読み聞かせの意味(4)

 えほんおじさんです。


なぜ読み聞かせが必要なのかー読み聞かせの意味(4)
コミュニケーションとしての読み聞かせ

1)今日と明日をつなぐ、寝る前の読み聞かせ
《(不安と安心)特別な時間》

 作家角田光代さんが、朝日新聞書評の一節に次のようなことを
書かれていました。

「子どものころ、眠ることに淡い恐怖があった。
 意識がとぎれ、その合間にするりと一日がすぎていく変化
 というものがなんとはなしにこわかった。
 枕元で本を読む大人の声は、だからそれをやわらげるものに
 他ならなかった。私は長い長い話を好んだ。
 つづきはまた明日、と終わる話が好きだった。
 今日と同じく明日がやってくると信じられるからである。
 (読み聞かせ日記73号再掲)」

 この記憶体験談の意味は、
作家角田光代さんが続きのある話を好んだというより
「今日と同じく明日がやってくる」ことの方が重要でしょう。
続きある話の記憶はたぶん小学生以降のことだろうと思われます
(童話を分けて読む)。この年齢になると読み聞かせに
よってできた世界が終わらないでほしいと思い始めます。
それはやはり「物語」が持つあの力、すなわち「物語」が触発した
想像力の働きだと思われます。

 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。


2)親子、大人とのコミュニケーションとしての読み聞かせ

 幼児期の読み聞かせとしては、完結する「ハッピーエンド」
の方が好ましいです。
人間の無意識には「眠ることへの淡い恐怖感」があり、
それは確かに「死」とつながっています。親子、大人との
コミュニケーションが大事なのは、コミュニケーションの背後に
「今日と明日はつながっていること」に安心でき、
それを「守ってね」と周りの大人に願っている子どもがいるからでしょう。
読み聞かせは、その場合の安心感を生み出すことができます。


3)読み聞かせは特別な時間の共有
 もうひとつ、人的交流としての読み聞かせは、読み手との間の
特別な時間を共有すること意味があります。一緒にいて接触
しながら話を聞いている点に重要さがあります。
それは、「母胎」の中にいるのと同じだからです。
そのとき子どもは、安心・安定・喜び・幸せを感じています。
しかもそれは「物語」による母胎回帰と母胎回帰したような環境を
同時に味わうことができます。
だから、読み聞かせされる絵本では「ああ、面白かった、よかった
=ハッピーエンド」で終わるーその満足感が必要でしょう。


4)親子の心の広場であるということ
 読み聞かせは、上に記したような、子どもの母胎回帰としての
心の安心・安定・喜びすなわち幸せがあるのと同時に、
「読み手」にも同じ心を呼び覚まします。実は読み手にも心地よい
時間空間なのです。つまり、聞き手と読み手は、同じ時間に同じ
世界を体験していることになります。ただし読み手は「自己陶酔」
しないで、むしろ淡々と事実や出来事を話した方が想像力は誘発
されるでしょう。そうした読み手が共感し、感動していれば、
その読み手ーお母さんの感動はみごとに子どもの気持ちに反映します。


5)心地よい声がぬくぬくと聞こえてくる
 お話がとても困難な危険を伴う冒険や旅だったとしましょう。
聞き手は主人公など登場人物に自己同一化していますから
心穏やかではありません。しかしながら、それは読み聞かせに
よってできた世界ですから、「声」は遠く近くからぬくぬくと
聞こえてきます。ですから、心のもうひとつは絶対的な安心の中に
いることになります。


6)読み聞かせは世界の共通体験
 読み聞かせは、親子や集団の間の共通体験を生みます。

「心をしっかり通わせ合いながら、絵本の世界を旅し、通り抜け、
 共通の楽しい体験をします。こういう形でのおとなと幼児の精神的な
 共通体験は、本当に深く心に残り、刻み込まれます。
 こうした共通のことばと絵本体験を持っている親と子は、
 成長してもどこかに通い合える、目に見えない絆を持っています。
 このことが、現代の家庭に、もっとも欠けていることです。
 少年少女のいろいろなトラブルの根は、この心の絆のないところから
 起きると思います(児童文学者・松居直)」

 この場合個人によって、体験の質は違っていても、同じ「心の広場」
にいたことがあるという事実は消えません。
その証拠に、幼稚園・保育園での集団読み聞かせは、
多くの場合「ごっこ遊び」を生み出しますが、
その時、Aちゃんがあるセリフを言うと、Bちゃんがそれに答えます。
そしてCちゃんもその話に参加してきます。
それはもちろん「ごっこ遊び」ですから、体の動きを伴いますし、
B・Cちゃんの行動とセリフは、読んでもらった「物語」の発展形となります。

7)絵本は、大人が子どもに読んであげる本
「こうして私たちは、優れた絵本の中にある、すばらしいことばを
 自分の声で、自分のものとして、子どもに語ってやることができます。
 そのとき、語り手の大人の気持も、不思議と聞き手の子どもの伝わり
 ます。読み手が共感し、感動していれば、その読み手ーお母さんの
 感動はみごとに子どもの気持ちに反映します」

「絵本をめぐる親と子の暖かい人間関係、そして絵本を通して語られる
 親・大人の心のこもったすばらしいことば、この二つが、子どもが
 保育や学校教育を受けるときの基盤となります。
 なぜなら、教育というものは人間関係とことばで成り立っているもの
 です。それも子どもの側に、先生や友だちと豊かな人間関係が持てる
 力があることが大切ですし、先生の語られることばを、しっかりと耳を
 傾けて聞く力が、子どもになければ教師は手も足もでません。子どもが
 この二つの力を身につけるのは、家庭においてですし、それを育てる
 ことのできる人は、お母さんとお父さんです。教育の基盤はなんと
 いっても家庭にあります。そして、絵本を読んであげるということは、
 まさにそのことに直結しています。(児童文学者・松居直)」




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