用意な言葉に傷つきますが、親になると、この親のように同じことをしてしまいます。期待しているくせに、自分の想像を越えると「小さいくせに」と、つい子どもを否定しがちです。そして親といものは、ついいった言葉を、なかなか謝れないものですね。
そんなとき、この絵本は、親側からのメッセージを伝えるもう一つの役割を持っています。

いじめ
作者アーディゾーニ自身いじめられっ子だったそうです。ですからいじめ場面にはとても現実味があります。アーディゾーニは1900年生まれですので、100年以上まえに「いじめ」はあったことになります。いじめは近・現代人のこころの深いところに根ざしてますので、ちょっとしたことで、加害者にも被害者にもなりえます。
いじめられっ子からの脱出は、ジョニーの場合、「大時計をつくる」といったら、夢中になって、本当に作ってしまうことでした。これも一つの脱出方法ですね。

協力者スザンナとジョー
とはいえ、ジョニーが大時計をつくることができたのも、いじめからの脱出ができたのも、スザンナとジョーがいたからです。
スザンナは地に足のついた意思の強さをもった女の子ですね。日頃から、ジョニーのことを器用でよく考える子だと認めていたのです。そのように認めるかぎり、誰がなんといおうと、ゆるぎなく励まし協力します。
かじやのジョーもすばらしい人です。ジョニーの真剣さが伝わると、相手が子どもであっても、きちんと対応します。
無条件に助けてくれるこんなふたりは、「現実にはいない」と思うかも知れません。たしかに、自分の周りには見あたらないかもしれません。でも、この絵本の中にはいて、そんな人物に出会えたのです。絵本のなかにいることによって、(この絵本はずっと存在しているのですから)広い世の中にはきっと、ふたりのような人がいるかもしれないと信ずることができます。

黒ねこ
黒ねこがジョニーのまわりずっとうろついています。黒ねこはもうひとりの協力者ではないでしょうか。





内容紹介です

『あるところに 小さい男の子がおりました。名前をジョニーといいました。ジョニーは 手先がたいへん器用で、ものをつくるのがじょずでした。ひまさえあれば かなづちでくぎをうったり、のこぎりで木を切ったりしていました』
ところが、お父さんもお母さんも、「ばかなことをやっている」というのでした。

さて、ジョニーには、とびきりお気にいりの本が3冊ありました。「船のもけいのつくりかた」「テーブルといすのつくりかた」そしていちばんのお気に入りは、「大時計のつくりかた」でした。
ある日、ジョニーは100回目くらいこの本を読んでいました。
そのとき突然思い立ったのです。
「ぼくも、大時計を作ろう」と。
ジョニーは嬉しくて、お母さんやお父さんにいいましたが、ふたりとも「何をくだらんことを」いうばかり。
さらに悪いことに、学校の先生も「おばかさんね。まだ小さいのに」といったのです。
先生がそういったばっかりに、学校の子どもたちみんなが、ばかにしていじめました。
でも、ひとりだけいじめっ子に入らない女の子がいました。スザンナでした。
こうしてジョニーは、時計をいれる大きな立派な箱をつくりました。両親は「またばかなことを」と言いましたが、スザンナだけは、「まあ、すごいわ!」といってくれました。
次ぎに、時計の文字盤、それから長針と短針を薄い錫はくから作りました。でも、歯車と重りとくさりは自分では作れません。お店や自動車修理工にも尋ねましたがありません。両親も買ってはくれません。
スザンナに相談すると、かじやのジョーさんに頼んだらどうかといいました。ジョーさんは大時計の話を聞くと、振り子を作ってくれ、歯車・重り・くさりを探しだしてくれました。

大喜びで帰ったジョニーは、夢中で時計を作りました。両親が手伝ってというのも聞こえません。
そして、いよいよ振り子を押してやると、「チクータクー チクータクー」動き始めました。
でも、あまりに遅すぎます。それで振り子を調節してあげると、正しく時を刻み始めました。ジョニーは幸せいっぱいになりました。

ところが、お父さんはその「チクタク」がうるさいから止めなさいというのです。しかたなくジョニーは毛布を大時計にかけました。
ある日のこと、お父さんの時計が止まってしまいました。ジョニーが正確な時間を教えてあげたのに、お父さんは信用せずでかけ、駅に1時間も早くつきました。
それで、お父さんはジョニーの時計を見てみることにしました。お父さんはその立派さにビックリしました。

大時計は玄関に置かれることになり、お披露目のパーティには、スザンナとジョーがよばれました。
このうわさはすぐに学校中に広まり、ジョニーは「時計つくりのジョニー」よばれるようになりました。
そして、もっとうれしいことに、お父さんが大きな箱をプレゼントしてくれました。箱の中にはいっぱい工具類がつまっていました。

ある日、かじやのジョーはすばらしいことを思いつきました。
それはジョニーとスザンナとジョーがいっしょにできることでした。何だと思います?





読み聞かせのポイント

吹き出しのせりふがところどころにあります。
これは本文中にもほぼおなじ部分がありますので、適当に入れて読んでもいいし、確認の意味で、その出来事の後に読んでもいいと思います。
他には何の工夫もいらないと思います。

絵本 時計つくりのジョニー
◆年齢◆
読んであげるなら5、6才から。
自分で読むなら小学校低学年向き。

◆ジャンル◆
◆まいにち絵本

◆シチュエーション◆
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エドワード・アーディゾーニ作 ・阿部公子(あべきみこ)訳 こぐま社

初版年月日:1998年7月1日 ISBNコード:4-7721-0147-0

48ページ 26X19cm 定価1365円(本体1300円 + 税65円)

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