ルース・スタイルス・ガネットさん


 えほんおじさんです。


 突然ですが、質問です。
 ルース・スタイルス・ガネットさんという方を
ご存知でしょうか?

 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

冒頭の答えは、 「エルマーのぼうけんシリーズ」の作者です。
作品は誰でも知っていますが、作者であるガネットさん
については、ほとんど知られていませんよね。

 その理由が分かりました。

●母の友 2011年2月号

 に、昨年10月初めて来日したときのインタビュー記事が
掲載されています。それを読んで納得しました。

※ガネットさんに関するインタビュー記事は、
 後にも先にも無いと思われます。是非お読みください。

 「エルマーのぼうけん」は、アメリカで出版されたのが1948年、
第二次大戦直後。日本でも1963年です。

●エルマーのぼうけん

●エルマーとりゅう

●エルマーと16ぴきのりゅう


 ですからまことに失礼な話ですが、てっきり作者は
もうお亡くなりになったものと思っていました。
 それがいきなりのインタビュー記事。びっくりしました。
87歳だそうです。

 「エルマーのぼうけん」誕生のいきさつについては、
記事を読んでいただくことにして、知られなかった
大きな要因は、ガネットさん本人もおっしゃっているように、
「……私は作家ではない」
「たまたま出版の好機を得た著者、というだけ」
ということにありそうです。作品は、上記シリーズ3冊のみです。

 ガネットさんは7人も娘さんを育て上げたそうです。
おそらく、「母親」としていそがしく、作家にはならなかった
のではないでしょうか。
 じゃあ誰にでも書ける作品かというと、そんなことはありません。
(作品の魅力・構造・永遠性など、くわしくは解説を
お読みください)

 ガネットさんは、父親がニューヨーク・ヘラルドトリビューン紙
の書評担当者、母親も編集者だったそうです。
「…文芸的な環境に育った…」とおっしゃっています。

 そうでなければ作品のバックボーンとなっている
「昔話の伝統的手法」や「文学的エッセンス」を受け継ぐことは
なかったと思われます。

 失業して暇だったから自然に書いたらしいのですが
(大学は化学を卒業。25歳の新米母さんのとき出版)、
「自然に」書けるためには文芸的な環境がなければ絶対に
無理ですね。
 ガネットさんが理科系出身者であることは、
作品にはっきりでています。

 なお、挿し絵の《ルース・クリスマン・ガネット》さんは、
「継母」に当たる人で、「ミス・ヒッコリーと森のなかまたち」
など、著名な挿絵画家でした。

 エルマーシリーズは、日本でも50年近い歴史を持っています。
しかもその間ずっと、童話の中ではベストセラーを続けています。

 ガネットさんが高齢にも関わらず、日本へやってきたのは、
この日本で変わらず支え続けてくれる読者、子どもたちに
感謝を伝えたかったからだそうです。




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Comment on "ルース・スタイルス・ガネットさん"

「母の友」さっそく拝見しました。笑顔の素敵な方ですね!本を出版したのも「たまたま」結婚相手と知り合ったのも「たまたま」とエピソードが紹介されていますが、この笑顔が良い「偶然」を引き寄せているのかなあ、と思いました。
エルマーとりゅうシリーズは本当に面白いのになぜ続きがないのかな?と思っておりましたが納得しました。挿絵も素敵で印象的ですよね、娘(4歳)はかなり遠くから(本屋さんの店頭に読書を勧めるエルマーとりゅうの挿絵の)ポスターに気づくくらいです。

  •   たけだ
  • 2011年01月27日 13:11

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