「物語」を読んであげること


 えほんおじさんです。


なぜ読み聞かせが必要なのかー読み聞かせの意味(2)

 読み聞かせは「物語」を読んであげることにつきます。
知識の絵本であれ、かがく絵本であれ、十歳くらいまでは
それらは「物語」の形になっています。
「物語」でなければ子どもの心に届かないし、記憶に残りません。
その理由は、十歳くらいまでの子どもは、「耳の文化(口承文化)」
の中におり、その独特な文化の中で暮らしているからです。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

 読み聞かせの意味(1)で、その第一の意味すなわち根源は
「物語」が母胎回帰(替わりに、母胎の外であらゆるものとの関係をとり
結ぶこと)への欲求から来ており、これなしには生きていくことは
できないと言いました。


◆心の構造と物語構造

 ところで、私たちの心はどのようになっているのでしょう。
大雑把に言えば「よく氷山の絵で示されるようなあり方、
すなわち意識が海の上に出ていて、海面下に無意識があるという
成り立ちです。海面から出ている部分=意識は、個人によって
様々な形をとっていますが、水面下の、個人の無意識部分は境界が
あいまいとなり底があリません。ですからそこで他者と繋がるという
構造(コンピュターになぞらえると、物語・回路あるいはOS)
となっていると考えられます。
そして、この円錐形をした氷山をその性質から見れば
「物語」に置き換えることができます。
海面の見える部分は、「物語」で言えば「意味」や「ストーリー」を表し、
水面下(無意識部分の溶けて他者と繋がっている)の部分は、
物語の場面におけるイメージやその奥にあるもの、
あるいは場面と場面の間に隠れているもの、
物語の背後に隠れているものとなります。
このように置き換えることができるのは、
「物語」とはもともと母胎回帰=人間の根源的宇宙に繋がろうと
する衝動を目に見えるもの(「心の安定・安心」の関係)
に変えようとする、人類がうまれてこのかた、
営々とした努力の結果だからです。
つまり物語は人間の心を表面化したものだからです。
心の成り立ちと外にある物語の成り立ちは結局同じものだということです。
ですから誰もが「物語」を求めます。
人間が成長のために食べ物を求めることと同じ自然な欲求なのです。
ですからその「物語」が嫌いな子どもは本来一人もいないのです。
(心は、図1・図2のようにも表されますので参照ください)


◆夜空の星屑と星座

 言葉(単語・名前や概念)とそれらをつなぐ物語は、
夜空の「星屑と星座」にたとえることができます。星座が物語です。
夜空を眺めると、多くの星たちがきらめいています。
それらはひとつひとつの名前を知らないで眺めると、それらは星屑としか
見えません。しかしよく見ると何気なく見ている時には
見えなかった星が見えて来たり、光り方の違いや星たちが集まっている
ところや空疎なところが見えて来たりします。
星の見方や星座を知らければ、ここまでしか見ることはできません。
 ところが、あらかじめ星座に関する物語や神話を知って眺めると、
夜空に散らばるひとつ一つの星と星の間につながっているある線(関係)
が見えて来ます。そこに「星座」が発見できるようになります。
大くま座とかこぐま座とか。それらはすでに知っている現実の熊を、
夜空の星々の間に、現実の熊に似たもの同士を関連づけ、
そこに線を引いたものです。
こうしてそれら星々の間に「像」が浮かび上がれば、
それらの生きざまが見えてて来て、そこに「物語」があることがわかって来ます。

 個々の人間(星)とあらゆる人間関係も、星座と同じです。
赤ちゃんに物語回路がつながり、それによって世界ができて行くのと同じです。
赤ちゃんにとって外の世界は星屑で、バラバラでぼんやりしています。
しかしそこに物語を持って眺めると、くっきりと世界が立ち上がって来ます。
 人間は言葉の世界に生まれて来ます。ひとつの言葉同士がつながりあった、
すなわち「物語」の世界に生まれて来ます。
それは網の目のように関係付けられた世界に、
新たに「網の目」が加わったことによって、
「物語」は新たな展開を持ったことになります。
こうした「物語」を身に受け、すなわち物語回路をつなぎながら、
この世界内に存在していきます。それは新たな物語の展開ですから、
物語世界からは歓迎されて生まれて来ます。ここにはもちろん
あくまでも物語による代替回帰ではない、
母胎回帰そのものではなくては満足できないもの、
すなわち「タナトス(フロイト用語)=自己崩壊・拡散願望」
の存在も否定できません。
 こうして内部矛盾を持ちつつ形成された物語を内に持った世界だから、
それらを聞いて、それを支えに生きていくことができます。
そのような物語は、例えば日本においては昔話だけで10万話を超えています。
 「意識と無意識」が層をなして積み重なっている「物語」世界、
そんな場へ生まれてくるということは、心もそれによって形成
されるということでもあります。

その場合の読み聞かせは、
特に選ばれた「物語」が読まれますので、「層」が違ってくることになります。
これが「読み聞かせの意義2」です。




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