冬の楽しみ

 えほんおじさんです。

 朝の散歩に出かける時は、ちょっと暗いうちから出かけます。
そうしないと朝食に間に合わないからですが、この頃はちょうど
日の出の時間に重なります。朝日は、本当に大きくて赤いですね。
そんな朝日が輝くたんぼ道を自転車散歩。そしてたまには雪と
見紛う霜に立ち止まったりしながら。

 冬は冬でも楽しみはあるもので、その内に
【◆ちいさなかがくのとも 2018年1月号
 「つめたい あさの おくりもの」片山令子/文 片山健/絵】
にそっくりな日にきっと出会うことになるでしょう。

 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも年中向き 2018年1月号 
「セーターパパ」 小林 陽子/文 たしろ ちさと/絵


◎著者紹介
作者 小林陽子
1944年、千葉県生まれ。東京外語大学フランス語科卒業。
出版社勤務を経て翻訳、児童文学の創作を行う。
作品に「カムイチェプ神の魚」「ぼくらの町がきえた」など。

画家 たしろちさと
東京都生まれ。絵本に
「じめんのしたのちいさなむし」
「すずめくんどこでごはんたべるの?」など

◎ストーリー紹介
 パパはいないよ。出張で遠くの町へおでかけなんだ。
パパの部屋をのぞいてみたよ。すると、部屋のいすにセーターが
かかっていた。だきついたら、パパのにおいがした。
ユウタはパパのセーターをきてパパの靴をはいてパパの傘をもち、
おさんぽにでることにした。商店街の人たちは、微笑ましく
見送ってくれました。でも、公園では友だちや犬に振り回されて……

◎絵本の特徴
 パパの出張がさみしいユウタ君。そんなことは一言も書かれて
ないけれど、ユウタ君の行動にそれは表れています。
きっと休みの日は遊んでくれるパパなのでしょう。
ユウタ君はパパのことが大好きなのでしょうね。
子どもが親を思う気持ちの強さに打たれます。
パパのセーターからはパパの匂いがして、ユウタ君は
そのセーターを着て、パパになることを思いつきます。
だぶだぶのセーターを着てお散歩に出かけるユウタ君。
お母さんもそれをとめません。やおやのおばさんも、
にくやのおじさんもにこやかにそれをみおくります。
 子どもを取り巻く周りの大人の視線がおおらかです。
子どもはこのおおらかな視線に取り囲まれていると
すくすくと育っていくんだろうな、と感じずにはいられません。

 文章を書かれた小林さんはきっとそんなおおらかな視線の中で
子ども時代を過ごしてきた方なのでしょうね。ユウタ君と町の人
とのやりとりはとても自然です。人を主人公にして、こんな
やりとりを描けるということが素敵です。
 絵も、そんなユウタ君の心の在り方をのびのびと描いています。
現代にこんな場所はどれくらい残っているのでしょうか。失われて
しまった時間を取り戻すことはできませんが、これから作っていく
ことはできます。せめて子どもを取り巻く世界は、この絵本に
描かれているような世界であってほしいと思います。

◎子どもの反応
 絵本を読んでいると上の子が
「おかあさんがおらんときおかあさんのふくのにおいかいだりするよ」
と、言いました。嬉しいというか、なんだかこそばゆい気持ちに
なりました。そのあともその経験を思い出してか、嬉しそうな顔で
聞いていました。

◎読み手の感想
 最近忙しかったので、あんまり子どもたちと過ごす時間が
ありませんでした。わたしがいない時の子どもが、どんなことを
しているのかあんまり想像したこともありませんでしたが、
前述の息子の言葉からにじみ出たさみしさに、ちょっと罪悪感を
覚えたりして。子どもたちはいつでもどんなときでもわたしという
存在を感じていたいんだなあ。。もうこれは子どもの本能みたいな
ものですね。親としてはその気持ちをまっすぐに受け止めなければな、
と襟を正されるような言葉でした。
この絵本の最後に出てくるお父さんの行動もうなづけますね。
大事にしていたセーターや靴がぐちゃぐちゃになったとしても、
子どもがまっすぐに自分のことを思っているんだという事実に胸を
打たれたことと思います。なんだか親の目線で読んでしまいました。


◆ちいさなかがくのとも 2018年1月号
「つめたい あさの おくりもの」片山令子/文 片山健/絵


◎著者紹介
・作者 片山令子 
群馬県生まれ。片山健との絵本に
「たのしいふゆごもり」
「おつきさまこっちむいて」
「もりのてがみ」など。

・画家 片山健 
東京都生まれ。絵本に
「おなかのすくさんぽ」
「おやすみなさいコッコさん」
「コッコさんのともだち」
「タンゲくん」
「どんぐりかいぎ」など多数。

◎ストーリー紹介
 「さむい さむい、つめたい つめたーい あさ」
バケツのお水に、模様ができてた。なんだろう。
そーっとてをいれたら……。わーっ、氷だ! 氷ってきれいだな。
きらきらしてて、すきとおってて」

◎絵本の特徴
 お水が氷になる。冷凍庫の中では当たり前で、あえて考える
こともなく通り過ぎてしまうような事象です。でも、寒い冬の朝に、
庭のいろんなところにたまった少しばかりの水が、凍っているのを
発見するとうれしい気持ちになります。水が、凍って氷になった
んだ、ということを改めて気づかされます。
 幼い子どもたちにとっては、外にただ置いていただけのバケツの
水が氷に変化するというのは驚きの出来事でしょう。外で凍った
氷は、透明度が高く、不思議な模様ができていたり、はっぱが
その中に閉じ込められていたりして、一つ一つがちがう表情を\
みせてくれます。
 今回の“ちいさなかがくのとも”の、文章を書かれたのは
片山令子さん。子どもの目線で物事を見つめるまなざしと、
大人としてその事象を言葉にする能力を兼ね合わせたすばらしい
作家さんです。絵を描かれたのは片山健さん。福音館の絵本では
おなじみですね。お二人のコンビで描かれた絵本は、安定の
クオリティです。寒い冬が続きますが、子どもたち冬を楽しく
過ごしたいですね。

◎子どもの反応
 わが子も去年の冬、外にいろんな容器を出して氷を作って
いました。でも、岡山の冬は残念ながらそこまで寒くないのか、
氷はできたりできなかったり。そんなことを思い出して
「今年もやろうね、」と話しながら読みました。

◎読み手の感想
 もうすっかり冬ですね。下の息子が、おじいちゃんと散歩に
行って霜を発見して大喜びで報告してきました。
「しもばしらじゃないんよ。しも。」まだ半分寝ている、
起き抜けの私の耳元で叫びます。ひんやりとした手でほっぺたに
触れながら、
「くるまのまどがあるじゃろ? そこにしもがあったんよ」と、
興奮した様子。子どもは、そうやって冬を発見していくんだなあ、
と思いました。それを発見したという喜びを大事にしなければなあ…。
と眠たいながらも「おー。すごいのみつけたんだね。」とわたし。
息子はさらに霜についてひとしきり報告して満足していました。
身近な世界の中にある、色々な事象の発見こそが、子どもたちの
世界を少しづつ広げていくんだろうな、と思います。
 “ちいさなかがくのとも”はそんな子どもたちの発見をもう少し
展開してくれたり、共感によって支えてくれたりしますね。文章の
片山令子さんは、ちいさなかがくのともらしい絶妙な立ち位置を
うまく生かして書かれています。片山健さんとの作品も多いですが、
健さんおひとりで描かれたものとはまた違う風情になりますね。
令子さんは、少女時代の澄んだ心を持ったまま、お母さんに
なられたんだろうな、と勝手に想像しています。
 物語を描かれたものも好きですが、
「おつきさまこっちをむいて」とか、この作品とか、
日常の中の味わい深い世界の発見を描かれたものは
本当に素晴らしいですね。




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