新学期第二弾の紹介

 えほんおじさんです。

 新学期第二弾の紹介です。

 さて、3歳児くらいまでの小さな子が親に離れて見知らぬ人の
いる所にいくなど、考えたらとんでもないことですね。
そんな新しく保育園に入った子どもたちの前に、
大好きな「パンダ」の絵本があったらどうでしょうか?
 しかもその絵が「並々ならぬ愛情を注いで描かれている絵」
だったらどうでしょうか。
 そして4、5歳になると、「自己意識」が芽生えます。
その芽生えにはどうしても「友だち」が介在します。
つまり「友だち」が欲しくてならなくなるのですが、
そう簡単にはいきません。それはつらいことです。
そんな体験をいくつかすることで、自己意識は強くなっていきます。
それをほとんど実際体験に近い「絵本」でするとすれば、
柔らかな体験になるはずです。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆0・1・2 こどものとも 2018年4月号
「ぱんだちゃん」えとぶん MAYA MAXX

◎作者紹介
 MAYA MAXX 日本の画家、イラストレーター、絵本作家
早稲田大学教育学部卒業、よしもとばなな、山田詠美など小説の
装丁画やCDジャケットデザイン等の仕事もある。
絵本作品には、
「ちゅっちゅっ」「らっこちゃん」「しろねこしろちゃん」
「テントウムシの いちねん」「ダックスくんとフントくん」
がある。

◎ストーリー紹介
 竹を「むしゃむしゃ」 ぱんだちゃん。
ずっとずっと「むしゃむしゃむしゃ」
ときどき 木登り「よいしょ よいしょ」
木の上でも「むしゃむしゃむしゃ」食べて食べてうんち、
そしたら眠くなって、ママとお休み。

◎絵本の特徴
 大人気の作家さん、マヤマックスさんの絵本。
正面を向いたパンダちゃんの絵が目を引きます。

 マヤさん自身パンダが大好きと言うだけあって、
並々ならぬ愛情を注いで描かれていることが絵から伝わってきます。
今上野動物園ではパンダの赤ちゃんが生まれて、
空前のパンダブームですね。
 でもこの絵本、実は三年も前からじっくりと描かれているんです。
ブームに乗って即席で描かれたんじゃないんですよ。マヤさんが
じっくり絵本を描かれていてやっと発売、という時にこのブーム。
作家さんとしての強運を持たれた方なのだろうな、と思わずには
いられません。運というのも作家さんを飛躍させる一つの要素
なのでしょう。
ページをめくるごとにインパクトのある場面が続いて、
幼い子を引き付けて飽きさせません。

◎子どもの反応
 大好きなパンダが、子どもをまっすぐ見つめます。
だから読者の子どもは目をそらすわけにはいかないようです。

◎読み手の感想
 お母さんたちと話していると、絵本に求められる一番大事なことは
「かわいさ」であるように思います。本当はそれ以外のところも
見てほしい…と、絵本屋としては願っているのですが、それも絵本の
要素のひとつではあるので、否定はできません。マヤさんの絵本は、
「かわいい!」を求めるお母さんたちにもお勧めしやすいものが
多いですね。特に30代のお母さんたちの中には、マヤさんが
イラストレーターとして一世を風靡した時代をご存じの方も
多いと思います。
 「かわいい!」が絵本の入り口であっても、知れば知るほど、
読めば読むほど絵本の深みにはまっていく…ということを期待して、
マヤさんの絵本を積極的にお勧めしています。
特に福音館の絵本には、かわいさだけではない奥行やふくらみが
あります。そのことに気づいてもらえるとうれしい。
絵本屋としての喜びです。

◆こどものとも 2018年4月号
 「はりねずみの ぼうやの おはなし」小風さち/作 西平あかね/絵

◎画家紹介
 西平あかね 1968年生まれ。小さい頃から絵を描いたり本を
読んだりすることが好きだった。大学卒業後、結婚を機に長崎へ
移り住み、2001年、福音館創立50周年記念作品募集への応募を
きっかけに本格的な絵本製作開始。
作品に
「おばけかぞくのいちにち」「おばけのコックさん」
「おばけのおつかい」「おばけのたんけん」
「おばけかぞくのいちにち」「おばけのこままわしたいかい」
「おばけのえんそく」「おさらのこども」などがあります。

◎小風さち
以下たくさんの作品があります。 

☆わにわにシリーズ
「わにわにのおふろ」「わにわにのごちそう」「わにわにのおおけが」
「わにわにのおでかけ」「わにわにとあかわに」

☆「とのさまがえるに はるが きた」「あむ」
「あむと あおいリード」「とべ! ちいさいプロペラき」
「はしれ、きかんしゃ ちからあし」
「ちからもちのタグボート とーとー」
「ちいさいときは なんだった?」「たんじょう じどうしゃ」

☆赤ちゃん絵本
「ぶーぶーぶー」「よ・だ・れ」「ロボット ボット」

☆幼年童話作品
「こぶたのピクルス」
「ピクルスとふたごのいもうと」

☆かがくの絵本
「おじいちゃんのSLアルバム」「くるま はこびます」
「ぼくらは ごりら」「トラ トラ トラクター」
「ぼく ごりら」「とうさん ごりら」

◎ストーリー紹介
 あるところに、はりねずみのぼうやがいました。
ぼうやははらっぱのおくの巣穴で、ひとりでくらしていました。
 あるあさ、ぼうやはおもいました。「ぼく、友だちがほしいな」

 はりねずみのぼうやは、友だちさがしにでかけました。
しばらくいくと、草むらであまがえるがうたっていました。
「ぼくの友だちになってくれない?」
「うたがじょうずならなってもいいよ」と、あまがえる。
はりねずみぼうやははりきって歌いますが、ちょっとちがうみたい。

 つぎにあったのはカンガルーねずみ。カンガルーねずみは
いいます。「なわとびがじょうずならなってもいいよ」でも、
ぼうやは針がひっかかってうまくとべません。
こうして、ぼうやの友だちさがしはつづいていくのですが…

◎絵本の特徴
 さあ、新学期の始まりです。今年入園する子も、
進級でクラスが変わる子も必読の一冊!!
 ハリネズミのぼうやの、友達探しの物語。
 「友達探し」は子どもにとっても大人にとっても重大な問題
ですね。逆に言えば、友達がひとりいると生活はぐっと楽しく、
豊かになります。絵本の「がまくんとかえるくん」のように
物語が始まった時にはすでに友達で、その親交を深めていく
ような物語も素敵ですが、そのかけがえのない一人の友達と
どうやって出会ったのか? というのは気になるところですよね。

 「ともだち100人できるかな?」という歌があります。
園や公園、児童館などで出会う子どもたちみんなをざっくり
「おともだち」という呼び方で括って、子どもはみんな仲良しが
大前提、という見方もあります。

 確かに子どもたちは、だれとでもすぐに仲良くなるところもあり、
それが大人たちから見るとほほえましく、平和なイメージと
つながって安心です。でも、4歳から5歳くらいになると、
子どもたちはもう少し繊細な人間関係を築き始めるように思います。
 性格や趣味嗜好の多様化が、はっきりみられるようになり、
気が合うとか合わないとか、そういうものを肌で感じるように
なります。そこで必要になってくるのはたくさんの“おともだち”
ではなく、“かけがえのないひとり”なのではないでしょうか?
 はりねずみのぼうやも、たくさんの動物たちに出会いますが、
なかなか友達になれません。友達になる人というのは、どこか
共通項がなければなかなか難しいのは皆さまもご存じの通りだと
思います。
 無理をして相手に合わせてもつらくなってきたりもしますね。
出会う動物たちと友達になれないはりねずみのぼうやは、ひとり
さみしく森の中を歩いていきます。ぼうやの心持ちを反映して
薄暗い森の木々はうなだれています。そしておそろしいミミズクの
なきごえ。つかれはてたぼうやは「もうともだちなんかいらないや」
と、せまい岩陰で眠ってしまいます。

 でも、最後の最後にちゃんとハッピーエンドが待っているんですね。
同じ遊びが好きな、アルマジロの男の子。運命的な出会いをした
二人は夢中になってでんぐりがえしをして遊びます。はりねずみの
ぼうやは、やっと“かけがえのないひとり”に出会ったのです。
二人はこれからきっと「がまくんとかえるくん」のように親交を
深め、お互いになくてはならない存在になっていくことでしょう。
そんな友達がひとりいれば、つらいことや悲しいことは半分に、
うれしいこと楽しいことは倍になります。
 この絵本に描かれていることは、人生における重大なことだと
思います。子どもたちのより豊かな人生のために、この絵本が
少しでも心の中に刻まれることを祈ります。

◎読み聞かせの仕方
 本格的な物語絵本の入り口にあるような絵本です。
次々に出会いはあるのですが、うまくいきません。
その困難や危険に出会い、諦めている(眠っている)と、
素敵な出会いがやって来るのです。このタイプの物語絵本は、
「淡々と」ただ読んであげるだけでいいですね。
感想を聞くのはご法度。

◎読み手の感想
 丁寧な文章、かわいくて親しみやすい絵。
繰り返しを使ったわかりやすい物語の安心感。
まだ絵本を読みなれていない子どもたちにも、
すんなり入っていけるのではないでしょうか?

 大人たちは子どもに「おともだち」感を押し付けている
のではないだろうかと、時々気になっています。誰でも
かれでも「おともだち」。じっと見守りながら、ちょっとでも
物を取り合ったり上手く遊べなかったりしたらどんどん介入。
子どもたちもそれを受け入れているかのごとく見えますが、
本当はどうなんでしょう??

その点、この絵本は子どもたちの視点に寄り添っていると思えます。
私自身、子どものころはなかなかお友達ができませんでした。
祖母に連れられて近所の子どもたちが集まっているところに行く
のですが、うまく遊べなかった記憶があります。やっぱりお友達
というのは自分自身で探さなければだめですね。そのためには
ハッピーエンドのイメージと少しの勇気。
 子どもたちの物語にハッピーエンドが必要なのは、たくさんの
ハッピーエンドのイメージが一歩踏み出す勇気につながるから
だと思います。最後はハッピーエンドだと信じているからこそ、
最初の一歩が踏み出せる。そういう意味でも、良い絵本だな、
と思いました。




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