倒れる・転がる
えほんおじさんです。
「ぞうくんのさんぽ」シリーズが3冊になりました。
●ぞうくんのあめふりさんぽ(今回紹介)
●ぞうくんのおおかぜさんぽ
(こどものとも2006年4月号、まだ売っていると思います)
というわけで、記念と言ってはなんですが、
まとめて読んであげようと思いました。
それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。
まず、「ぞうくんのさんぽ」。
何の屈託もなく大笑い。
そして、「実は、続きがあるんだよ」と、
そっと「あめふりさんぽ」を取り出しました。
いっしょに池の中の散歩。
深くなって、ぞうくんが上に。わにくんも来て下に。
(え、どうして? 大丈夫? という表情、疑問が解けないまま)
「あれ? あれ?」と思う間に、かめくんがさらに下に。
やっぱり例の場面、思ったとおりになるかどうか期待を
膨らませます。緊張感? (思わず身を乗り出す子も)
それがとけたとき、大騒ぎ。
めくると、
「あれっ!」(一瞬、シーン)
「浮かんだ!!」
子どもたちはもう待ち切れません。
「大きいから浮かんだんだ!!」
「軽くなるんだ」
最後に、「おおかぜさんぽ」です。
ぞうくんが、風に転がされてきたかばくん、わにくん、
かめくんを受け止め、風を押して横一列の散歩です。
でも大風に、「ごろん ごろん ごろん」。
こちらは、風の圧力を知っているようで、にこにこ。
そして「どっぽーん」で大笑い。
続けて読むと、読み手の方にこそ快感があります。
私が創った作品でもないのに、「どうだい」って感じです。
おわかりのように、人気の場面は決まっています。
「たおれて」「ころがって」、それから「どっぽーん」のところ。
この絵本たち、積み木遊びに似ていませんか。
子どもたちは、高く積んだり、横一列に並べた積み木を、
あえて平気で壊してしまうことがあります。
それは、それらが倒れる瞬間の緊張感とバラバラに戻ったときの
解放感を愉しんでいるのだと思えます。
そして、この緊張感と解放感を繰り返し体験することが、
「生きるエネルギー」となるのですね。
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