プレゼント

 えほんおじさんです。

 今年も、クリスマスが近づいてきました。
今やクリスマスとは「プレゼント」をもらう日となっています。
良い機会です。今一度クリスマスやプレゼントについて
思いを巡らせても良いのではないでしょうか。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

クリスマスのあかり・チェコのイブのできごと
レンカ・ロジノフスカー/作 木村 有/訳 出久根育/絵

 
読んであげるなら5・6歳から
自分で読むなら小学校中学年から

◇作者紹介 
レンカ・ロジノフスカー 1972年チェコ・ビーロヴェツ生まれ。
オロモウツのバラツキー大学教育学部で、チェコ語と文学、
社会科を専攻。教師をしながら児童文学雑誌に童話を書く。
2010年「フランチシェクがベッドできくお話」でデビュー。
日本語訳はこの作品が初めて。

◇画家紹介
出久根育 東京生まれ。チェコのプラハ在住。
武蔵野美術大学油絵科版画専攻。
 グリム童話「あめふらし(偕成社)」で、
ブラチスラヴァ国際絵本原画展グランプリ受賞。
 「マーシャと白い馬(偕成社)」で、日本絵本大賞受賞。
 「もりのおとぶくろ(のら書店)」で、
産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。他作品多数。

◇翻訳者紹介
木村有子 東京生まれ。3年間チェコの小学校に通う。
大学卒業後、プラハのカレル大学に留学。現在はチェコの
児童書の翻訳などチェコ文化の紹介。
訳書に「もぐらくんのえほん」「どうぶつたちがねむるとき(偕成社)」
「金色の髪のお姫さま チェコの昔話集」
「こいぬとこねこのおかしな話(岩波書店)」
 東京都在住。

◇ジャンル
生活童話
クリスマス童話

◇シチュエーション
クリスマスの前に童話

◇長文紹介
 チェコのクリスマスイブ。1年生のフランタが、ひとりで教会へ
行くことになりました。イエス様の生まれ故郷ベツレヘムから届いた
灯りを、家のランプのろうそくにわけてもらうのです。これは冒険です。
手提げランプ、それからポケットにナイフ、お金を用意、準備万端。
 教会で火をもらうとき、指が少し震えましたが、一度で成功しました。
ところが、ここでも知りたがりの「フランタ」が首をもたげたのです。
教会の内部をあれこれ見て回り始め始めました。そして募金箱に
行き当たったのでした。「ああ、お金をもってきてよかった」と
1コルナを入れました。でも、これでは何にも買えないことを
フランタは知っていましたからイエスさまにどうしても20コルナ
硬貨をあげようと、募金口に入れました。ところが、この硬貨は
お大きすぎました、それで口に詰まってしまいました。フランタは
慌てて、逃げるようにして教会を逃げ出しました。

 泣きながら逃げ帰る途中、フランタはとても悲しそうな
ドブレイシカおじいさんに会いました。おじいさんも亡くなった
奥さんのお墓に備えようとしていた3本のカーネーションを
盗まれていたのです。管理人のおばさんにそれを聞いたフランタは、
自分がなんとかしようと思いました。
「そうだ、いいことを思いついた!」フランタはさっそく花屋さんへ
向かいました。3本買おうとすると手持ちのお金が20コルナだけ
足りません。そのとき、フランタはとてもいいことを思いついたの
でした。そうですフランタは教会へ引き返しました。もし募金箱口に
詰まった硬貨を取り出せたならカーネーションが3本買える、そこで
フランタは教会へ戻り、募金箱口をもっていたナイフで募金箱の
手術を始めました。ところが「もうちょっと、もうちょっと」と
いうそのときでした。
「おっと、悪い子を捕まえたぞ!」誰かが後ろからフランタの肩を
掴みました。
さあ、とんでもないことになりました。捕まってしまったフランタは
どうなるのでしょうか?


◇解説
幼い子供の日常のちょっと先に起こりうる「小さな冒険」であっても、
これを乗り越えなくては、心の成長にとって自立という大事な
ステップに行けない種類の「冒険」があります。この本の主人公は、
1年生のクリスマス・イブにそんな「冒険」を体験しました。

◎アドベントカレンダー
毎年のクリスマスに「天なるもの」からプレゼントをもらう
(チェコではサンタさんが贈り主ではありません)ことは、
幼い子どもにとっては通過儀礼を伴います。
チェコではアドベントカレンダーという、12月になると24の扉をあけながら、
イブを待つカレンダーがあります。この本の主人公フランタには、
お父さんが引き出しタイプのアドベントカレンダーを作ってくれました。
引き出しには、両親の願いがこもった、幼児から少年への成長の
資格を表す「もの」は入っています。
それは「コルナ硬貨」や「魚の形をしたナイフ」そして「ベル」でした。
ナイフや硬貨を自分のものにして
(もらうだけではダメで、それらを有効に使うこと)
こそ少年となったことの証です。
主人公フランタは実に適切にこれらを使うことができ、
ステップを通過できました。
(ばら3本を買ったこと。ナイフを使って硬貨を取り出す)


◎ベツレヘムのあかり
主人公フランタは、教会へひとりで「ベツレヘムのあかり」を
取りに行きます。(小さな冒険)チェコでは、教会にあるベツレヘム
から来たあかりを各家庭が貰い受け、いわばその「灯」の中で、
小さなイエスの誕生を共同に追体験するのです。

◎失敗を乗り越えてこそ
主人公フランタは何故募金箱の口に硬貨を詰めてしまったとき、
慌てて逃げてしまったのでしょう。フランタはどうやら「過剰な心」
の持ち主のようです。心の中にいろんな思いが溢れ出してくるよう
です。これら溢れ出る思いをコントロールできるようになって、
「少年」になるのではないでしょうか。いらないことをついやって
しまう、確かめもせず、思いだけで行動してしまう。
それで失敗すると冷静になれないのでしょう。

 でも、主人公フランタはおじいさんの不幸に出会い、
その「他者」のことに思いを寄せることで、
「そうだ、詰めてしまった硬貨を取り出そう」と冷静に、
自分の思いをコントロールし始めます。こうやって失敗を
のり超えてこそ、「少年」になっていくのでしょう。

◎読者の目
読者は、ある時は主人公に同一化、あるときは主人公を客観視。
主人公フランタのやさしさに、読者の心にも「ぽっと灯がともる
ようなあたたかい気持ちになります。

◎プレゼントすることとプレゼントされること
クリスマスは小さなイエスさんからプレゼントをもらう日です。
でも主人公はその感謝を表すには自分もプレゼントをあげると
もっと心が充実することに気づきました。何故ならプレゼント
とは、自分を他者に預け一体化することだからということに
主人公フランタは気づいたのでした。それでフランタは「ベル」
にリボンをつけて小さなサンタさんにプレゼントすることにしました。


◎クリスマスにプレゼントを配るのは、どうやら、サンタクロース
だけではないようです。チェコという国では、幼いイエスさまが、
みんなにプレゼントを届けてくれるのだそうです。
人間は偉大なるものから富というものの贈与を受けて存在しています。
この「偉大なるもの」がサンタさんであれ、小さなイエスであれ、
同じ、自然を象徴化したものではないでしょうか。




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