創る

 えほんおじさんです。


 先週紹介した「10月号の「ちいさなかがくのとも」と
「こどものとも」のキーワードは、期せずして「たびひより」
でした。
 その談で行けば、今週のキーワードは、「創る」です。

◆こどものとも0・1・2 10月号
 「じゅう じゅう じゅう(あずみ虫/さく)」
 は、料理を創るであり、一方

◆かがくのとも2017年10月号
 「つくってあそぼう あやつりにんぎょう(林由未/さく)
は、操り人形を作って遊びます。

 料理には創る人の楽しさととそれを食べる人の喜びがあります。
また創るたびに新しい知恵と技が隠されていますので「創作」です。
しかも「じゅう じゅう じゅう(あずみ虫/さく)」という絵本は、
料理ができていく過程そのものは「リアルな描写ではないのに、
そのものの持つ本質を引き出すような絵本」となっています。

 また「操り人形」の方も演じるところまで見られる
(作り方を羅列しただけの本とは違い、作り方が物語の中で
 展開されています)し、楽しいしうれしいのは「料理」と同じです。
ですからこちらも「創る」です。

 赤ちゃん用と年長さん用ですから、お子さんが両方見ることはない
かもしれませんが、機会があれば、「こどものとも0・1・2」
シリーズは、大きくなっても楽しいです。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも0・1・2 10月号
「じゅう じゅう じゅう」あずみ虫/さく

◎ストーリー紹介
 たまごをパカッ。フライパンでじゅうじゅうじゅう、
目玉焼きのできあがり。次はソーセージころん。
フライパンでじゅう じゅう じゅう、それからにんじん、
ころころ、やけたやけた。そして「とろ とろ とろ」と
ボウルから何かがこぼれてきます。
「これはなにかな?」。「じゅう じゅう じゅう」
と焼いてできあがったのは…

◎絵本の特徴
 フライパンの上でじゅうじゅう焼けるのは、
子どもたちの大好きな目玉焼きにソーセージ、それからホットケーキ。
それもすべてがちょうどよい焼け具合。
幼いころの幸福な時間の記憶は、食べ物に関するものが多いですね。
 フライパンの中を覗き込むと、目玉焼きが焼けている。
その匂いや音や、黒いフライパンの中の白と黄色の配色の
美しさに心を奪われたという経験はありませんか?
 今回の「こどものとも0・1・2」は、そんな記憶を
持つ大人にも、今まさに食べる喜びを知りつつある幼い
子どもにも大満足の一冊です。
 シンプルなカタチと、絶妙な色使い。リアルな描写では
ないのに、そのものの持つ本質を引き出すような絵に
ひきこまれてしまいます。あずみさんの絵は、
アルミの板をはさみで切ってそこに着色するという手法
だそうですが、そのあえての不自由さから生み出される
独特の線が魅力的です。
 出来上がったプレートは朝ごはんでしょうか?
 食べる=楽しいに結びつくと、人生の色どりは豊かになりますね。

◎こどもの反応
 ホットケーキが大好きなので、うれしそうでした。
目玉焼きを作るお手伝いが好きな下の子は、
終始にやにやしていました。

◎読み手の感想
 とにかくおいしそうです。目玉焼きとホットケーキは私の大好物。
我が家の土曜日か日曜日の朝はホットケーキかフレンチトーストと
決まっています。そんなにしょっちゅう作っているホットケーキ
ですが、焼け具合はなかなか難しくて、5枚くらい焼く中の一枚か
良くて二枚しか、絶妙な焼け具合になりません。〈ちなみに
フレンチトーストもです)お店なんかでは銅製のフライパンで
焼いているのをテレビか何かで見たことがあります。
焼く前にフライパンをまんべんなく温めることと、油を均一に
なじませておくことがポイントなのだとはわかっているのですが
(おそらくそれには銅がてきしているのでしょうね)やっと
フライパンがいい具合になるのは3枚目くらいからです。
 子どもたちは、焼け具合よりも形にこだわるので、
小さく焼いてみたり、おばけの形にしてみたりしてバリエーションを
楽しんでいます。しかし、この絵本の焼き色は素晴らしいですね。
この焼き色を目指して精進していきたいと思います。


◆かがくのとも2017年10月号
「つくってあそぼう あやつりにんぎょう」林由未/さく

◎ストーリー紹介
 まる・さんかく・しかく、にんぎょうげきだんが
やってきたよー。いろんなどうぶつがでてきたね!
 さいしょはまるおじさんがぼうにんぎょうをもって
とうじょう。なんと、ペンギンがたこさんにだいへんしん!!
 さんかくおじさんとさんかくいぬは、いろんなポーズにできる
「わりピンにんぎょう」。しかくおじさんとしかくきりんは
ひもあげにんぎょう。
 くわしいつくりかたのせいめいつき。

◎絵本の特徴
 たのしい工作絵本の登場です。
家でも園でも、すぐに実践できそうなアイデア満載。
 ただ作り方を羅列しただけの本とは違い、物語の中に導入
されていることで、子どもたちの興味をいっそうかきたてます。
作った後に、子どもたち自身のアイデアがたくさんわいてきて、
様々なバリエーションが広がることと思います。
 まず簡単な棒人形、それよりもちょっとだけむつかしい
わりピン人形、紐上げ人形、最後に操り人形…と少しずつ
ハードルが上がっていくので、棒人形だけ作ってみてもいいし、
もっとやってみたい子は次々とチャレンジしてもいい。
 完成した人形たちでお話を作って人形芝居もできそうです。
絵本を描かれた林由未さんは人形劇の本場チェコで修行され、
今でもチェコで活躍されているそうで、その本格的な知識と
経験に裏打ちされた人形劇の奥深さを垣間見せてくれます。

◎こどもの反応
 「この作り方しっとるよ!」と自慢げに長男。負けずに次男も
「知っとる、知っとる!」と言っていました。
ほんとかな? ドラゴンを作ってみたそうでした。

◎読み手の感想
 チェコの人形劇は一度本物を見てみたいと思っています。
ヤンシュワンクマイエルというチェコの造形作家&映像作家の方が
いるのですが、一時期虜になってその作品をみていました。
シュールで少し怖く生々しい作品なのですが、チェコという国に
根付いた人形劇文化の奥深さを感じます。今すこし調べたのですが、
1526年から第一次世界大戦においてドイツによるゲルマン化が
進められ、公でチェコ語を話すことが禁じられました。
しかし独特の言い回しを主体とする人形劇だけはチェコ語の
上演を許可されたそうです。やがてチェコ人の大人の集まる
マリオネット劇場はチェコ語で上映するのをいいことに戦争や
他国の批判、社会主義への不満を政府にわからないように
皮肉交じりに人形劇で上映していくようになります。
そういう時代背景の中で独自の発展を遂げてきたチェコの人形劇。
その本場で学ばれ、現在もチェコでご活躍されているという
林さんにすごく興味があります。
 今回の絵本はそういう重たい空気はまったくありませんが、
文化は歴史の積み重ねです。背景を踏まえてその空気を取り込んで
生活されている方の描かれる作品には多層性があると思います。




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