絵本の力

 えほんおじさんです。


◆こどものとも年中版 2017年12月号「あ あ」大槻 あかね/作

◆ちいさなかがくのとも 2017年12月号
 「うしさん ぎゅうにゅう くださいな」あおきあさみ/作

 は、子どもたちの反応がもっとも対照的であることをあたらめて
思いました。ほとんど言葉のない絵本「あ あ」は、この場面で
ちいさな針金の人がどうしているか、色々教えてくれました。
おそらくこの絵本は、想像したことを口にせざる得ない、
そうさせる絵本だなと思いました。

 「うしさん ぎゅうにゅう くださいな」の方は、
初めての体験だったこともあり、その圧倒的な生命力に言葉を
飲み込こまざる得なかったのではないかと思いました。

いずれの反応も「絵本の力」を示すものだと納得させられます。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも年中版 2017年12月号
「あ あ」大槻 あかね/作

◎ストーリー紹介
 針金でできた小さな人。角砂糖を発見しました。
「あ。」角砂糖が積み重なって、どんどん高くなります。
もうひとりの針金の人。並んだ色えんぴつの上にそーっと、足をのせ…
「ひゃっ。」色えんぴつの上をコロコロコロ…「角砂糖の塔」にゴツン。
上から落ちてきた、針金の人と色えんぴつの針金の人。
「あ。」「あ。」ふたりは出会いました。今度は巻尺…すると、
巻尺がするすると巻いて、また「あ。」「あ。」
おわん、ティッシュ、輪ゴムなど、いろいろなものを介して、
不思議な針金の人たちは出会っていきます。

◎絵本の特徴
 以前の月刊絵本「あ」の姉妹作。満を持しての登場です。
シンプルで洗練された構成が美しい絵本。言葉はほとんどない
のですが、その分絵が語ります。針金の人には顔はないけれど、
その絶妙な動きと、短い言葉で豊かな表情が見えてきます。
抑えられた淡い色味の中で、主題が画面のなかで引き立ちます。
縦にめくる絵本ですが、その縦の使い方が素晴らしく
スケールの大きさを感じます。

 この絵本をかかれたのは、大槻あかねさん。
絵本だけでなく、雑誌や装丁、広告、CDジャケットなど様々な
ジャンルでご活躍されています。無駄のない画面構成は、
たくさんのご経験が生み出したものなのかもしれません。
子どもたちとコミニュケーションをとりながら楽しんでくださいね。

◎子どもの反応
 1年生の兄が、机の上に積み上げていた絵本の中から、
「めっちゃ面白い絵本を見つけた。読んで!」と持ってきました。
こんなことを言いながら持ってくるのは珍しいこと。自分で読んで
知っているはずなのに、クスクス笑っていました。弟の4歳児は
小さな針金の人、二人が「あ。あ。」と出会うたびその意外性に
驚いて笑っていました。

◎読み手の感想
 構成の美しい絵本ですね…。画面の中のすべての配置が完璧です。
きっと作者の大槻さんは緻密に考え抜かれたのでしょうね。写真の
使い方も見事で、スピード感のある時のブレなんかはどうやって
撮ったんだろう?と思いました。
白っぽい画面に白っぽいサランラップや、白いティッシュなど
本来なら使うのが難しそうなものも、繊細なコントラストを
うまく出しておられます。柔らかな立体感も素敵ですね。
と、少し大人の視線で見てしまいましたが。
 子どもたちは多分針金の人たちの表情を想像して楽しむ
のでしょうね。シンプルなものほど想像力がどんどん介入して、
奥行のある世界観が広がってゆくのだろうと思います。

◆ちいさなかがくのとも 2017年12月号
「うしさん ぎゅうにゅう くださいな」あおきあさみ/作

◎ストーリー紹介
 牧場にやってきました。今日は牛さんに牛乳をもらうんです。
「こんにちは。うしさんぎゅうにゅうくださいな」
牛のおっぱいって大きくって、あったかいね。
「じゃあこのうしのおっぱいをしぼってごらん」
と牧場のおじさんがいいました。
「うしさんいくよー!」おもいきりおっぱいを「ぎゅぎゅぎゅ」。
「あれ? なにもでない」おじさんにやりかたを教えて
もらってしぼると…「やったあ でたー!」

◎絵本の特徴
 表紙の正面を向いた牛の絶妙な表情が目を引きます。
柔らかなタッチで描かれた絵から、やさしさやあたたかさを
感じます。牛乳は身近な飲み物。そのまま飲むだけでなく、
シチューに使ったりココアをいれたり…と日常のいろんな場面に
登場しますね。12月号のちいさなかがくのともは、
牛乳をしぼってみる経験を描いた絵本です。

 当たり前のことですが、牛乳は牛のお母さんのお乳です。
牛のおっぱいが画面いっぱいに描かれて、あらためてその大きさに
驚かされます。そして、その柔らかさや体温や鼓動。そういうもの
が実際に触れたかのようなリアルさをもって伝わってきます。
命の量感が、幼い子のこころにしっかりと刻まれるに違いありません。
 乳しぼりなどやったことのない、主人公の男の子は最初なかなか
おっぱいがでなくて苦戦しますが、牧場のおじさんのアドバイスに
よって、上手に乳しぼりができるようになります。その時の感動の
表情の素晴らしさ。どんな子どももきっとこんな顔をしているとき
がありますね。作者のあおきあさみさんは動物が大好きだそうです。
この絵本を描くとき牧場に取材に行かれたそうですが、
牛のかわいさや格好良さ、美しさに夢中になったそうです。
もしかすると、主人公の男の子のような表情で牛を見つめて
いたかもしれませんね。

◎子どもの反応
 1年生と四歳児(年少組)一緒に読んでやりました。
二人とも、牛乳は好きでよく飲みますが、牛乳はごく日常の
飲み物にすぎません。それが目の前で出てきて飲み物になるのを
初めて見ました。圧倒的な牛のおっぱい、おっぱいの柔らかさや
体温や鼓動。
二人は大いに驚き黙ってしまいました。

◎読み手の感想
 可愛らしい絵が素敵ですね。牛も、人もみんな表情豊かで、
やさしい顔をしています。私も乳しぼりの経験はないのですが、
この絵本の乳しぼりの場面では「そうそう。」となぜか共感
してしまいました。おっぱいの柔らかさの表現が見事だから
でしょうか? やったこともないはずなのに、知っている
かんじがする…と思わせるなんてすごい表現力ですね。
でも、それに満足せず、ぜひ子どもたちと乳しぼりの経験を
してみたいですね。そうすることで、この絵本への共感は
さらに深まるはずです。
 牛という生き物はわたしも本当に美しいと思っています。
インドに旅行した時、たくさんの牛に出会いました。
この絵本の牛のように優しい表情ではなかったですが
(過酷な環境にいるからでしょうか?)、みなそれぞれに
美しい姿をしていました。子どもたちが、動物の命に触れる
機会をたくさん持ちたいな、と思いました。




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