隠れた傑作

 えほんおじさんです。

 今日紹介するのは

◆「おしいれじいさん」


 です。
 隠れていたファンタジー絵本の傑作が発刊されましたと言えばいいでしょうか。
こんなエネルギーとユーモア溢れる絵本こそ、子どもたちが待ち望んでいるのでは
ないでしょうか。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆「おしいれじいさん」

読んであげるなら4才から
自分で読むなら小学低学年から

◇ジャンル
ファンタジー絵本

◇シチュエーション
寝る前に絵本

◎作者紹介
尾崎玄一郎
東京生まれ。東京在住。東京芸大修士課程油画修了。
現代美術や絵本制作のかたわら、イラストレーション・
子ども絵画教室などの講師を務める。絵画教室0Z代表。

 絵本に「きしゃのゆ(こどものとも 2016年12月号)」
「かばんばん(こどものとも0・1・2 2017年11月号)」がある。

尾崎由紀奈
神奈川県生まれ。東京在住。東京芸大修士課程日本画修了。
2005年より尾崎玄一郎氏とのユニット0ZCOなどで絵本制作を始める。
 絵本に「きしゃのゆ(こどものとも 2016年12月号)」
「かばんばん(こどものとも0・1・2 2017年11月号)」がある。

◆ストーリー紹介
ある家のひんやり暗い押入れの中に、「あんこう」のようなおしいれじいさんが
こっそり住んでいます。

「ふあーあ!」おしいれじいさんは、積み上げられた布団の上で目をさましました。

「そろそろ人間が布団を取りに来る頃。仕方ない隠れるか」
人間が布団を持っていって、押入れが空っぽになると、おでこのライトをつけました。
それから何をして遊ぼうかと泳いでいると、奥の方に長い棒を見つけます。
棒の先には、糸が付いていてその先には針が付いています。「はて、これはなんだ?」
おしいれじいさんは、本で調べました。
「ほーう、大物ってやつを捕まえる道具だったんだな。よーし!」

◆解説
◎きみの家にもいるかもしれない?
 ファンタジー世界へ、とてもスムーズに入っていける絵本。
 表紙では「おしいれじいさん」が、横向きにだが目玉だけはギョロリこちらに向けています。
絵本の扉を開けると、これは絵本をみる視点人物(読者)が少し引いたためか、
押入れの全景が見え、その場面は押入れが少し開けられ「おしいれじいさん」が
押入れの上段からギョロリこちらに目を向けた場面であることがわかります。

おしいれじいさんが「こっそり」住んでいることが、「あるいは本当かな?」と思えそうになります。
それで最初のページを開けると、いきなり見開き画面のど真ん中に、とんでもなくでかく迫力ある魚
(あんこう?)がおおあくびします。
 その魚は「ふあーあ!」布団の上で思い切り伸びをすると、背骨をぐきぐきっとならしました。
この場面の表現とぐきぐきっとならすその音で、「押入れに、おしいれじIさん??」と不信
に思っていた存在が、もはや本当に「居ても不思議ではない」なって思ってしまいます。
メガネがずり落ちて転がっていますし。

押入れから布団が持っていかれ、布団置き場が空っぽになると、おしいれじいさんは
おでこのライトつけます。深海のように真っ暗な中でそこにライトですから、
この魚は「ちょうちんあんこう」のようです。でもライトは提灯というより
立派に周りを照らす代物、だからやはりこれは「ライト」です。

◎押入れはどうなっているのだろう?
 「おしいれじいさん」は、今日も布団が帰ってくるまでの間、
「何をして遊ぶかなあ」といって下の段に「泳いで」いきます。
そう、泳いでいくことからもわかるように、押入れは「深海」に違いないですね。
そしてそこは二層構造になっており、(下の段)の海底には、人間が使わなくなった
ものや今は使わないものが片付けられています。段ボール箱があったり、絵本、
ぬいぐるみなど、おそらくこの絵本の見開きページに描かれている雑貨が全てあるのだと思われます。
つまりここがおしいれじいさんの遊び場であり、日常生活の場なのでしょう。
「本を読んだり、調べものをしたり、植木の手入れをしたり」するんですね。
こうした日常からは忘れられている場所には、非日常のものが「こっそり」住み着くことがよくあります。
あるいはこういう場所は、「異世界」への入り口になる場合も多いです。
 例えば、ナルニア国物語のペベンシー家の4人兄弟は古い屋敷の衣装ダンスから
異世界のナルニア国に引き込まれました。また「おしいれのぼうけん」での、
押入れはネズミ婆さんの住む途方もなく暗く広い異世界でした。

「ナルニア国物語」


「おしいれのぼうけん」


◎おしいれじいさんは「何者」なのでしょう?
 おしいれじいさんは、じいさんだから年季が入ってるとはいえ、やはり異世界の住人、
この世界のものについて、知らないことは多いようです。

しかし、研究熱心な人のようですぐ本で調べます。
見つけたその「棒」は、「つれたぞおおもの」という本の
「おおものをおつりあげるりょうしたち」の章によると、
「つりざお」という「おおもの」を捕まえる道具だったことを知ります。

 ここらあたりが少々常識とはずれており、ユーモアをかもすじいさんの魅力と
なっていますが、思いこみも激しい人のようです。
すぐに、「おおもの」が自分にもつれるだろうとやってみるのでした。

 でもやはり、そうは簡単にはいきません。
釣れるのは、「毛むくじゃらのちんちくりん(小さなくま人形)」であったり、
「くねくねのひょろひょろ(ミニ列車)」であったりします。
この場面のじいさんの表情はなんとも面白く、どこかのじいさんそっくりです。

 さて、全然つれないので自信過剰も冷め、もうやめようとしたとき、
釣り針は段ボールの中に引っかかります。
「やや、こりゃあ もしかして、中でおおものがひっかかっているのかもしれんぞ。そうに違いない」
ありったけの力で引っ張りました。その引っ張るじいさんの顔、リアリティ満杯。
「ん、がががががが!」「出てこい出てこい、わしのおおもの」

裏表紙に、釣った「おおもの」と綺麗に並び、ぐったりと疲れはてて眠るおしいれじいさんがいます。




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