えほんおじさんです。

 色鮮やかな季節だからなのでしょうか。
今月の年少・年中向きはどちらも「色」が隠れたモチーフになってます。
しかも、驚くのは「海の中」の色の鮮やかさと、色の多さです。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも年少版 2019年5月号
「あっぷっぷ」 中村征夫/さく


◎作者紹介
中村征夫
1945年、秋田県潟上市生まれ。独学で水中写真を学び、31歳でフリーランスとなる。
海の魅力や海をめぐる人々の営みを伝える講演やテレビ出演なども多数。
著書に「全東京湾」、写真集に「カムイの海」「海中顔面博覧会」「熱帯夜」など。
 
◎ストーリー紹介
 海の中。いろんな魚とにらめっこします。
「魚さん魚さん にらめっこしましょ わらうとまけよ」
「あっぷっぷ」

◎絵本の特徴
 表情豊かな魚の絵本。魚を正面からまじまじと見る機会はあまりありません。
水族館などでも魚は泳いでいることが多いし、動画でもそうです。
ここにこそ紙媒体の絵本の特徴があります。
 さて、正面から見ると、魚ってなんてユーモラスなのでしょう!
 笑うと負けなのに、笑わずにはいられません。どの魚もどの魚も、
笑ってしまうのできっと人間は負けっぱなしですね。皆様もぜひ勝負してみてください。
魚たちからしてみたら、人間ってなんて変な顔なんだろう…と思われているかもしれませんが。
 この絵本を書かれたのは写真家の中村征夫さん。写真界では有名な数々の受賞歴を
もっていらっしゃいます。魚はきっと臆病なので、こんなに近くで正面からの写真を
撮らせてくれることなどないと思います。魚を驚かせることなく、こんなにも豊かな表情を\\n撮ることのできる写真家はきっと世界でも数少ないのではないでしょうか?
 きっと長い時間をかけて真摯に丁寧に被写体に向かい合ったのだろうと想像します。
その努力が実って、こんなに文句なく面白い絵本ができたのかと思うと感動しますね。
子どもたちも大好きになること間違いなしの一冊です!

◎子どもの反応
 魚の名前を当てっこ、そして「あっぷっぷ」遊びをしながら読みました。
多くの魚の種類を知っていて私がびっくりしました。

◎読み手の感想
 趣味が写真なので、写真の絵本にはついつい見入ってしまいます。
どんな技術で撮っているのか…とかカメラは…とかいろんなことが気になります。
水中写真というものにチャレンジしたことはありませんが、こんなにクリアに
魚をとらえるのはとても技術のいることであろうという想像はできます。
魚の動きは速いし、人がきたらきっと逃げるし、海の中は暗いだろうし。
 写真をかじっているからこそ、いろんな疑問がわいてきます。
ほんと、どうやって撮ってるんだろう。
あまり泳げないので、海に入って写真が撮ってみたい!
 とは思いませんが、撮っているところを見てみたいなあ、と思います。
そして心の底から感心したい…という願望がふつふつとわいてくる絵本でした。

◆こどものとも年中版 2019年5月号
「チョビットさんとモリダクサン」 さとうゆみか/さく


◎作者紹介
さとうゆみか
1973年、東京都生まれ。絵本に「イガイガ」「ぼくらのおうち」「ねんどクリームにゅるにゅる」など
「せんたくばさみが あつまって…」「せんたくばさみ なにしてあそぶ?」

◎ストーリー紹介
 チョビットさんたちははたらきもの。毎日、毎日、岩や、木や、砂をちょびっとづつはこびます。
今、チョビットさんたちは公園をつくっています。雨でも風でもやすまずに「カタコト、カタコト」
はたらきます。ある朝やってきたのはモリダクサン。おおきな身体でたくさんのものをいっぺんに
はこびます。山とつまれた岩だって、ながいシーソーだってスイスイはこんで、はなたかだか。
そして、砂場に砂をいれる日のこと。「ひとりでぜんびはこべるよ!」とモリダクサン。
歌いながらすすんでいきます。と、そのとき。
「ドッスーン!」モリダクサンはでこぼこみちにはまってしまいました…。

◎絵本の特徴
 カラフルな表紙が印象的な年中版の5月号。この絵本は2001年5月に刊行されたものの再版です。
もしかするともう読んだことのある方もいらっしゃるかもしれませんね。もう一度出るのを待って
いらっしゃった方もいるのではないでしょうか。月刊絵本は、一度出た後、ハードカバーになるものもあれば、
その時限りの刊行のものもあります。よく幼稚園や保育園の先生方に、あの時のあの絵本はもう無いの?
 と聞かれますが、残念ながら無いことが多いので、がっかりさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいに
なります。もしこれぞ、という絵本があったら早い段階で数冊買っておくのもいいかもしれませんね。

 さて、絵本のお話に戻ります。明快でわかりやすく、子どもたちにストレートに伝わる物語。
文章の途中にリズミカルな歌が入ってくるので、読んでいるほうも楽しくなってくることと思います。
読み手の気持ちが楽しいと、子どもたちにも伝わります。色や形のはっきりした、持ち手のない
猫車のようなキャラクターは、目が大きくとても親しみやすい描き方をされています。
口はないけれど、その分、目がいろいろな気持ちを語ります。チョビットさんたちは全部で
6匹(人?)いますが、それぞれ全然違う個性をもっていることが目の表情から読み取れます。
そしてこの絵本の一番の特色は、発色の良い美しい色です。べた塗りではなく、塗り重ねによる
細かなグラデーション。塗り重ねても濁ることなく鮮やかで、温かみを感じる重厚な色ですね。
おそらく原画は息をのむほど美しい色味なのではないかと想像します。

子どものころに見た色の感覚は大人になっても付きまといます。
ぜひ子どもたちに美しい色の体験をたくさんさせてあげてください!

◎こどもの反応
 モリダクサンが穴に落ちる前に、「おちるぞおちるぞ」と想像して
“どっしーん”というところで「やっぱりな!」と得意顔でした。

◎読み手の感想
 大人になると一年があっという間で、もう4月です。5月号のレビューなんて書いていると、
時間のたつ速さに驚いてしまいます。このレビューがインターネット上にアップされる頃には、
もう新しい年号が発表されているでしょう。一つの大きな節目という感じがしますね。

 この絵本は20年近く前に刊行されていますが、ちっとも古臭さを感じません。
以前福音館の方が、いい絵本の基準としてわかりやすいのは20歳を迎えた絵本、
とおっしゃっていましたが、この絵本ももうそろそろ20歳なんですね。
月刊絵本なので、ずっと出回っていたわけではないということはありますが、
立派に20歳を迎えようとしているこの絵本を心の中で祝福しています。




知っていましたか?日本の絵本の90%はホンモノではないんです。
えほんおじさん アメリカのNASAが教育に取り入れた絵本を知っていますか?
絵本1冊を描くのにかかる年数は?

絵本の読み聞かせ暦30年。
絵本の知識は日本屈指のえほんおじさんだからこそ選べる1冊を あなたにお届けします。
何か質問がありましたら、ご遠慮なくどうぞ!

質問!
FAXでのご注文お支払い方法

◆FAX:086-281-6857
FAXは、これをプリントアウトしてくださいね。


郵便代引、金融機関へ振り込み、クレジットカードの3種類からお選びいただけます。

    メリットデメリット
郵便代引・到着が早い
・銀行に行くなどの手間がかからない
・手数料が250円かかる
・1冊だと、時間指定ができない
金融機関へ入金・手数料が安い・振り込み確認後の発送なので、多少遅くなる(※1)
・金融機関へ行く必要がある(※1)
クレジットカード・手間がかからない・カード会社様に確認後の発送なので、多少遅くなる
※1 ネットで決済の場合、これらのデメリットはなくなる上、手数料も安い場合が多いので、特にお勧め!です。

お客様がEバンク銀行の口座を持っていらっしゃる場合、手数料は無料ですよ!

返品交換配送について
全国一律250円(税込)
配送先一ヶ所につき2,500円以上ご注文いただいた場合、
送料は無料です!
◆万一商品が破損・汚損していた場合商品の配達後10日以内にメール、もしくはFAXにてご連絡ください。この場合の送料は当社で負担いたします。
質問プライバシーの保護
質問! ◆「えほんのくに きび」では、お客様の個人情報であるお名前、ご住所、お電話番号等をいっさい外部にもらすことはございません。プレゼント等に関しても同様ですので、安心して応募してくださいね。

Trackback on "色"

このエントリーのトラックバックURL: 

"色"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "色"

"色"へのコメントはまだありません。

コメントする

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •  

Copyright 2004-2007 えほんのくに きび 「えほんおじさんのぶろぐ:色」ページトップへ。