6月号紹介


 えほんおじさんです。


 寝ることは、子どもにとっても大人にとっても
怖いことなのかもしれません。
だって寝たら最後、目が覚めないかもしれないのです。
明日があることなど本当は信じられないことなのですから。

だからこの絵本(年少版こどものとも6月号)のように、
「寝られん、寝られん」と言ってるかぼちゃの子は、
本当は寝たくないのではないでしょうか。
でも、この絵本のように安心できる「人」がそばにいると
体の要求するように、眠りに引き込まれていきます。

 ちいさなかがく6月号「かんらんしゃにのったよ」の体験は、
4、5歳の子には願っても無い体験ではないかと思われます。
ゴンドラがてっぺんにきて、そこはいっぱいの空と僕とが一緒に
なり、“ぼくのあたまはそらのなか”のように感じます。そんな
空との一体感など滅多に体験できるものではありませんよね。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆年少版こどものとも6月号
「ねられん ねられん かぼちゃのこ」やぎゅうげんいちろう/さく


◎作者紹介
 やぎゅうげんいちろう 74歳
絵本作品に「はなのあなのはなし」「かさぶたくん」
「たまごのあかちゃん」「おてらのつねこさん」「くらいくらい」
「むし歯のもんだい」「あしのうらのはなし「おっぱいのひみつ」
「もちっこやいて」「おなべふこどもしんりょうじょ」など多数。

◎ストーリー紹介
 お月さんがでたよ。
「よるになったわよー そこのかぼちゃのこ はやくねなさーい」
 でも、かぼちゃの子はいいます。
「ねられん ねられん あたまにかえるさんがのってては
 ねられん ねられん」
 かえるさんにどいてもらって、ようやく寝られるかと思ったら、
今度は背中にいも虫が。
かぼちゃの子が眠るまでの、お月さんとのやりとり。

◎絵本の特徴
 最高に面白い絵本。私の説明などほとんど無駄と言ってもいい
でしょう。とにかく読んでみてほしい。作者はやぎゅうげんいちろう
さん。数々の名作絵本を描かれてきた偉大な作家さんです。
 やぎゅうさんの絵本はどの絵本も大笑いできます。おおらかで
とぼけた語り口と、絶妙な線で描かれた絵。子どもたちだけでなく、
大人たちにも読んでほしい。やぎゅうさんの絵本はスキだらけです。
完璧じゃない世界の中でみんながどっかり生きています。
なにかをおしつけあったりすることもありません。自分の体は
自分のもの、みたいな感覚を登場人物のみんなが思っている感じ
とでもいいましょうか。主人公のカボチャの子も、ちょっとだけ
でてくるかえるさんやいもむしさんも、みんな主人公の顔をして、
どっかりそこにいるのです。自分やお互いを大事にするって
こういうことだと思います。あるようにしてあること。
本当に素晴らしい!

◎子どもの反応
 大笑いしながら読みました。もう何度も読んでいます。
「ねられんねられん」といっしょに言いながら読んでいます。

◎読み手の感想
 やぎゅうさんは、たぐいまれなるユーモアのセンスをお持ち
ですね。この絵本を大人の人にも是非読んでほしいと思うのは、
こういうおおらかなユーモアが不足しがちな世の中だと思われる
からです。お互いの監視と、完璧主義でぎゅうぎゅうに追い詰め
られている人がたくさんいることを肌身で感じるからです。
そういう空気は子どもたちにも当然伝わっていると思います。
子どもの生きる世界をより良いものにしようとするなら、
大人の世界が変わる必要があるのでは。いいかげんである、
というのは大事なことです。
 いいかげん、というのは「良い」「加減」なのです。
自分が満たされていると、相手に対してもおおらかになれる
ものです。まあ、そんなことを言う私もわが子たちに対して
高い要求をしたりして、時々追い詰めてしまい反省しています。
やぎゅうさんの絵本を読んでいるとはっとそんな自分に気づいて、
もっと楽にしないとな、と思うのです。前述した言葉は自分への
戒めでもあります。


◆ちいさなかがく 6月号
「かんらんしゃにのったよ」安江リエ/文 斉藤俊行/絵

◎作家紹介
・安江リエ 兵庫県生まれ。
 絵本に「あかちゃんはふしぎがいっぱい」「はがぬけたよ」
 「うおいちば」「ちびだこ たこらす」
 「たこらすとうみがめのおじいさん」「たこらすとまいかちゃん」
 「いきを ふーっ」「おたんじょうびが やってくる」
 「みどりのホース」など多数。

・画家紹介 斉藤俊之 福島県生まれ。武蔵野美術大学卒業。
 絵本に「ゆきふり」「くりすますのふしぎなはこ」
 「かぜふーほっほ」など。

◎ストーリー紹介
 今日はおばあちゃんとおねえちゃんといっしょに観覧車に
のるんだ。赤いゴンドラが上がるにつれて、歩いている人や車が
小さくみえる。遠くにたくさんのビルや高速道路、タワーが
見えてきた。「ここがてっぺんね」おばあちゃんがいった。
ぼくの頭は空の中。ぼくの手がするする伸びたら、
雲にだってさわれるよ。何だか「おおおとこ」になったみたい!

◎絵本の特徴
 この絵本の主人公の“ぼく”は多分初めて観覧車に乗る
男の子です。きっと遠くから見たことは何回もあって、
憧れていたのでしょう。おばあちゃんと観覧車に乗る約束を
してから、その日が来るのを指折り数えて待っていたのでしょう。
明るく爽快なタッチで描かれた絵。緻密な画面構成で、観覧車に
乗るワクワクした楽しい気持ちと、観覧車そのものの構造を
両方同時に表現しています。男の子の目線と、外から見た
ゴンドラの入れ替わりもスムーズで、男の子の目線を体感
しながら、ゴンドラが今どの辺にいるのかということもわかる
ような仕組みになっています。
 てっぺんについたときの画面いっぱいの空と、
“ぼくのあたまはそらのなか”という表現がこの絵本の一番の
見せ場だと思います。そこに来るまで少し抑え気味だった文章が
空に向かって一気に抜けていくような感じと、その文章を支える
美しい空の絵が一体化して、印象的なシーンになっています。
実際観覧車に乗った時の気持ちの昂ぶりを見事に表現しきって
いますね。

◎子どもの反応
 前に観覧車に乗った時のことを話しながら読みました。
「またのりたい」としきりに言いながら、絵本に見入って
いました。

◎読み手の感想
 観覧車。ドライブをしていて、街を歩いていて、
向こうに観覧車が見えると、うれしくなりませんか?
 丸くて、大きくて、カラフル。小さいころに乗った思い出が
入り混じる郷愁のようなざわめきが入り混じり、観覧車はひときわ
輝いて見えます。実際に乗ってみると、子どものころ感じていた
ような高揚感はさほど感じないのですが、でもやっぱりてっぺん
から下を見下ろすと何とも言えない感動があります。この絵本の
ように人や車がまるでおもちゃみたいに小さく見え、現実の世界
から遠く離れた場所で自分が身体を超えて別の生き物になった
ような気分になります。高く、高く。人は古来から高い場所に憧れ、
世界中でその高さを競う大きな建物を造ったり、飛行機や宇宙船で
さらに高い場所へ行きたがったりしています。もうそれは人の本能\
なのかもしれないですね。




知っていましたか?日本の絵本の90%はホンモノではないんです。
えほんおじさん アメリカのNASAが教育に取り入れた絵本を知っていますか?
絵本1冊を描くのにかかる年数は?

絵本の読み聞かせ暦30年。
絵本の知識は日本屈指のえほんおじさんだからこそ選べる1冊を あなたにお届けします。
何か質問がありましたら、ご遠慮なくどうぞ!

質問!
FAXでのご注文お支払い方法

◆FAX:086-281-6857
FAXは、これをプリントアウトしてくださいね。


郵便代引、金融機関へ振り込み、クレジットカードの3種類からお選びいただけます。

    メリットデメリット
郵便代引・到着が早い
・銀行に行くなどの手間がかからない
・手数料が250円かかる
・1冊だと、時間指定ができない
金融機関へ入金・手数料が安い・振り込み確認後の発送なので、多少遅くなる(※1)
・金融機関へ行く必要がある(※1)
クレジットカード・手間がかからない・カード会社様に確認後の発送なので、多少遅くなる
※1 ネットで決済の場合、これらのデメリットはなくなる上、手数料も安い場合が多いので、特にお勧め!です。

お客様がEバンク銀行の口座を持っていらっしゃる場合、手数料は無料ですよ!

返品交換配送について
全国一律250円(税込)
配送先一ヶ所につき2,500円以上ご注文いただいた場合、
送料は無料です!
◆万一商品が破損・汚損していた場合商品の配達後10日以内にメール、もしくはFAXにてご連絡ください。この場合の送料は当社で負担いたします。
質問プライバシーの保護
質問! ◆「えほんのくに きび」では、お客様の個人情報であるお名前、ご住所、お電話番号等をいっさい外部にもらすことはございません。プレゼント等に関しても同様ですので、安心して応募してくださいね。

Trackback on "6月号紹介"

このエントリーのトラックバックURL: 

"6月号紹介"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "6月号紹介"

"6月号紹介"へのコメントはまだありません。

コメントする

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •  

Copyright 2004-2007 えほんのくに きび 「えほんおじさんのぶろぐ:6月号紹介」ページトップへ。