空想とリアル


 えほんおじさんです。

 今月号は、まずファンタジー絵本と
生活絵本(リアリズム)の紹介です。
 この二種類の絵本の対象年齢は3・4歳の子どもたちです。

 その子どもたちが、「空想とリアル」の
体験をすることになります。
しかしこの年齢では「空想とリアル」は区別なく、
おのおのひとつの体験として「きっておとこ」に出会い、
「とてつもない大きな木」に出会うことになります。
 その絵本世界の中で、ありえない(見たことのない)
存在に魂消(たまげ)、その行為にびっくりし、そして
今までにない「肌触り」や「匂い」を発見するかもしれません。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆年中版こどものとも 2017年9月号
「きっておとこ」殿内 真帆/作

◎ストーリー紹介
 ふるい「きって」がはいったひきだし。
おや、ひきだしのなかからおとがする。カタコトカタコトおとがする。
するとひきだしがすーっとあいて、「きっておとこ」がとびだした!
 「きっておとこ」は庭にいき、きってをぱらぱらばらまいた。
すると…「きって」がちょうちょになっちゃった。
 「きっておとこ」のマジックで、「きって」はいろんなものに大変身。


◎絵本の特徴
 メールやSNSの台頭で、手紙やはがきを書く機会が減りました。
若い世代はほとんど手紙を書かないかもしれません。
だから、この絵本を読んでいるお母さんやこどもたちは
切手になじみが薄いのではないでしょうか?
 切手の収集が趣味という女性が増えているというニュースを
何年か前に見たので、切手が好きな方もまだまだたくさん
いらっしゃるでしょうが、それでも日常の中に切手を目にする
機会はずいぶん減りました。
 切手はよく見ると本当に美しいですね。
あんなに小さな四角の中に施された細かい色彩に驚くことが
よくあります。この絵本では日本のものや外国のもの、
時代もいろいろ、値段も色々の多種多様な切手が使われています。
主人公の「きっておとこ」は、日の目を見る機会が減ってきた
切手たちの危機を感じて、ひきだしの奥からとびだしてきた
のかもしれません。
 どこかなつかしさを感じるような色使いと形。
切手はこの絵本の主人公でもありますが、色彩のひとつ
でもあります。一枚一枚の切手を眺めて楽しんだり
、美しい色どりとして、全体を眺めて楽しんだり…。
時間をかけてじっくりと、なんどもなんども繰り返し読むことで、
いろんな発見ができる絵本です。ぜひ、こどもたちとお気に入りの
一枚を見つけてください。

◎子どもの反応
 「きってぱらぱらぱらぱらり」、というフレーズが
気に入ったみたいです。
私も懐かしい切手を見つけて、思わずなつかしい!
と言ったりして、親子で別々の楽しみ方ができました。

◎読み手の反応
 切手を収集したりはしていませんが、切手というものは
大好きです。仕事で相手先に手紙を出すとき、友達に手紙を
書くとき、郵便局に行っていろんな切手を見せてもらいます。
最近は絵本作家の切手シリーズが色々出ていますね。
思わずシートで買ってしまいました。
 切手は手紙の顔なので、それがどんな顔をしているかで
送る人の気持ちも伝わるんじゃないかな、と期待しています。
でも、友達に手紙を書かなくなったなあ。ほとんどのことは
メールで済ませてしまうし、近況はフェイスブックなんかに
書き込んでいれば、それで伝わっているような気分になって
しまう。母親がこんな状態では、子どもたちも手紙や切手を
ほとんど目にすることがないまま大きくなってしまいますね。
いけないいけない。手で書く文字だからこそ伝わるものがある
はずなのに。この夏は、子どもたちと一緒に手紙を書いて
みようかな、と思いました。


◆ちいさなかがくのとも 2017年9月号
「おおきなきにであったら」くさはら かな/作

◎ストーリー紹介
 おおきなきとであったら、あいさつしにいってみよう。
そしてきのまわりをぐるっとたんけんしてみよう。
いろんないいものがみつかるよ。

◎絵本の特徴
 幼い子と大きな木の出会いを描いた絵本です。
しっかりとした観察をもとに丹念に描かれた木の幹。
手触りがリアルに伝わってくるような絵が印象的です。
小さな子どもにとって、大きな木との出会いは、
まずその全体像ではなくディティールなのだということが
伝わってきます。子どもは幹を触ったり、根に登ったりして、
いろんな発見をしていきます。
 根元をぐるっと回ると、大きな木は様々な表情を見せてくれます。
かいじゅうのあしみたいだったり、ふさふさのこけがはえていたり、
すっぽりはまれるすきまがあったり…。有機的なカタチの中には
無限の可能性があります。子どもたちの心にも同じように
無限の可能性があります。その二つが相性ピッタリなのは
当然ですね。
 上から落ちてきた葉っぱに気づいて、初めて木を見上げた
主人公の女の子の驚き。
全体像を最後に見せるというこの絵本の手法は効果的で、
大きな木の印象と余韻が心に刻まれます。

◎子どもの反応
 絵を細かく観察していました。
そしていろんなものを発見して歓声をあげていました。

◎読み手の感想
 子どもの目線で大きな木と出会う。
忘れていた感覚を思い出すような絵本でした。
数年前に屋久島に行きました。上の子がまだ2歳だったので、
屋久杉は見に行かなかったのですが、屋久島在住の友人が、
森にドライブに連れていってくれたので、大きな木には
たくさん出会いました。昼間でも薄暗い木々の中で、
腕をめいっぱいに伸ばす木々や、時々出てくる鹿。
観光客の多いスポットではないので、あまり人は多くない
のだと友人は言っていましたが、その森の木々は厳しく
荒々しい感じで、穏やかに人を受け止めてくれるような
風情ではありませんでした。
 この絵本の木はおそらく自然公園の一角に生えている木
なのではないかと思います。木も、生きている場所によって
違う性格になるんでしょうね。私は荒々しい木々も好きです。
受け入れてもらうにはこちらの修行も必要だ、というような。
この絵本に出てくるような優しくて穏やかな木ももちろん好きです。
子供のころ、そんな木に出会えたから、荒々しい木も好きになった
のだと思います。インドを旅行していた時、ハンピという場所で
出会った木は大きく枝を広げ、その下に集う人々に柔らかな影と、
木漏れ日を与え、旅の疲れを癒してくれました。子どもたちには
これからの人生の中で、いろんな性格のたくさんの木に
出会ってほしいなと思います。




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