言葉遊び

 えほんおじさんです。

 今月号の「年中版こどものとも」は、「言葉遊び」の絵本です。
前号の693号の「子どもの言葉習得技術システム」に従えば、
言葉遊び絵本は、その第一段階の「物いい」にあたるでしょう。

「こねこ ころころ こなまみれ
 そこらも ここらも こなだらけ」

 「もの」には名前があって、その名前は「音」と「音」の
連なりで出来ていること、またその「音」は、その物を指し
示しますが、もう一方において、音のつながり自体の面白さ、
不思議さにも引きずられます。
 今月5月号の「こなやのこねこ」は、子猫の「こ」の音の
面白さに引かれ、その音で遊ぶことができる絵本です。

 もちろんこの本は、優れた絵本ですから「絵が物語り」ます。
言葉遊びの面白さを超えてもっと面白い言葉の世界を
創造することにもなりました。
 このように、毎月毎号「こどものとも」の仲間は、
テーマを変えて、子どもの世界を深く広くしています。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆ちいさなかがく 2017年5月号
「たけのこぐんぐん」福地伸夫/さく

◎ストーリー紹介
 あれっなんだ? じめんからにょっきりあたまをだしている。
おかあさんが「たけのこども、たけのこよ」とおしえてくれた。
ぼくはたけのこくんにまいにちあいにいくことにした。
つぎのひ、たけのこくんはすこしせがたかくなったみたい。
「たけのこぐんぐんのーびーろ」

◎絵本の特徴
 我が家の裏は竹林で、この季節になるとタケノコが
たくさん生えます。タケノコというのは驚くほど成長が
早いんですね。日に日に成長していくのが見えます。
すごいエネルギーと生命力を感じる植物です。
 5月のちいさなかがくのともは、そんなタケノコの成長記録です。
男の子がおかあさんと散歩をしていたら、竹林の中にタケノコを
見つけ、それを毎日毎日観察します。植物の中でも日に日に、
目で見えるほどの成長をするものは少ないと思います。
タケノコはわかりやすく子どもたちに植物の生命を
感じさせることができるいい題材ですね。
 タケノコの季節に雨が降ると、「雨後の筍」という言葉通りの
現象を見ることができます。この絵本の中でも、雨の後の
タケノコが驚くほど大きくなっています。近くに竹林がある方は、
ぜひ子どもたちとタケノコの成長を見に行ってください。
 最も、きれいに整備されている竹林では、タケノコは
早い段階で掘りつくされてしまっていることも多いですが…。

◎子どもの反応
 タケノコ堀りの話をしながら読みました。
そろそろタケノコ見にいかんとなあ、
というと「いきたい」と言っていました。

◎読み手の感想
 タケノコは私にとってすごく身近な植物です。
裏山の竹林に、じいちゃんとタケノコを毎日掘りに行っていた
記憶がよみがえりました。じいちゃんはタケノコ掘りが上手で、
いとも簡単に根こそぎとっていましたが、大人になって、
自分でタケノコを掘るようになってそれがそんなに簡単なこと
ではないということを知りました。タケノコの根の方向に鍬を
入れないと途中でポッキリ折れてしまうんですね。
でも、根がどっちに向かって生えているのかなんて、
ちょっぴり出た頭の先からは想像できません。いろいろ聞いて
理屈ではわかるんですが。やはり経験というのは尊いのだなあ、
と身に染みて感じるこの頃です。
 この絵本では、タケノコの成長を毎日観察しています。
タケノコ=たべものと思っていたので、観察するという発想は
目からうろこでした。今年は、ぜひ子どもたちと一緒に
観察してみたいと思います。

◆こどものとも年中版 2017年5月号
「こなやのこねこ」えのもとえつこ/文 きくちちき/絵

◎ストーリー紹介
 この こねこ どこの ねこ?
 この こねこ こなやの こねこ。
粉がだいすきこまったこねこ、ころころころげて粉まみれ。
これにつられてこなやのこねずみこねこのまわりでぼんおどり。
こねこはこねずみめがけてまっしぐら。ねことねずみは
おおあばれ。ついにはバケツもひっくりかえし、
こねこはねとねと。

◎絵本の特徴
 豪快でスピード感のある展開に胸がおどる、言葉遊び
歌の絵本です。この絵本に描かれている猫は、そうとうな
いたずら者ですね。粉をぶちまけてこなまみれになるわ、
その上バケツをひっくり返すわ…その姿は子どもたちの姿と
重なります。でも、だれかに怒られることもなく、
止められることもなく、存分に暴れている姿に子どもたちは
嬉しくなることでしょう。(現実はそんなことをしたら
おこられますものね)
 そして、でできた子ネズミたち、調子よく猫をからかって
楽しんでいますが、最後には猫につかまってしまいます。
 そして、飼い主の手で袋の中に…!!この展開、なかなか
現代の絵本では見られない展開です。粉屋にとってネズミは
天敵でしょうから、それで猫を飼っている。その猫は
いたずら者ですが、ちゃんと自分の役割を果たしてご褒美の
大きな魚をもらう。なんというリアリズム。子ネズミは
かわいく描かれていますが、でも天敵なんですね。
ここにかわいそうとか残酷とか、そういう大人の都合が
介入しないのが、この絵本の一番素晴らしい点だと思います。
 聞き心地のいいリズムを刻む言葉と、太い線でどっしりと
描かれた絵のコントラスト。絵と文章がお互いを引き立てあい、
重厚さのある仕上がりになっています。
 何度も読んで楽しめる絵本です。

◎子どもの反応
 にやにやしてきいていました。
リズムのある言葉が好きなので、
何度も読めばくちずさむようになるかもしれません。

◎読み手の感想
 渋い色使いがいいですね。画面の展開のダイナミックさにも
どきどきします。この絵本の絵を描かれたきくちさんの絵本で
「もじもじこぶくん」という絵本がありました。幼い子の
揺れ動く感情を繊細に描かれていたのが印象的でした。
今回の絵本はあの時とはまた全然違いますね。
 こんなにも振れ幅の大きい作家さんだったのか、と驚いています。
今後どんな絵本を描かれるのかたのしみです。文章を書かれた
えのもとさん、おそらく実直なまなざしを持ち、ユーモアに
あふれた方なのだろうと想像します。私はこの絵本に、生きていく
ことへの肯定を感じ、うれしくなりました。




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