驚き

 えほんおじさんです。

 「夏」と言えば「海」そして、海と戯れる。
そして「海の中が見たい」ですね。
そんな時この絵本
●うみのなかがみえるよ(ちいさなかがくのとも8月号)

には「飼育ケース」が水中眼鏡の代わりになることを教えて
もらえます。そして海から帰ってくると、加えてこの絵本。
海の楽しさを繰り返すことができます。


 描かれた世界の中に「驚き」のない絵本は、絵本とは言えません。

●さるが いっぴき(こどものとも8月号)

 は、いろんな味付けでごまかすことなく、堂々とお皿に乗せられた
料理、そんな絵本。目の前に出されたこの衝撃的な料理をどう食べる
のか? どう楽しむのか? です。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

●こどものとも 2018年8月号
「さるが いっぴき」MAYA MAXX/作

◎作者紹介
 1961年、愛媛県生まれ。1993年以来毎年開催している個展を
 はじめ、よしもとばなな、山田詠美など小説の装丁画や
 絵本創作、CDジャケットデザイン等を手がけ、若い世代からの
 支持も高い。著書に、
 【絵が「ふるえるほど好き」になる―MAYA MAXXのロシアの
  名画と旅ガイド(美術出版社、2005年)】
 作品集に
 「MAYA MAXX MEETS ME(角川書店)」
 「SOUL(心泉社)」
 「キミのコトバを描いてみようか?(朝日出版社)」
 がある。また絵本作品に
 「パンダちゃん」「しろねこしろちゃん」「らっこちゃん」
 他がある。

◎ストーリー紹介
 『さるがいっぴき さるはとぶ きからきへ
  さるはさがす きからきへ
  みつけた さるはたべる さるはさがす 
  さるはたべる さるはさがす さるはたべる
  たべるたべる』

◎絵本の特徴
 白と黒の世界。読み手に鮮烈な印象を残す一冊です。
 自然の中に生きるサルは、食べ物を探して、食べて、
また探して、食べて。来る日も来る日もその繰り返しで
生きています。その感覚をそのまま切り取り、いろんな
味付けでごまかすことなくお皿に乗せた。そんな印象の絵本です。

 目の前に出された衝撃的な料理をどう食べるのか?
拒否反応を起こす方もいらっしゃるでしょう。
何しろ、それは生で、土なんかもついています。
食べる、ということの本来の意味を突き付けられているかの
ようです。食べるということは生きることと同義であり、
そして戦い続けることでもあるのだということを否応なく
思い出してしまいます。サルの目をご覧ください。
その黒の中に吸い込まれてしまいそうです。
底の見えない湖を見つけているような気分になります。
 MAYAさんの作品と言えば、可愛らしくほのぼのとしたものが
多い印象ですが、このような作品も描かれるのですね。
心して対峙したい作品です。

◎子どもの反応
 さるがいっぴきと読むと、「さるがいっぴき」と、
言葉を繰り返していっしょに読んでいました。
「さがす さがす」のところでは
「なにをさがしとんじゃろうなあ」とひとこと。
絵に見入っていました。

◎読み手の感想
 攻めてますね。。月刊絵本でこんな作品がでてくるなんて…と
少し驚きです。好みからすると、もっとぎりぎりのところをきて
欲しい、そしてわたしの生ぬるい感覚をぶったぎってほしい…
という気もしてしまいますが、それは置いておくとして。
 最近の福音館の月刊絵本では、なかなか出てこないタイプの
絵本なのでうれしくもあります。昔はもっと攻めている絵本が
多かったように思うのですが。この絵本は賛否両論分かれること
でしょうね。でも、そういう絵本は絶対に必要です。わたしを
含めて読者というのは大衆ですから、寒くも暑くもなく、安全な
場所に居たいと常に思っています。でもそこに安住してしまうと
感覚が鈍くなってしまいます。この絵本は、忘れていた感覚を
呼び覚ましてくれるような作品でした。描く作品をヒットさせて
いるMAYAさんだからこそできる冒険なのかもしれませんが、
こうやって読者に戦いを挑んでくる感じ、すごくいいですね。


●ちいさなかがくのとも 2018年8月号
「うみのなかがみえるよ」荒川暢/さく

◎作者紹介
荒川暢 さく/1966年、東京都生まれ。
武蔵野美術大学大学院造形研究科でリトグラフを学ぶ。
絵本に「クモと糸」「なみとび」「すなはまのあな」など。

◎ストーリー紹介
 おとうさんとうみにきた。なにかいきものいるかな?
 なみがゆらゆら。うみのなかってよくみえないな。
しまった! いきものをいれるケースをおとしちゃった。
あれっ。ケースのなかだけはっきりみえる。うみにまどが
できたみたい。いしのしたになにかいる。いわのかげには
かいがらがいっぱい。さかなもみつけた。

◎絵本の特徴
 夏のお楽しみはたくさんありますが、海に行くのもそのひとつ
でしょう。海水浴ももちろん楽しいですが、潮だまりの生き物を
見つけに行くというのもいいかもしれません。でも、水中メガネを
持って、水着を着て…と準備のことを考えるとちょっとめんど
くさいな…というおとうさん、おかあさん。分かります。準備の
ことを考えると気軽にちょっと海まで、というわけにはいかない
ですよね。
 特に、海まで歩けるような場所に住んでいない方にとっては
結構ハードルが高い。8月号の「ちいさなかがくのとも」は、
そんなおとうさん、おかあさんにぴったり。
 透明な飼育ケースを片手にぶら下げて、できれば網をひとつだけ
もって、車に乗って近場の海にふらっと遊びに行けばいいんです。
飼育ケースを海につけると…。なんと、海に窓ができてしまいます。
飼育ケースを水中メガネ代わりにすれば、顔をどっぷり海の中に
つける必要もありません。それに何もないよりは、はるかに海の中が
はっきり見えるんです。こんな簡単な方法で、生き物の観察が
楽しめるのなら、ちょっと散歩に行く感覚で海に遊びに行けますね。

 この絵本を絵描かれたのは、荒川暢さん。柔らかい線で丁寧に
描かれた海の生き物たちは美しく、そしてリアルです。ご自身の
感動が素直に伝わってくるような絵です。絵本を読んでから、
海に遊びに行って、また帰ってからもう一度読んで…。繰り返し
読んでいただきたい絵本です。皆様、夏は長いようで短いです。
子どもたちと思い切り楽しんでくださいね。 

◎子どもの反応
 生き物を発見して喜んでいました。海が大好きなので、
海の中を観察していることが多い下の子。いろんなことを
思い出しながら聞いているんだろうなあ、と思いました。

◎読み手の感想
 この間、下の子を連れて岡山県犬島に行きました。犬島は
瀬戸内に浮かぶ小さな島です。瀬戸内芸術祭の開催地の一つ
でもあるので、ご存じの方も多いかと思います。
 下の子は海が好きです。海の生き物を眺めていると飽きない
らしく、何時間でも潮だまりにしゃがんでカニや貝、小さな
魚たちと戯れています。犬島に行った時も、やはり潮だまりで
ずっと遊んでいました。
そんな子どもたちはきっと多いのでしょうね。夏になると、
海の生き物の絵本が必ずと言っていいほど発行されています。
それだけ子どもたちにとって魅力的なテーマなのだと、
下の子の熱狂っぷりをみていても思います。
 次に行くときは、上の子も連れて、飼育ケースを持って
出かけようと心に決めました。ほんのちょっとしたことで
見え方が変わる水の中を楽しんでほしいなあ。飼育ケースで
海の中を見るというのはすごくいいアイディアですね!!




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