思いやりの心

 えほんおじさんです。


なぜ読み聞かせが必要なのかー読み聞かせの意味(5)

 読み聞かせは結果として、多くのものを育てることになります。
読み聞かせの意味(3)で、「◆読み聞かせは聞く耳を育てる」
ことに触れました。

で、今回は、
◆「思いやりの心を育てる絵本の読み聞かせ」について

 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

 まず、「思いやりの心とはどんな心なのか」について
考えましょう。辞書(大辞林・広辞苑)には以下のような
意味が書かれています。

おもいやり【思い遣り】
(1)思いやること。遠くから思うこと。想像。推量。
(2)気のつくこと。思いめぐらすこと。思慮。 考え。
(3)自分の身に比べて人の身について思うこと。
 相手の立場や気持を理解しようとする心。同情。

 「思いやり」とは、自分の身と比べて
「思い」を相手(人の身)に及ぼし、めぐらすこと、
すなわち自分ではない人や事について「想像すること」であり、
それは「想像力」の一つの行為だということがわかります。

 では「想像する」とは、あるいは「想像力」とは
どのような人間の心の働きなのでしょう。


◎イメージすることと想像すること
 私たち人間は、「イメージすること」=「像(心象・形象)」を
心(頭)に思い浮かべるという能力を持って生まれてきます。
(おそらく、見たものを写真のように撮ってそれを頭(心)に
溜め込んでいるのでしょう)そのときのイメージとは、その人の
その場面におけるあり様が深く関係しており、それは各人各様ですが、
間をおかずすぐに「像」として浮かべたものです。

 この浮かんだイメージ(像)を変容し、新たな「像」に作り変える
ということを人間は脳の一作用としてやることができます。

このことを「想像する」と言いますが、「想像する」には、
目的や意思・意図が介在し、そこには「物語」が存在します。
「像」と「像」が繋がったり、衝突したりする結果、そこには
ある関係の総体が浮かび上がります。
つまり「ある物語」を持った世界が成立するものと考えられます。
 その場合、イメージ想起から想像されたものに至るまでの変容において、
私たちの心には「想像力」が働いています。
ですから、想像力とは、イメージを変容し、世界を作るまでの力のことです。

この過程を、私たちの心にある二つの力、「流動的知性」と
「合理的知性」の働きと言い換えてもいいでしょう。

 「思いやる」とは、
【「思い」を相手(人の身)に及ぼし、自分の身と比べて
 人の身について思いめぐらすこと】ですから、
ここで私たちには、自分を思う心(内側を見る目)と他者に思いをやる心
(遠くを思うこと)の二つの心が働いていなければ、
「思いやる」ことはできません。


◎他者の存在や目の発見
 成長に伴って、四歳半くらいになると、自分ではない他者の
存在に気づき始めます。そして他者とその目(視線)の発見は、
同時に自分自身の存在と自分自身を見る目にも気付きます。
この自分自身をみつめる目(自意識)は、
成長と共にさらに自在に自分から離れて自分を俯瞰・鳥瞰
(高い所から見下ろすこと)することもできるようになります。
これが《メタ認知能力》といわれるものです。
それは言葉を変えれば、「もうひとつの目」を獲得したということができます。
(ひとつは今自分が見ている物事と、もうひとつは今自分自身が見ている自分や
自分の身に比べて人の身について思うこと=思いやり)


 この能力(メタ認知能力、あるいは他者を思いやる能力)は、
本来的に人間に備わっているものですが、それには人によって大きな差があり、
この能力はは大きく育てることが可能です。

 ここで気づくことは、(メタ認知能力、あるいは他者を
思いやる能力)とは、「合理的知性」のことであって、物事を
理にかなったやり方(法則性や決まり)で納得しようしている
ことになります。物事を客観的に捉えるということが前提になります。

 実は、読み聞かせを含む読書こそが、この能力
(メタ認知能力、あるいは他者を思いやる能力・他者の発見
 であり、自己の発見である〈自・他意識〉)をもっとも
大きく育てる力をもち、それをもっとも得意とします。


 なぜなら、読み聞かせを含む読書過程において、
次のようなことが起きているからです。

1)登場人物になりきることによって、すなわち、その人
 (登場人物、多くは主人公の)に身になって、主人公と
 同じ体験をしたり、同じように思うこと、同情することを
 経験しています。
〈自己同一性、自己移入〉して、「思いやる」という
 ことを経験をしています。

2)あるとき、そのような自分ではない「もうひとり自分」、
 すなわち登場人物になっている自分ではない、もうひとりの
 自分に気がつきます。登場人物に対して「こうすればいいのに」
 「自分だったらこうする」と思うもうひとりの自分がいること
 に気がつきます。

3)そうした登場人物を「自分」ではないもの、それを
 他者として見るという発見。すなわちそこに「他者の発見」を
 します。そして「他者の発見」ということは、同時に、
 その視線は自分にも向かう「自己の発見」につながります。
 比較する他者がいて初めて「自己」の存在に気づくのです。


 三歳から四歳前半において自己中心的(反省しない年齢)で
あったものが四歳後半頃の心理発達に顕著な出来事として起きて
くることに対して、読み聞かせ(読書)は、その過程をより明快に
追体験することになります。登場人物になりきっている自分を、
もうひとつの目が見ているということを、読み聞かせや読書において、
何回も体験することこそ、「メタ認知能力、あるいは他者を思いやる能力」
を育てる最もよい方法なのだということです。




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