いのち

 えほんおじさんです。

 赤ちゃんはもちろんのこと、始めからあらゆる「もの」に「いのち」が
あることを知っています。だから、コップもエプロンもスプーンもフォークも、
お茶碗もご飯も話しかけてくるし、会話もできます。
 そんな赤ちゃんが大きくなると、だだの紙だと思っていたものに、
ちょっと手を加えてみたりするようになります。
折って、ちぎって、重ねて、まるをかいたり、しかくをかいたり。
そしてこの段階ではまだただの白い紙なのに、それを光にかざすと…世界は一変! します。
ここに「いのち」が躍動し始めるのです。紙に「いのち」が宿っている証拠ですね。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも0.1.2. 2019年5月号
「はーい おはよう!」 北村 人/作


◎作者紹介
北村 人
1981年、東京都生まれ。
絵本作品に
「万次郎さんとすいか」本田 いづみ/文
「万次郎さんとおにぎり」本田 いづみ/文
「おひさまでたよ」絵本館
その他共著
「イラストノート 描く人のためのメイキングマガジン
 No27 本の仕事 夏の美術学校特集」 誠文堂新光社
「イラストノート 描く人のためのメイキングマガジン
 No19 画材をつかいこなす」誠文堂新光社

◎ストーリー紹介
はーい おはよう! わたしはコップ おみずをどうぞ。
はーい おはよう! ぼくはエプロン たくさんよごしてもだいじょうぶ。
はーい おはよう! ぼくはスプーン わたしはフォーク
おちゃわん、シャツにズボン。みんな、はーい おはよう!

◎絵本の特徴
 いす、コップ、おちゃわん、スプーンとフォーク、シャツにズボンにくつ下など、
赤ちゃんが朝に出合うものたちが元気に挨拶してくれます。
そのユーモラスで親しみやすい表情をした道具たち。
みんな赤ちゃんの身近にあってなじみのある道具たちです。
そんな道具たちが、赤ちゃんに語りかけます。「はーい おはよう!」
良く起きたね! 今日も楽しい一日が始まるよ、と、思いを込めて語りかけているようです。
いわゆる「もの」の絵本です。

 赤ちゃん絵本で何よりも大切なことのひとつは、この世界に生まれてきてくれてうれしい、
という気持ちを盛大に伝えることです。赤ちゃんに伝わりやすい言葉や、色や形で、
とにかくその存在を歓迎する。この絵本も、もちろん赤ちゃんを大歓迎しています。
そして読んでもらった後、いつも使っているコップやエプロンも、わたしのことを大好きなんだ、
と想像することと思います。
 作者の北村さんは、「万次郎さんとおにぎり」などで最近注目されている作家さんです。
ユニークな語り口や、描かれる登場人物の何とも言えない表情に魅了されている子どもたちが
たくさんいます。これからもきっと面白い作品をたくさん世に出してくれることを期待しています。

◎読み手の感想
 出てくる道具たち、みんないい顔をしていますね。別紙の“絵本のたのしみ”の北村さんの
写真をみて納得。画家さんが描く登場人物たちはその画家さんに似る、と言いますが、
笑ってしまうぐらいにそっくりです。
 偏見かもしれませんが、こういう顔をした人って内面から面白い人が多いですよね。
きっと、体の中いっぱいに“面白い素”みたいなのが詰まっていて、どこをつついても
あふれてくるんだろうなあ(勝手な想像)きっと周りを楽しい気持ちにさせるパワーを
持った方でしょうね。でも本人は意外と大真面目だったりして、そのギャップがまた
面白いみたいな。いちどご本人の講演とかを聞いて、その人となりを見てみたいなあ、
と思います。


◆かがくのとも 2019年5月号
「なにが みえるかな?」きうち かつ/作 中 乃波木/写真


◎作者紹介
・きうち かつ 1957年生まれ。
著書に
「木内かつの絵本あそび 園で・家庭で」西山悦子/写真
「工作図鑑」
絵本に
「やさいのおなか」 
「やさいのせなか」
「くだもの なんだ」
「みんなでつくる−ふゆのかざりもの」ときわまさと/写真

・中 乃波木 写真家。
2007年に写真集「Noto]を出版。季刊誌「能登」にフォトエッセイ「大波小波」を連載中。

◎ストーリー紹介
 ただの紙だとおもったら…。ずらして折って、裏がえして。まるとしかくをかいて。
何がみえるかな? ひかりにかざすと、電車になった。
 今度は、丸くちぎって、はんぶんにおって…。なにがみえるかな?
 ひかりにかざすと、トンネルになった。
ただの紙だとおもったら、いろんなものに大変身!

◎絵本の特徴
 例えばどこかに旅行に行くとき、長時間電車に揺られることもありますね。
電車の中で退屈してむずがってしまうこどもたちも多いことと思います。
でも、そんな時にぴったりの遊び方があります。持っていくのは紙
(包み紙や新聞のチラシなど、どんな紙でも良い)とえんぴつだけ。
それだけあれば、遊びの世界がどこまでも広がっていきます。

 おって、ちぎって、重ねて、まるをかいたり、しかくをかいたり。
この段階ではまだただの白い紙なのに、光にかざすと…一変!
 一枚の紙は、電車になったり、トンネルになったり富士山になったりします。
この、「光にかざす」というアイデアはなかなか思いつきそうで思いつかない、
素晴らしいアイデアだと思います。光という要因が加わることで、表現の幅がぐんと
広がり、さっきまで見えなかった世界が見えてくる。鉛筆で書くのとは違う、立体的で面白い線。
光と影の隙間からあふれだすのは人の持つ無限の想像力です。

 この絵本は、単純な遊び方の紹介ではなく、物語の始まりをドラマチックに描いています。
遊びから始まる豊かな物語の世界に、魅了されます。一見つながらないと思われる科学の世界と、
物語の世界。でも本当は根源のところでつながっているんですね。
ひとが今の文明を築き上げたのは、こういう力なのだと思わせてくれるような絵本でした。

 電車の中でも遊べますが、もちろん家の窓でも遊べます。
長いお休みの間のお家遊びの一つに加えてみてくださいね。

◎子どもの反応
 こんどやりたいな、とすぐに言いました。画面の端っこに書いてある線路にも興味津々でした。

◎読み手の感想
 いい絵本ですね。遊びの紹介をしながら、一つの物語を紡ぎだす…なかなかできるようで難しい。
しかも電車に乗りながらできる遊びです。電車の中で紙遊びをしようとすると、
揺れのせいでうまくできないと思っていましたが、そんなことはないんですね。
本当に目からウロコ!です。
 光の使い方が本当に素晴らしい。紙と紙の重なりがつくる陰影が、こんなにも面白い表現を
生み出すことに感動しました。電車の車窓から見える風景と、紙で作り出す形がリンクして
見せているところにも拍手。見せ方のうまさが秀逸です。なんてよくできた絵本なんだろう!!
と嬉しくなってしまいました。




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