読み聞かせの意味(7)

 えほんおじさんです。

 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


●読み聞かせは、想像力を育てる


 読み聞かせは耳からする「読書」です。
ですから、読み聞かせは10歳くらいまでの子どもの
「読書」だと言えます。

 ただし、自分で字を読む「読書」は文字文化での行為であり、
「読み聞かせ」は耳の文化(口承文化)の継承(メルマガ723号)
ですので、ここに決定的な違いが存在します。

 読み聞かせにはたくさんの効用がありますが、最も大きなものは
「想像力」を育てることでしょう。しかもあらゆる文化・メディア
(映画・演劇など)に比べてももっとも大きな力を持っています。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

 そこで、育つべき「想像力」とはどのような力のことなのかを
知る必要があります。
 がしかし、このことについては
メルマガ726号「思いやりの心を育てる絵本の読み聞かせについて」
で説明しています。

 繰り返しになりますが、もう一度掲載します。以下。

「想像する」とは、あるいは「想像力」とは
どのような人間の心の働きなのでしょう。

◎イメージすることと想像すること、そして想像力
 私たち人間は、「イメージすること」=「像(心象・形象)」を
心(頭)に思い浮かべるという能力を持って生まれてきます。
(おそらく、見たものを写真のように撮ってそれを頭(心)に
 溜め込んでいるのでしょう)そのときイメージとは、その人の
その場面におけるあり様が深く関係しており、それは各人各様
ですが、間をおかずすぐに「像」として思い浮かべることができます。

 この浮かんだイメージ(像)を変容し、新たな「像」に
作り変えるということを人間は脳の一作用としてやります。
このことを「想像する」と言いますが、「想像する」には、
目的や意思・意図が介在し、そこには「物語」が存在します。
そしてその「像」と次々に生まれる「像」が繋がったり、
衝突したりする結果、そこにはある関係の総体が浮かび上がります。
つまり「ある物語」を持った世界が成立するものと考えられます。
 その場合、イメージ想起から想像されたものに至るまでの変容に
おいて、私たちの心には「想像力」が働いています。ですから、
想像力とは、イメージを変容し、世界を作るまでの力のことです。
この過程は、私たちの心にある二つの知性、「流動的知性」と
「合理的知性」の働きと言い換えてもいいでしょう。

 たとえば、「思いやり」にしろ「自分を知る」にしろ、
「創造する」にしろ、想像力がなければ、それは無理でしょう。

 さて、絵本や童話の読書は、なぜ想像力を育てるのでしょうか。
読書においては、文字や絵からイメージ(像)を喚起します。
そして読書では場面が連続して想起されるし、登場人物に対して
自己同一化します。そのイメージは誰あろう、自分自身がイメージ
したものです。(絵本の場合、画家がある程度の示唆表出を
しますが、イメージの最終決定は読者すなわち聞き手の想像力に
よります。ここから絵本の絵の質は、絵本世界の邪魔にならない
ことが条件になることがわかります)

 絵本の場合、絵が静止していること、「めくり」が読者に
任されたり、読み手の黙読ではなく読み聞かせのスピードで
あることによって、画家の絵をヒントに、絵と絵の間、絵と
文章の間、場面と場面の間を埋めていくのは、最終的には
聞き手にあります。このことによって、読者(聞き手)は自分で、
イメージし世界を作っていくことになります。


 もっと具体的に例を取り上げてみましょう。

 月刊こどものとも2018年2月号に
「こやぎのチキとじいさんやぎのひみつ」という絵本が
あります。このお話は、メキシコの神話や伝説や昔話が元。
ここには人類の伝承されたイメージがあります。
その世界では人間と野生(動植物やもの やものの怪)が境界線を
もたず共に生きています。村にはときどきいなくなる爺さんヤギ
がいて、好奇心旺盛な子ヤギ「チキ」は、その爺さんヤギに
ついていきます。途中サソリに刺 されて気を失いますが、
爺さんヤギにおんぶされ、めくるめくような世界を見ます。
そして着いたところは暖かい泉、元気回復。そこは二人の秘密の
場所となりました。この絵本は、メキシコの伝統絵画である
「魔術的リアリズム」を活かした奇妙な絵がところどころに
描かれていて、それがチキの心の深層を表出しています。
また爺さんヤギはずっと昔の村の知恵者や呪術師に重ねられて
います。こうしたイメージ触発され、読者(子ども)は
絵本世界に入りこみます。それは感性や感情を含めた
ほとんど実体験になります。つまりそうした体験が、
想像力によって体験されているのです。

 つまり読書は、イメージ喚起や想像して世界を創る作業を
想像力を働かせながらやっていることになります。そのことは、
その都度、想像力を鍛えていることにつながります。

こうして読書(読み聞かせ)は、結果的に「想像力」を
育てていることになるのです。




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