科学の目

 えほんおじさんです。

 「かぼちゃが木をよじ登りぶらんぶらんさせて実をつける」
ということは以前にも見て知っていましたが、
「ぴんくさんとかぼちゃ(こどものとも 2018年10月号)」は、
その面白さがモチーフとなっています。

 ところで、私は今現在進行形でそのことを目の前にしています。
まさにその赤いかぼちゃがお隣の畑でぶらんぶらんしているのです。
「ぴんくさんのかぼちゃとおんなじだあ!」と。

「何かを一つ見つけると、その後次々と見つかる」ことがある、
虫を一匹見つけると、他の虫も見つけられるようになるということを
「あきのおさんぽ いいものいくつ?
  ちいさなかがくのとも 2018年10月号」
の作者・おおたぐろまりさんが、この絵本の折り込み付録に
書かれています。「○○目になる(キノコ目、虫目)」というそう
です。これこそ科学の目の一等始まりではないでしょうか。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも 2018年10月号
「ぴんくさんとかぼちゃ」島津和子/作

◎対象年齢 5〜6才向け
◎作者紹介 島津和子
 東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。絵本の仕事に
「あかちゃんかたつむりのおうち」「もぐらのもっくん」
「かなへびくんと ひなたぼっこ」「おなかを みせて!」
「ありの くろちゃん」「いちごばたけが できたよ」
「ほおずきが いっぱい」「かなへびくん」
「がまくんとかなへびくん」などがある。

◎ストーリー紹介
 ぶたのぴんくさんには子どもが10ぴき。子どもたちはよく遊んで、
よく食べます。だからぴんくさんは毎日ごちそうをやまほどつくって
います。でも朝になるとお鍋は空っぽ。実は屋根裏ねずみの
ちゅうちゅうさん一家が、夜中にごちそうをこっそりたべていた
のです。「このままではふゆにたべるものがなくなってしまうよ」
そうおねこさんにいわれたぴんくさんは、実のならなくなった
りんごのきのそばにかぼちゃの種をまくことに。からすのかーこ
やいぬのわんさくん、こぶたたちもみんな手伝ってくれました。
かぼちゃはぐんぐんのびて…。やがてつるがりんごの木をのぼって
いき、木いっぱいに大きなかぼちゃがなりました。ところが、
木が高すぎてかぼちゃに手が届かないことに気づきました。
さて、どうしよう?

◎絵本の特徴
 秋ですね。食欲の秋。おいもやかぼちゃが恋しくなる季節です。
10月にはハロウィンなんかもありますね。カボチャをくりぬいて
おばけランプを作る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
10月号のこどものともは、美味しくてたのしいかぼちゃの絵本です。
 まず注目したいのは、おかあさんぶたのぴんくさんのおおらかさ
です。それは絵にも表れていて、ちょっととぼけた目元、ふっくら
とした体つき、どこからみてもやわらかくやさし気で、包み込まれ
たくなるような安心感が漂っています。子どもたちは、ひとめで
ぴんくさんを好きになることでしょう。そんなぴんくさんの人柄は
きっと地域のみんなにも愛されているのでしょう、おねこさんに
冬の食べ物の心配をされ、カボチャの種をまくことにしたぴんくさん
にどこからともなくやってきた隣人たちは快く協力しています。
きっとふだんからもちつもたれつ生活しているのでしょうね。
 さて、そのかぼちゃの種、としとって実のならなくなった
リンゴの木のそばに撒くのですが、あら不思議。つるはリンゴの木
を登って行って、リンゴの木いっぱいに実をつけます、その場面は
絵本の中でも最も見ごたえのある美しい画面になっています。
秋の、どこまでも広がる高い青空にオレンジ色のカボチャの実が
映えて、ため息がでるようです。
 実はこのエピソード、作者の島津さんの実体験が元になっている
そうです。しかし、木になったかぼちゃはたかすぎて、収穫が
難しい。そこで登場するのがネズミのちゅうちゅうさん一家です。
ないしょでぴんくさんのご飯を食べていたあのネズミ一家です。
高いところのカボチャをガリガリかじってとってくれます。
みんなが、みんなのできる役割を果たして、無事に収穫できた
かぼちゃ。もちろん最後は、お料理上手なぴんくさんのごちそうを
囲んでカボチャパーティの始まりです!
 輪郭のぼんやりした柔らかい線とあたたかな色使いが多幸感に
包まれたお話にぴったりで、最初から最後までお話のゆりかごの
中で揺れているような気分を味わえることと思います。

◎子どもの反応
 こぶたの絵をみながら、それぞれの子ブタが
なにを話しているのか想像してたのしんでいました。

◎読み手の感想
 かぼちゃおいしいですよね。わたしは蒸したカボチャに
塩だけをつけて食べるのが一番好きです。
 でも、カボチャプリンにカボチャパイ、カボチャのスープや
グラタン、最後のシーンでぴんくさんのつくるカボチャ料理は
とてもおいしそうで、食べたくなります。美味しい絵本は、
何度でも読み返したくなりますね。
 子どものころから食べる場面の出てくる絵本は大好きです。
この絵本に出てくるカボチャは西洋のかぼちゃでしょう。
日本のカボチャは緑色ですね。ハロウィンの時期になると、
時々大きなオレンジ色のカボチャが売っていることもありますね。
なんとなくこのオレンジ色のカボチャってちょっと水っぽいと
思い込んでいるのですが、あまり食べたことがないのでわかり
ません。今度見つけたら買って食べてみようと思います。


◆ちいさなかがくのとも 2018年10月号
「あきのおさんぽ いいものいくつ?」 おおたぐろまり/ さく

◎対象年齢 3・4・5才向け
◎作者紹介 おおたぐろまり
 神奈川県生まれ。絵本作品に
「この羽だれの羽?」「つばきレストラン」「ベランダにきたつばめ」
「やまざくらと えなが」「はっぱの あな」などがある。

◎ストーリー紹介
 今日はお父さんとおさんぽ。何かいいものみつかるかな?
 空に大きな鳥が1羽(トンビ)。青い鳥が2わ(カワセミ)。
ザリガニが3びき。田んぼの稲にバッタが5ひき、
赤く輝くカラスウリ6こ……数をかぞえながら、たんぼの横を
とおって森のなかへすすんでいくよ。

◎絵本の特徴
 まず表紙の美しい絵が目を引きます。絵本に登場する鳥や植物や
虫が囲むタイトルの文字のグラデーションも面白いです。
秋になったのですね。
 この絵本は、身近な鳥や虫、植物の数を数えながら散歩する
というお話です。画面の端っこに数字が書いてあります。
その数字の数だけ、文章にでてきた動植物が絵の中に隠れています。
文章のほうにももちろん何がいくつ、という風に書いてありますが、
子どもたちは数えている間に忘れてしまったりするので、確認
しながら読めますね。隠れていると言っても。わざとらしく隠しては
いないので見つけやすく、見つけた子どもたちから歓声が上がる
ことと思います。丁寧に緻密に描かれた嘘のない絵は見ているだけで
引き込まれてしまい、探していたものとは違うものを発見してさらに
嬉しくなってしまうかもしれません。それに見たことのないものも
描かれています。
 隠し絵の類の絵本はたくさんありますが、こんなにも美しい絵で
描かれたものは数少ないのではないでしょうか。

◎子どもの反応
 絵の中の動植物の数を数えながら読みました。
数が多くなってくると見つけにくくなってきて、
でもその見つけにくさを楽しんでいました。

◎読み手の感想
 何度も言いますが、絵がきれいですね。特に色使いが好きです。
いろんな画家さんが丁寧で精密な風景がを描いていらっしゃいますが、
同じようなものを描いてもどうしてこうも違うのか…といつも
驚きます。それはべつべつの写真家が同じ風景を撮っても全然
違って見えるのと同じなのでしょう。
 ちょっとした線、グリーンの色味の違い、構図の切り方、
描きこむところとぼかすところ…。微細な違いがそれぞれの個性を
産むんですね。上手、の中にもいろいろな上手さがあるんだなあ、
と改めて思います。




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