男の子をを読書好きに育てるーその3


 えほんおじさんです。

 もう一度、前回(メルマガ178号)の岡山県立図書館や
ある小学校の貸し出ランキングをご覧下さい。

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※岡山県立図書館が4月15日発表した昨年度(2006年度)の
 児童書貸出回数ランキング

○児童書    書 名             貸出回数
 1位 「かいけつゾロリつかまる」        63
 2位 「あしたからは名探偵」          50
 3位 「チビチビサウルスときょうふの
     ティラノサウルス」           49
 4位 「かいけつゾロリとなぞのひこうき」    43
 5位 「恐竜の本」               42
 6位 「かいけつゾロリのきょうふのサッカー」  41
 6位 「影との戦い ゲド戦記1」        41
 8位 「パスワード魔法都市 竜伝説2」     39
 9位 「いろいろ恐竜事典」           36
 10位 「最新恐竜大事典」            35
 10位 「さいはての島へ ゲド戦記3」      35
 10位 「はれときどきぶた」           35


※昨年、S・ Aさんが送って下さった北海道の小学校のランキング

  1 ほうれんそうマンのおばけやしき
  2 ほうれんそうマンのゆうれいじょう
  3 ブラックジャック 77
  4 かいけつゾロリのおばけ大さくせん
  5 かいけつゾロリのチョコレートじょう
  6 シャーロック・ホームズ 44
  7 かいけつゾロリのテレビゲームききいっぱつ
  8 血液の流れ
  9 かいけつゾロリつかまる
  10 ブラックジャック 44
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 ランキングから、子どもたちは恐竜やお化けや怪獣が
いかに好きかが分かります。
 そしていかに「影や秘密や謎」を気にしているかが分かります。
これらは主に男の子が借りている本だと推測できます。

 これだけ好きだ、気になるということは、子どもたちの心の
内側に、それに対応する「何か」があるからだ考えられます。

 その「何か」とは、何でしょうか。
怪獣として形を与えられるもの、つまり「怪獣」の正体、
とはいかなるものなのでしょう。


 今日の日記は
「男の子をを読書好きに育てるーその3
 〜子ども(人間)心には「怪獣」が住んでいます。」です。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。


 それは、どんな環境にあろうと変わらないもの。
昔の子どもも今の子どもも持っているものです。


 それは、一面では

「成長エネルギー(私のHPではそう呼んでいます)」、
「生命の力」、
あるいはメルマガ177号で書いた「枠を破り飛び出そう」と

する心のことです。


 精神分析学では、「こころにひそむ衝動」あるいは
「無意識の衝動」と呼んでいるものです。


 その衝動やその力は、実は無限にあふれでるような
多様性や流動性をもったものではないかと、私は
思っています。
 そうした過剰な欲動を、人は小さい頃から自ら抑圧したり、
手なずけたり、枠内に収めようとします。


 それが子どもたちをして、

「恐竜の本、魔法、きまり、科学知識」

に向かわせるのではないかと思っています。


 しかし、ここに問題が二つあります。

 一つめは、ランキングにあるような本は、こうした
子どもたちの欲動を果たして受け止めるだけの力量が
あるのだろうか、という問題です※。


 二つめの問題は「行き過ぎた抑圧の問題」です。

 子どもたちには自らの抑圧に加えて、親子関係や社会関係
(学校や友人)からの外圧も加わってきます。
 現代社会では、冒険やごっこ遊びが減った分だけ外圧が
大きくなっています。抑圧が行き過ぎてしまうのですね。

 さて、本日紹介の「王さまと九人のきょうだい」という
昔話絵本があります。
 どんな子だって好きになる絵本ですが、その理由は、
愉快な上に、痛快なお話だからです。

 誰だって「胸のすくような感じ」になります。
 この絵本には、行き過ぎた精神的抑圧に、痛快さによる
カタルシス(心の浄化、精神的緊張を解消)作用があるからです。


 要するにバランスこそが大事なんですが、それが難しいですね。
でも、優れた絵本や童話には、大いに可能性があるのです。

※ゲド戦記(中・高生向きーアニメ版のことではありません)
 にはあります。

 最新恐竜大事典にもありそうですですが、まだ言い切れません。
 調べてみますのでお待ちください。


◆参考

※男の子をを読書好きに育てるーその1

※男の子をを読書好きに育てるーその2





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