2019年4月号紹介

 えほんおじさんです。

 今月の月刊絵本「かがくのとも」は、おなじみのポットくんシリーズの一冊です。
もう6作目。ポットくんの育てる苗を巡って、この小さな世界でいつも大事件が起きます。
それは小さな子どもたちの世界で起きることと同じですね。

 また、こどものとも年少版「どこいくの」も、やぎゅうまちこさんの作品ですから、
こちらも馴染みの作品です。しかも年少の子どもたちが最初に出会う物語に
ふさわしい典型的な物語となっていますから安心で、うれしい絵本となっています。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも年少版 2019年4月号
「どこいくの」 やぎゅうまちこ/さく


◎作者紹介
やぎゅうまちこ作品
「クマくんのおいしいほん1・2・3」
  1 クマくんのバタつきパンのジャムつきパン
  2 クマくんのはちみつぶんぶんケーキ 
  3 クマくんのおめでとうクッキー
「あーそーぼ」「いえでだ ブヒブヒ」
・月刊絵本の作品
「3びきねこさんシリーズ」
 1. 3びきのねこさん
 2. 3びきのねこさんのそりあそび
 3. 3びきのねこさんとおひるねまくら
 4. 3びきねこさんとさくらんぼさん
「ゆきのひのアイスクリーム」
「ちいさい はたけ」
「おうちが いっけん ありました」
「こんにちは」って いえたらいいな」

◎ストーリー紹介
 「ねこさんねこさんどこいくの きいろいりぼんでどこいくの」
「ちょっとそのへんぶーらぶら」
「そんなら わたしも ぶーらぶら ごいっしょしても いいかしら」
かえるさんも、もぐらくんも、みんなでちょっとそのへんぶーらぶら。

◎絵本の特徴
 リズミカルでユーモラスな言葉。表情が何とも言えず愛らしい絵。
やぎゅうまちこさんの新作です。やぎゅうまちこさんと言えば、
「あーそーぼ」という絵本を思い出す方も多いのではないでしょうか?
 あの絵本もわらべ歌をモチーフにして描かれた絵本ですが、
今回の「どこいくの」も、同じようにわらべ歌「ぼうさんぼうさん」が
モチーフになっています。
 わらべ歌の独特の節回しがアレンジされているので、人々に歌い継がれてきた
普遍的なリズムと、現代的な単語がまじりあって不思議で面白い言葉の体験が
できることと思います。

 思わず笑ってしまう言葉の運び方や時々少しだけ変調になるリズムは、
やぎゅうさんの身体に宿る素晴らしい言語感覚なのだでしょう。
そして、この絵。なんと、切手くらいの大きさで描かれた鉛筆の絵を
パソコンで取り込んでパソコン上で色を重ねたものだそうです。
今、この手法で絵を描かれる方も増えてきましたが、その面白さを
こんな風に体現されている方はまだまだ少ないのではないでしょうか。
パソコンというのが絵を描くツールの一つになってまだ日は浅いので、
それも仕方がありませんが、1945年生まれのやぎゅうさんがこの新しい
ツールをこんなにも自由にかつ面白く使いこなしていらっしゃることに
感動すら覚えます。楽しくて、嬉しくて、なんども読み返したくなる一冊です。

◎読み手の感想
 春になってきました。今年は全体的に暖かかったので、春も早く来た感じがします。
重たい服を着る必要もなくなってくると、外を散歩するのも楽しくなってきます。
そろそろ、枯草の中に緑の芽が噴き出すころでしょうか。そんな気分にもぴったりの一冊ですね。

 この絵本に出てくる登場人物たちの服がとにかく素敵なのも、おすすめポイントの一つだな、
と私は思っています。特にねこさん、すごくお洒落ですね。やっぱり、冬の重たくて暗い色の服も
嫌いではないのですが、春の色とりどりの軽いいでたちには毎年ワクワクします。

 ぽかぽか陽気が嬉しい季節。心も体も明るくなるような絵本を一冊持って、
散歩に出かけるのもいいかもしれませんね。

◆かがくのとも 2019年4月号
「ポットくんと テントウくん」真木文絵/文 石倉ヒロユキ/絵


◆著者紹介
◎真木文絵(ふみえ)・石倉ヒロユキさんコンビによる関連図書紹介
絵本
『ポットくんとわたげちゃん』
『ポットくんのおしり』
『ポットくんとミミズくん」
『ポットくんと イチゴぐみ』
『ポットくんと にわのいけ』
『はやおきロビン』
『やさいぎらいのガジガジくん』
『育てて、発見!「トマト」』
『育てて、発見!「ジャガイモ」』
『育てて、発見!「ゴーヤー」』
月刊絵本
『やさいのかたち』
『ワン ニャン プー』
著書
『おいしい野菜の作り方』(主婦と生活社)
『趣味は園芸』(NHK出版)
「園芸天国」新潮社
「部屋にちいさな鉢植え」 成星出版
「英国気分ガーデニング生活」 東京書籍

◎ストーリー紹介
 ある春の日、植木鉢のポットくんは、トマトを植えました。

「だいじなだいじなぼくのトマト。これからぼくがまもるんだ。」

 ところがしばらくたったある日のこと、ポットくんは頭の上のほうでごそごそと
何かが動く気配。ミツバチちゃんに見てもらうと、そこにはアブラムシがいっぱい!
 アブラムシはトマトの茎の汁を「ちゅーちゅー」すっています。
ポットくんは大慌てです。

「ぼくのトマトどうなっちゃうんだろう…」

そして今度やってきたのは、とげとげのある「黒いかいじゅう」。
何とかいじゅうは、アブラムシをつぎつぎにたべはじめました…。
そのまた後にはアリの群れも加わり、アリはアブラムシの味方して、大騒ぎ。
はたしてトマトの運命は!? そして「黒いかいじゅう」の正体とは!? 

◎絵本の特徴
 植木鉢のポットくんシリーズの最新作! 今回のポットくんは、トマトの苗を育てます。
可愛らしく親しみやすいキャラクターのポットくん、そしてポットくんの体感を通じて、
植物と虫、虫と虫の関わりを楽しく伝えてくれます。ですから自然の世界がぐっと身近になり、
この世界がもっと面白く感じられること間違いなし!です。

 植木鉢、という小さな世界の中でも毎日いろいろなことが起こっています。
小さな、小さな虫たちの営み。いつの間にか、どこからともなくやってくるアブラムシ。
それを食べるのは「黒いとげとげのかいじゅう」。アブラムシからしてみたら、
「とげとげのかいじゅう」はとても恐ろしい。でも、トマトの苗からしてみたら、
汁を吸う大量のアブラムシは危険な存在です。アブラムシのお尻から出す汁をもらうアリは、
くろいかいじゅうからアブラムシを守ろうとします。

 そうやって色々な生き物が、お互いに関係しながら壮絶なドラマを繰り広げています。
「黒いとげとげのかいじゅう」は、トマトの木を舞台に脱皮をくりかえしやがてさなぎになり、
中からはおなじみのテントウ虫が出てきます。
あの黒いかいじゅうとは似ても似つかないその姿に、子どもたちはびっくりすることと思います。

 この絵本では、それぞれの生き物たちに愛情のある視線を向けて描かれています。
アブラムシは、一方から見ると悪者なのにとても愛らしく描かれていたり、
テントウムシの幼虫はトマトの苗を守る存在なのに、けっこう悪者っぽい描かれ方をしていたり…。
そういう意外性も、この絵本の楽しい緊張感につながっているのでしょう。
 自然の中で本当に起こっていることは、いつも想像以上にスペクタクルなのだ、
ということを実感する作品。子どもたちと、ポットくん、ミツバチちゃん、黒いとげとげのかいじゅう、
といったキャラクターを楽しみながら、リアルな自然界を旅してみてください。

◎子どもの反応
 くまなく絵を観察していました。巻末の解説の絵にも興味深々でした。

◎読み手の感想
 ポットくんのシリーズはとても人気です。事実に基づいた読みやすい文章がどっしりとした
土台になっているからこそ、絵が少々デフォルメされていてもリアルを保っていて、
厚みを感じさせる作品たちになっているからなのだろう、と私は思っています。

 今回は特に、虫たちの表情に遊び心と思い切りの良さを感じさせますね
。画面の使い方ものびやかで、画面の外に広がる大きな世界を想像します。
きっと子どもたちに大人気の一冊になることでしょう。
我が家も毎年ミニトマトの苗を植えますが、茎についたアブラムシの量にクラっときます。
そのアブラムシをこんな風に可愛らしく描ける石倉さんは、きっと虫に対してやさしい
まなざしの注げる方なのだろうと思います。
 テントウムシの幼虫も、悪そうなのにかわいい、不思議なバランスです。
ぐっと感情移入して読める科学の絵本は科学絵本の入り口にふさわしいですね。




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