4月号

 えほんおじさんです。


 さあ、新学期です。
お子さんに与える絵本を見直すチャンスです。
絵本は、なんでも良いわけではありません。
特に、「視覚」は、感性や想像力・思考力にとって、
極めて「怖い」しろものでもありますから、よく選んで
読んであげる必要があります。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも0.1.2.  2017年4月号
「ぱっちり おはよう」増田純子/作


◎ストーリー紹介
 ぶたさんがぐうぐうぐう。おめめぱっちりおはよう。
かめさん、ねずみくん、ひよこさん、くじらくん…
みんなぱっちりおはよう。
ページをめくると目をぱっちり開けて起きます。
おはよう絵本の傑作。

◎絵本の特徴
 インパクトの強いまん丸メダマでおなじみの、
増田純子さんの絵本です。はっきりとした色とシンプルなカタチ。
増田さんの絵本には、こどもの視線をくぎ付けにする力があります。
 赤ちゃんは「目」というものをかなり早い段階で認識するのだと
何かの本に書いてありました。その通り、増田さんの絵に出てくる
動物たちの目に、赤ちゃんたちは引き寄せられてしまいます。
色もカタチもはっきりしたもののほうが、認識しやすいらしいです。
安定感のある構図も見事で、増田さんの絵本がなぜ赤ちゃんに
絶大な支持を集めるのかという理由は一目瞭然です。
奇をてらわない、ストレートの剛速球みたいな絵本。
赤ちゃんの世話で忙しい日々にも、どっしりとした存在感で
収まることでしょう。初めて出会う絵本としてもおすすめの一冊です。

◎子どもの反応
 012はあかちゃんの本だからねーと敬遠するようになってきた
3歳児。でも読んでやるとにやにやしているので、案外赤ちゃん
気分になれて甘えられるので嬉しいんじゃないかと思っています。
実際に、0、1、2歳児も、くぎ付けになります。
 しかも、「目」だけではありません、その形にも子どもたちは
引きつけられます。

◎読み手の感想
 まだ生まれたばかりの幼い子は寝るのが仕事。
一日の間、半分くらいは寝ています。閉じられた目が、
ぱっちりと開く瞬間はなかなか感動的で面白いものです。
でも、ああ、これからまた喧騒が始まるんだわ…という予告\
でもあり、複雑な気分だったことを思い出します。
 そんな時によく読んだのが、増田さんの描かれた、
「おさかないっぱい」という絵本です。
「あかいおさかないっぴき あかいおさかなにひき
 あかいおさかないっぱい あおいおさかないっぴき…」
という言葉の繰り返しで綴られる、これもまたシンプルで
おもしろい絵本です。この絵本、上の子も下の子もくぎ付けに
なりました。まだ言葉の出ない頃、「あー、あー」と喃語を
発しながら、絵本の魚の目をべたべたと触って喜んでいました。
 同じく増田さんの、「ほっぷすてっぷかぶとむし」という
絵本にもよくお世話になっていました。ユーモアのある絵本で、
すこし大きくなってからもよく読んでやりました。
増田さんの絵本は、大人の私からするとシンプルすぎて
何が面白いんだろう? と謎でしたが、子どもたちの反応を
見ていると、なんとなくその答えが分かったような気がします。
そう「奇をてらわない、ストレートの剛速球みたいな絵本」
なのです。
 年齢に合った絵本の持つ力を信じて、ぜひ赤ちゃんの
ときから絵本を読み聞かせしてみてください。


◆ちいさなかがくのとも 2017年4月号
「ようこそ ぼくの てのひらへ」澤口たまみ/文 たしろ ちさと/絵


◎ストーリー紹介
 クローバーの上を歩いているテントウムシ。
「こっちに おいで」とそっと手のひらをさし出してみたら……。
あっ、手のひらに上ってきたよ! ようこそ、ぼくの手のひらへ!
シャクトリムシやコメツキムシ、カマキリなど、たくさんの
生きものたちを、色々な方法で手のひらへ「ようこそ!」と
ご招待していきます。

◎絵本の特徴
 あたたかくなってきました。
春の公園や庭は、虫たちの羽音でにぎわいます。重たい服を脱げば、
散歩の足取りも軽くなりますね。4月のちいさなかがくのともは、
「ようこそぼくのてのひらへ」。身近なところで生きている
ちいさな虫たちをそっとてのひらに「ようこそ」してみよう、
という絵本です。文章を書かれたのは、ちいさなかがくのとも
ではおなじみの、澤口たまみさん。
 やさしさや丁寧さがにじみ出る文体で、虫と幼いこどもたちの
出会い方や、関わり方を教えてくれます。
 澤口さんは、心底虫が好きな方なのだろうな、と想像します。
世の中の大多数の大人は、猫や犬などの小動物を愛でるようには、
虫を愛でません。迷惑がったり、怖がったり。そんな大人を見て
育つ子供はいつの間にか虫が嫌いになっています。
「こわい」という感情は「知らない」から発生することが
多いですね。虫はにんげんとは全然違う姿をしています。
意思疎通もできそうにない。刺すかもしれない。
毒かもしれない…虫とひととの間にどんどん厚い壁ができて
いっているのをひしひしと感じます。最近のお家は密閉性が高く、
外と内をはっきりと分断していています。それこそ、
虫一匹入るスキもないくらい。そういう環境も関係している
かもしれません。この絵本に描かれた“虫に触れる”、という
体験は虫と人との間の壁に隙間を作る作業なのでしょう。
触るということは、言葉で10の事を学ぶよりもはるかに
そのものの本質をとらえる体験になり得ます。
 地球の上でいっしょに生きていく仲間としての虫、虫って
本当は面白いしかわいい。そんな虫ともうちょっと仲良く
なってみよう。この絵本にはそんな思いがこもっている
ように感じます。
温かく情感のある絵からも、小さい虫たちに向けられる
まなざしや触れたときの感動が伝わってきます。

◎子どもの反応
 虫にあまり抵抗がないわが子たちは、
しょっちゅう虫をてのひらにようこそしています。
子どもたちと、その体験をおもいだしながら読みました。

◎読み手の感想
 わたしの虫嫌いは、虫の絵本のレビューのたびに書いています。
でも、幼いころはここまででもなかった。てのひらにのせた体験
も一度や二度ではなかったように記憶しています。
小さな虫が、小さな足で手の上を歩いていくときの感触は、
胸の奥深くに刻み込まれています。こんなにも姿かたちが違う
虫が、こんなに小さい体で、命をもって生きているということが
不思議で仕方ありませんでした。
 わが子はふたりとも、虫が大好きです。青虫なんかが特に
好きで、話しかけたりしています。
そして、虫のほうも自分のことが好きなんだと言います。
(素晴らしい発想ですよね!)
虫嫌いな母親に育てられたのに虫が大好きなのは、
絵本のおかげだと常々思って感謝しています。




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