おどろき

 えほんおじさんです。

 今月号の「かがくのとも つちはどこ?」は、
トマトの苗を植える土を探していて、トマトに良い土とはダンゴムシの
「うんち」が混ざっているという衝撃的な事実を知り驚きお話。
そんな不思議なことってあるでしょうか。
でも、その驚きと不思議が科学的思考の出発点になっていきます。

 同じようなことが、「こどものとも年少版3月号 どうそ どうぞ」
という純粋なお話絵本にも起こります。いっぱいできたイチゴをみんなに
「どうぞ どうぞ」とあげていると、ふとイチゴ畑を見ると、
一つきりなのに「びっくり」。


 この驚きがお話の深さを生んでいます。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。


こどものとも年少版 2019年3月号
「どうぞ どうぞ」こさかまさみ/文 山内彩子/絵

◎作者紹介
 こさかまさみ 兵庫県生まれ。
絵本に「リュックしょってピクニック」「いちばんせんちょう」
「あみものじょうずのいのししばあさん」「こいのぼりじま」
「まこちゃんとエプロン」「ゆげゆげゆげお」「くまおじさん」
「せんたくもののえんそく」「どんぐりえんおばけ」がある。
童話作品には「おばけのクリリン」がある。

◎画家紹介
 山内彩子 東京都生まれ。武蔵野美術大学大学院日本画科卒業。
絵本に「とっとこうれしいな」「おなかがいたいこねずみ」
「あみものじょうずのいのししばあさん」「なおちゃんのハンカチ」がある。

◎ストーリー紹介
 ねずみの畑にいちごがたくさんなりました。
「わたしひとりじゃたべきれないわ」と、ねずみはおしらせを木にぶらさげました。
「いちごがたくさんなりました。みなさんどうぞ」
 そこにうさぎがやってきました。
「いちごをすこしくださいな」「どうぞ どうぞ」
うさぎは両手いっぱいいちごをつんでかえりました。
つぎにきつね。きつねも両手いっぱいいちごをつんでかえりました。
おつぎはくまです。くまもいちごを両手いっぱいにつんでかえりました。
そして、いちご畑をふりかえったねずみはびっくり。
ちいさないちごがたった一粒の残っているだけです…。

◎絵本の特徴
 気前のいいねずみさん。一生懸命育てたいちごがたくさんなったので、
みんなに「どうぞどうぞ」とあげてしまって、自分のぶんがたったひとつぶ。
子どもたちのやりとりを見ているとこんな場面に時々出くわしますね。
全体の量の感覚がまだつかめてない子どもたちは、どうぞ、
と自分の持っているものを差し出して嬉しそうにしています。
でも、いざ自分の取り分を確認してしょんぼり。
あんなにたくさんあったはずのものが、なくなってしまっていたり、
ちょっとしか残っていなかったり。泣き出してしまうこともありますね。
そんな姿に大人としてはほほえましく、抱きしめたくなります。

 この絵本では、最後にみんながもらったいちごでつくったお菓子をもってきてくれて、
ほっと一安心。めでたしめでたしです。読んでいる子どもたちもきっとよかったねえ、
と嬉しくなってしまうことでしょう。
非常にシンプルな絵本ですが、子どもたちにとって大切なことがぎゅっと詰まった絵本です。
やさしい文章に、やわらかな線。素敵な絵本を、子どもたちと一緒にお楽しみください。

◎読み手の感想
 下の子はとても気前がいいので、いろんなものを分けてくれます。
あまりにも惜しみなく分けてくれようとするときがあって、心配になります。
そして、案の定自分の分がかなり減ってしまって泣き出してしまう…。
そんな時は、もらった分からまた分けてあげることにしています。
だから、もらったものでもすぐに食べてしまわないように注意が必要。

 上の子は智恵がついてきて、自分の取り分のことをちゃんと考えています。
今日もケーキを分けて食べたのですが、3口しかもらえませんでした(笑)
いろんな子がいると思いますが、小さな子ほどこの絵本のねずみさんみたいに
気前がいい場合が多いような気がします。
だから、ウサギさんやキツネさん、クマさんを見習ってちゃんとお返ししないと
いけないな、と思いました。最後にはみんなでにっこり楽しい時間を過ごしたい。


かがくのとも 2019年3月号
「つちは どこ?」坂井治/作

◎作者紹介
 坂井治 1977年生まれ。アニメーションを中心に様々な創作をしている。
絵本に「す〜は〜」がある。

◎ストーリー紹介
 トマトの苗をもらったよ。でも、植木鉢の中の土はちょっぴり。
土ってどこにあったっけ? 家のまわりは道路ばっかり。工事現場に土をみつけたけど、
「はいっちゃだめ!それにこんなじゃりだらけの土だとそだたないよ。」だって。
今度は公園。砂場をほるけどなんかちがう…。公園の地面の土もやっぱりちがう。
トマトを植えられる土っていったいどこにあるの…?

◎絵本の特徴
 土のこと。田園地帯に住んでいるとあまり実感がないですが、
都会の子どもたちは案外土を知らずに育っているのかもしれない、
とこの絵本を読んではっとしました。
植木鉢の土は、ホームセンターなどで買ってくる“商品”なのかもしれない。
本来土は身近にあるもので、植木鉢に入れるくらいの土なんてすぐに
見つけられるはずなのに。

 とても現代的なテーマの絵本だったので、新鮮な気持ちになりました。
そして、現代の子どもたちにはしっくりくるであろうテーマだと思いました。
道はアスファルトで覆われ、土に触れるのは公園とか園庭とか。
確かに、植木鉢に入れられる土を手に入れるのは難しいですね。
この絵本の主人公の女の子のお家の近くには幸い林があり、
そこにはふかふかの土がありました。
 その土は、枯れた葉っぱや、虫のフンが混じった豊かな土です。
土はなにからできているのか、教えてくれるのは虫博士のおにいちゃん。
土のたくさんある田園地帯で育つ子どもたちにも、
きっと驚きと発見に満ちた絵本だと思います。
 ユーモラスで勢いのある絵と、丁寧で分かりやすく、
しかも興味をそそられる書き方で書かれた文章。
身近だけど案外知らない、土の世界をのぞいてみませんか?

◎読み手の感想
 インパクト大な表紙に心がぐっとつかまれました。
テーマもとても面白い、と思いました。
確かに、生活の中で土に触れる機会はどんどん減っています。
園や公園での砂場遊びや芋ほり遠足以外では、土に触ることが無い、
という子も珍しくないのかもしれません。
 私の経験で言えば、田舎の田園地帯に住んでいるので、
子どものころから土遊びや泥遊びをたくさんしてきました。
土は身近で、わざわざどこかに探しに行くものではなかった。

 だから、土はどこにあるんだろう?
というこのテーマは私にとって本当に新鮮で驚きました。
雨の日の濡れた土の匂い、掘るとみみずの出てくる庭の土、
山の葉っぱが腐っていく様…。いろんな土を思い出します。

 私の子どもたちは、土に触れる機会が多いほうだと思います。
でも、きっと私ほどではない。そう思うと残念な気持ちがします。
もっと、土に触れる機会を増やさないとなあ…と危機感を感じてしまいました。




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