お正月

 えほんおじさんです。


 「こどものとも」も「年少版こどものとも」も
お正月号ですから、「おもち」と「大黒さま」のお話。

 「おもち」は、お餅がいかにも今目の前で焼かれているように
錯覚する超リアルな絵本。子どもの頃はお餅を年の数だけ競って
食べていたという記憶があります(それが自慢だった)。
しかもその大きさは今よりかなり大きかったのに、
そんなことができたことが今ではとても信じられません。

 「こめだしだいこく」もお正月にふさわしい絵本。
なぜなら、「七福神」信仰はは、江戸時代中頃からのようで、
お正月には「七福神」が宝船を運んできてくれます。
「こめだしだいこく」の主人公「大黒さま」はその一人で、
打ち出の小槌と大きな袋を持ち、米俵と白鼠を従えた姿。
ご利益は五穀豊穣、家産増進、子孫繁栄。元はヒンズー教の
神さまで、創造と破壊を司るシヴァ神の化身。仏法守護の神
として伝来したが、後に日本神話の大国主命(おおくにぬしのみこと)
と結びつき、福の神として信仰されました。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆年少版 こどものとも 2018年1月号
「おもち」彦坂有紀/作 もりといずみ/絵

◎著者紹介
・作者 彦坂有紀
1985年、愛知県生まれ。木版画家。
2010年にもりといずみと彦坂木版工房を始める。
2012年よりイラストレーターとして活動を始める。
広告や、食品のパッケージ、絵本などで幅広く活動中。

・作者 もりといずみ
1987年、東京都生まれ。彦坂木版工房のプロデューサー。
彦坂有紀の描いた木版のデザインや監修を行う。
彦坂有紀との絵本に「パンどうぞ」「ケーキやけました」
「コロッケできました」など

◎ストーリー紹介
 網の上におもちをのせて、さあ焼こう。
「じりじりじりじり」おもちがだんだん熱くなる。
こんがりやけたなら ひっくりかえして反対側も。
「ぱりぱり ぷくり」あっおもちがふくらんだ。
ぷー ぷくっ ぷくぷく大きくふくらんだ。
焼けた焼けたおもちがやけた。繊細なタッチの木版画絵本。

◎絵本の特徴
 淡い色で、繊細に表現されたお餅がリアルでおいしそうで、
美しい。お餅ってこんなに美しいものだったのか!
 と感動される方も多々いらっしゃるんじゃないかと思います。
お餅の好きな方なら、必携の一冊。お餅にそんなに興味のない方も、
この本を読めば、きっとお餅を好きになるでしょう。味覚という
のは思い描くことのできるイメージが豊かであればあるほど
発達するものなんじゃないかと思っています。その食べ物を
深く知れば知るほど、味の中にいろんな要素を発見できます。
 何かを愛するということは、それを深く知ることなんだなあ、
とあらためて。
この絵本を描かれたお二人は、きっとお餅を深く愛しているん
でしょうね。本当にお餅を美味しいと思っているからこそ描ける
美しい絵。そして、美しい文章。お餅を表現する文章が、こんなに
美しいことにも感動です。まるで乙女への愛を謳いあげる詩人の
ようじゃないか、と思いました。
 もうすぐお正月。お餅を食べる機会も多いでしょう。
ぜひ、その前後にこの絵本を読んでください。

◎子どもの反応
 うちの子が二歳くらいのころ、ご飯があんまり好きじゃなくて、
お餅ばっかり食べていたことを思い出しました。今では、ごはんも
好きになりましたが、やっぱりお餅はまだ好きなようで、嬉しそう
に聞いていました。

◎読み手の感想
 お餅って私自身はあんまり好きではなかったのですが、
この絵本はいいですね。つきたてのお餅は大好きですが、
硬いお餅を焼いたのはあんまり。
なぜあんまり好きではないかというと、子どものころに食べ過ぎた
せいだと思います。まだ祖父母が生きていた時は、年末になると
お餅つきをして、大量のお餅を冷凍庫に保存していました。
焼きもちというと、正月からしばらく毎日出てくるおやつで
(なんなら晩ご飯だったり)、目新しくもないし、正直飽き飽き
していました。最近はお餅つきをしなくなったので、やっとお餅の
おいしさやありがたみが分かるようにはなってきています。
 この絵本を読むと、そろそろお餅に目覚めてもいいかも、とすら
思うようになりました。誰かの好きなものをその人の目線で
描かれていると、「なるほどーっ」といつも思います。
やっぱり好き! が伝わる文章や絵には感動しますね。
お餅はトースターで焼くよりも、絶対に炭火で焼いたほうが
おいしそうです。


◆こどものとも 2018年1月号
「こめだしだいこく 愛媛の昔話」大黒みほ/再話 斎藤隆夫/絵

◎著者紹介
・再話者 大黒みほ
大分県生まれ。二松學舎大学文学部卒。
日本児童文芸協会会員。絵本は今回がはじめて。

・画家 斎藤隆夫
1952年、埼玉県生まれ。
絵本に「まほうつかいのでし」「かえるをのんだととさん」
「かえるの平家ものがたり」など

◎ストーリー紹介
 ある日、お爺さんのにぎりめしがころころ転がって、穴の中に。
駆け寄ってみると、なんと土に埋もれた大黒さまが美味しそうに
にぎりめしを食べている。大黒様は役に立つから自分を持ち帰れ
と言う。お爺さんが持ち帰った大黒さまをお婆さんがきれいに
洗ってお供えすると、なんと大黒様の鼻の穴から米粒が落ち
始めた。七福神のひとり、大黒さまにまつわる昔話を伊予の
ことばで再話。

◎絵本の特徴 
 愛媛の昔話です。柔らかい方言をつかった言葉はゆっくりした
テンポで読むとしっくりきます。方言というのは、書き言葉で書く
とそのイントネーションや、テンポは全然わからないのですが、
なんとなくその言葉に含まれた意味の多様さは伝わってきます。
正しいイントネーションで読む、というより、言葉のふくらみを
とらえて読めば、物語が生き生きとしてくるように思います。
もともと口から口に伝えられてきた物語は、小さな襞や隙間が
たくさんあって、読み手がどこをとらえるかによってよって
味わいの違うものになっていくというのが面白いところですね。
 この絵本はもちろん“絵本”ですので、絵がある程度イメージを
固定しています。でも齋藤隆夫さんの描かれる絵は、物語の奥行に
イメージを補足していくような懐の深さがあるので、昔話に
ぴったりです。細やかに、ユーモアたっぷりに描かれた登場人物
たちの顔に、親近感がわきますね。
 方言を使っていることにより、その方言になじみのない地方の
子ども達が読むとわからないんじゃないか、というようなことを
たまに耳にしますが、子どもたちはもっと大きなところで昔話を
とらえていると思います。大げさに言うと意味が分かるとか、
わからないとかということはあまり大事なことではないとすら
思います。読み聞かせで伝わるのは本の内容や意味よりも、
もっと全体的な感覚です。
ですから、イントネーションや、テンポがいまいちわからなくても、
自分なりに自由に読んでみてくださいね。子どもたちはきっと
面白がって聞いてくれるはずです。

◎子どもの反応
 鼻のあなからこめが出てくるシーンには「はなくそみたい」
とおおよろこび。
なんで鼻からでてくるんじゃろうなあ?と言っていました。
なんで鼻なんだろうねえ?とわたしも言いながら一緒に笑い
ました。

◎読み手の感想
 鼻のあなって、絶妙な存在です。
これがおしりとか、みみとか、目とかそんなところからコメが
出てくるというお話なら、なんだか相当グロテスクなビジュアルに
なったんじゃないでしょうか。鼻のあなだからちょっと汚い感じも
含めて面白い。
 昔話ですので、伝えられていくうちにいろんなことが変化して、
最終的に鼻のあなにたどり着いたのかもしれませんが、昔の人にも
鼻のあなって面白いものだったのだろうなあ、と感じます。ツボ
とかの中に金銀財宝がいつのまにかあふれているというような話は
よくありますが、鼻のあなからコメって初めて聞きました。
お話としては、本当に昔話の典型的な展開なのに、そこに鼻のあな
というキーワードが加わるだけですごく笑える話になるということ
が本当に面白いなあ、と思いました。




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