9月号第三弾

 えほんおじさんです。


 9月号第三弾は、
どこまで行っても限りなく「リアルな目(かがくのとも)」と、
ありえないファンタジー(こどものとも0.1.2.)
が絶妙に組み合わさった絵本の提示となりました。
 私たち人間には、このような二つの「こころ」が備わって
生まれてきますが、その二つの「こころ」を鍛え上げてくれるのが
「絵本」なんですね。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも0.1.2. 2018年9月号
 「たたんぱ たたんぱ」のむらさやか/作 川本幸/制作 塩田正幸/写真

◎作者紹介
のむらさやか
 新潟県生まれ。今回と同じ3人で作った絵本で、たちまち
赤ちゃんたちを虜にした作品に「かんかんかん」がある。

◎ストーリー紹介
 スリッパのおやこたちが、「たたんぱ たたんぱ」という
たのしいリズムにのって、おどったりのぼったり。

◎絵本の特徴
 かんかんかん」でおなじみの作者3人が満を持して復活です!!
 特徴的なリズムを持った言葉と、絶妙でユーモアたっぷりな造形。
そしてそれを的確に撮影するセンス。ひとりひとりの力を最大限に
引き立てあって、楽しくてエネルギーのある作品に仕上がりました。
 前回の作品「かんかんかん」は子どもたちの絶大な支持をうけて
います。わたしが読み聞かせをした経験の中でも、これほどまでに
集団を沸かせる作品はあっただろうか…というほどです。
本当に0歳の子から5〜6歳のこどもたちまで笑わせます。
知らない場所で、異年齢の子どもたち相手に読むとしたら、
絶対にもっていきたい一冊です。

 今回の絵本も、きっと同じように子どもたちの支持を集めそうです。
まず、言葉のリズムがいい。読みやすく、読み手の心も弾んできます。
造形も細かなところにまでこだわっていて、少し大きい子どもたちは、
そういうデティールを見て楽しむかもしれません。例えば、床や壁が
シーンによって使い分けられていますね。
 言葉のリズムを反映させているのではないかと思われますが、
その合奏が何とも言えず心地よい。さらに読んでいるほうも心地
よいので、子どもたちにきっとそれが伝わるはずです。
 読み手の声や心も、合奏の一部を担ってまさに集団で仕上げる
作品になってます。
ぜひ、楽しんで読んでくださいね!

◎子どもの反応
 上の子(7歳)に読みました。「赤ちゃんの絵本や〜」と
言いながらも少しうれしそうに聞いていました。赤ちゃんだった
頃のことをしきりに聞いてきたりして、思い出話に花が咲きました。
0.1.2. のこどもたちは、もともとスリッパに興味津々。
そんなスリッパの大活躍だから大受けしました。

◎読み手の感想
 初めて「かんかんかん」に出会ったのは、我が家の千冊は超える
であろう絵本棚の中ではなく、鹿児島の天文館にある児童館でした。
まだ生まれて一年足らずの息子が大喜びしたのを覚えています。
他の子どもたちの反応も上々で、読んでいる先生も嬉しそう。
子どもの反応を見たお母さんたちも嬉しそう。とにかく楽しい
空気が一帯を満たしていて、とても幸せな時間でした。
 集団に読み聞かせの場合、特に人の入れ替わりの激しい児童館の
ような場所では、なかなか一体感を味わえることはほとんどあり
ません。前のほうの子どもたちと、後ろの子たちでも温度差が
ありますし、年齢の違いによる温度差もあります。人の出入り
などの動きもあって、全員集中、というわけにはなかなか
いきません。特に長い絵本だとほかの要因がいろいろと邪魔を
してしまって、難しいんですね。
 でも、この絵本は違います。全員を(親たちも巻き込んで)
引き付けて笑わせる、というすごい絵本でした。短い、という
のもひとつにはありますが、やっぱり言葉の面白さが一番です。
遠くにいて絵の見えない子にも伝わるリズム感や語感の面白さ
であったと思います。多めの人数の読み聞かせに本当に適して
いる絵本というのは、こういう絵本なんだな…と感じた時間
でもありました。
 そして、その一冊で引き付けた後はちょっと長いお話にも
すっと入っていけます。読み聞かせの技術ですね。今回の
絵本にも集団を引き付ける力があると思います。
いろんな場所で実践していただけると嬉しいです。


◆かがくのとも 2018年9月号
「たぬきの くらし」 田中豊美/作

◎作者紹介
 1939年、三重県松坂市生まれ。
「おいだらやまの よる」「おいだらやまの くま」「とら」
「にわのもぐら」「似たもの動物園」などの作品がある。
その作品群から作者の自然への目が輝きます。

◎ストーリー紹介
 ある春の夜。住宅街の道を走る車。
「あぶない!!」家の門から何かがきゅうにとびだしてきました。
いったいなんでしょう?
 たぬきです。町の中でたぬきがくらしているのです。
たぬきは山にもすんでいますが、町にくらしているたぬきも
います。5月、物置の床下で子どもがうまれました。
たぬきの兄弟たちは、あそんだり、えさをとったりしながら
せいちょうしていきます。

◎絵本の特徴
 昔はたんぼに囲まれていた我が家の周辺も、ずいぶん住宅が
増えました。でも、夜、車で走っていると時々たぬきに巡り合う
ことがあります。庭にも時々遊びにきてくれます。
 この絵本に出てくる住宅街は我が家の周辺よりももっと住宅の
多い場所かと思います。そんなところでもたくましく生きている
野生動物がいるということにちょっと感動します。ネズミくらい
の大きさであれば放っておかれることも多いでしょうが、たぬき
ほどの大きさになると無視できないという方々も多いでしょう。
庭のゴミを荒らされて怒っているというような話も聞くことが
あります。それでも、それは野生動物のせいではありません。
私が子どものころに「平成狸合戦ぽんぽこ」というジブリの
高畑勲さんのアニメーション映画がありましたが、その映画を
思い出しながら読みました。時は高度成長期、開発につぐ開発。
居場所を奪われたたぬきたちと人間の戦いを描いた可笑しくも
悲しい映画でした。映画の最後では、生き残ったたぬきたちが
住宅街で生きる様子も映し出されていました。例えば人間の近くで
生きていくという選択をした狐はほとんど姿を消しましたが、
どっこいたぬきの中には住宅街で暮らすのを選んだたぬきもいるん
ですね。狐と違って「たぬき」が主人公ならなぜかユーモラスです
から、シリアスな自然問題も「平成狸合戦ぽんぽこ」のように描く
こともできました。「それでも、生きていく」という野生動物の
しぶとさ。その映画同様、この絵本から伝わってくるのは生きる
ということの本質的な部分です。置かれた状況に適応しながら、
エサをとり、子育てをする。子どもたちがたぬきの姿に学ぶことは
多いことでしょう。しっかりと細部まで描きこまれた丁寧な絵
からは、臨場感が伝わってきます。

◎子どもの反応
 夜起きとったらたぬき見れるかな、と興味津々。いたちは時々
庭で見かけるので、たぬきも見てみたいと言っていました。

◎読み手の感想
 たぬきって、かわいいですよね。絵で描かれるデフォルメされた
たぬきはなんだかまるくてちょっととぼけた感じですが、実際に
会うたぬきは野生動物らしい精悍な顔をしています。あの丸い
フォルムはどこから発想されたんでしょうか。キツネとの対比で
ああいう感じになったのかな…? とかいろいろ考えてしまいます。
 昔話にもたぬきはよく登場していますが、ちょっとずるがしこい
役回りであることも多いような気がします。それだけ身近な生き物
であったと同時に、昆虫や木の実などの果実、野菜などなんでも
食べるその雑食性だったから、いろんなものを食い荒らす困った
存在でもあったのかもしれません。
 でも、それがどんな状況になっても生き延びる強さでもあるの
でしょう。お互いのちょうどいい距離感を探りつつ、今後も一緒に
生きていきたいものです。




知っていましたか?日本の絵本の90%はホンモノではないんです。
えほんおじさん アメリカのNASAが教育に取り入れた絵本を知っていますか?
絵本1冊を描くのにかかる年数は?

絵本の読み聞かせ暦30年。
絵本の知識は日本屈指のえほんおじさんだからこそ選べる1冊を あなたにお届けします。
何か質問がありましたら、ご遠慮なくどうぞ!

質問!
FAXでのご注文お支払い方法

◆FAX:086-281-6857
FAXは、これをプリントアウトしてくださいね。


郵便代引、金融機関へ振り込み、クレジットカードの3種類からお選びいただけます。

    メリットデメリット
郵便代引・到着が早い
・銀行に行くなどの手間がかからない
・手数料が250円かかる
・1冊だと、時間指定ができない
金融機関へ入金・手数料が安い・振り込み確認後の発送なので、多少遅くなる(※1)
・金融機関へ行く必要がある(※1)
クレジットカード・手間がかからない・カード会社様に確認後の発送なので、多少遅くなる
※1 ネットで決済の場合、これらのデメリットはなくなる上、手数料も安い場合が多いので、特にお勧め!です。

お客様がEバンク銀行の口座を持っていらっしゃる場合、手数料は無料ですよ!

返品交換配送について
全国一律250円(税込)
配送先一ヶ所につき2,500円以上ご注文いただいた場合、
送料は無料です!
◆万一商品が破損・汚損していた場合商品の配達後10日以内にメール、もしくはFAXにてご連絡ください。この場合の送料は当社で負担いたします。
質問プライバシーの保護
質問! ◆「えほんのくに きび」では、お客様の個人情報であるお名前、ご住所、お電話番号等をいっさい外部にもらすことはございません。プレゼント等に関しても同様ですので、安心して応募してくださいね。

Trackback on "9月号第三弾"

このエントリーのトラックバックURL: 

"9月号第三弾"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "9月号第三弾"

"9月号第三弾"へのコメントはまだありません。

コメントする

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •  

Copyright 2004-2007 えほんのくに きび 「えほんおじさんのぶろぐ:9月号第三弾」ページトップへ。