6月の行事や季節

 えほんおじさんです。

 今月の「年少版」そして「こどものとも」はいずれも、
6月の行事や季節性に密着しています。

 6月といえば4日の虫歯予防デー。
鹿の歯医者さんこと、シカの歯科医院では、歯みがきの練習をおこなっています。
幼稚園の子たちはその練習にやってきます。ところがチンパンジーの「ちょちょまる」
くんはとっても不安顔。それには理由があったのです。

 もう一冊の年少版は、そうです、6月という季節は「梅雨」ですね。
今日はいい天気だったのに雨が降り出しました。
しかしそんな梅雨のある日は小さな子ども傘たちには遠足日和。

 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも年少版 2019年6月号
「かさのえんそく」うえの よう/作


◎作者紹介
 うえの よう 1982年うまれ。国際基督教大学卒業。
作品集に「あるく漫画」「べなべな」など。絵本は本作が初めて。

◎ストーリー紹介
 タナさんは丘の上でくらしています。きょうは天気がいいのでおせんたく。
ワンピースもパンツもくつしたもみんな干しました。

「よーし、つぎはおいしいビスケットをやきましょう」

 タナさんはビスケットをつくりはじめました。
ところが、あんなにはれていた空がくらくなってきました…。
雨粒がぽつりぽつりと落ちてきましたが、タナさんは気づきません。
雨はどんどんふってきます。そこへ、コンコンコン。窓をだれかが叩きました。
「せんたくものがぬれていますよ」と、教えてくれたのはくろい傘でした…。

◎絵本の特徴
 長新太さんを彷彿とさせるおおらかな線と、明るい色使いにワクワク。
画面いっぱいに広がる楽しい気持ちが伝わってきます。
作者のうえのさんはこの絵本が初めての絵本だそうですが、
そんなことを感じさせないベテラン感がありますね。
 ところで、そろそろ梅雨が始まります。じとじと、じめじめ…洗濯物が乾かない…。
梅雨が憂鬱だというおとなの皆さま。ちょっと視点を変えてみませんか?
 子どもたちにとっては雨の日だって“いいおてんき”かもしれません。
この絵本に出てくる傘のこどもたちは、「よいあめふり」だから遠足です。
傘にとっては、雨が“よいおてんき”なんですね。
立場が違うと視点が変わり、考え方も変わります。そんな当たり前のことにはっとします。
雨には雨の楽しみがあるのだということをもしかすると子どもたちは大人よりもはるかに
知っているかもしれません。お気に入りの傘で、傘たちと雨を喜びながら過ごしているかもしれません。
大人たちが雨を嫌がると、そんな子どもたちの雨を楽しむ気分を台無しにしてしまうかもしれません。
これから始まる梅雨の季節を、子どもたちと楽しい気分で過ごすことができる。
この季節の必読絵本ですね。

◎こどもの反応
 楽しそうに聞いていました。リズミカルな言葉の運びが気に入ったようです。

◎読み手の感想
 子どものころは雨が好きでした。雨に濡れて歩くのは楽しかったし、
水たまりを跳ね回るのも楽しかった。洗濯のことなんて一切考えてなかったから、
あんなに思う存分濡れて、泥だらけになっても楽しいばかりだったのでしょう。
思えばあの頃の親は、わりと濡れることや汚れることにおおらかだったような気がします。
汚れたままの服を着ていてもあまり咎められなかったからでしょうか。
 今、子どもを育てていると、濡れたり泥だらけになったりすることに
悲鳴をあげてしまうことが多々あります。
時代が清潔さを求めすぎているのはわかっていても、やはり気になる周りの目。
そんなジレンマの中にいるお母さんたちはきっと私だけではないですね。
 おおらかさや寛容さを声高に求めないといけない時代というのは、
子どもたちにとって生きづらい時代かもしれません。子どもたちの世界を
子どもたちに取り戻すのはこんな時代にしてしまった大人の使命なのではないかと、
最近つくづく思います。


◆こどものとも 2019年6月号
「シカのはいしゃさん」宮島千夏/作


◎作者紹介
 宮島千夏 静岡県袋井市生まれ。
絵本に「パンやのクルトンさん」「クルトンさんと パンのきかんしゃ」
「クルトンさんと はるのどうぶつたち」「クルトンさんとつきのパン」
「いもむしくんがねむったら」などがある。

◎ストーリー紹介
 シカの歯医者さんに幼稚園のみんながやってきました。きょうは歯磨きの練習の日です。
みんなは遊びながらまっていますが、チンパンジーのちょちょまるくんは不安そう。
「ガリガリ…」と、音がしました。みんながのぞいてみると、シカ先生がわんたくんの歯を
けずっていました。治療がおわると、「ああ、むしばはもうこりごり」と、わんたくんは
帰ってていきました。さあ、こんどは幼稚園のみんなの歯みがき練習です。
でも、ちょちょまるくんはなかなか診察室にはいれません…。

◎絵本の特徴
 年長さんの子どもたちは、そろそろはが抜け替わる頃でしょうか。
ちょっとずつぐらぐらしてくる歯の感覚が初めてで、不安になってしまう子も多いことでしょう。
子どもたちの歯は遅かれ早かれ抜け替わりますが、どの子にとっても初めて歯が抜けるというのは
劇的な体験だろうと思います。今まで体の一部だったもの、しかも歯のようにしっかりと体と
一体化していたものが、とれてしまう…なんておおげさにいうと世界がひっくり返るくらいの衝撃です。
 この絵本はそんな子どもたちの衝撃体験に寄り添って、共感力たっぷりに描かれています。
きっともう歯の抜けた子どもたちはそのなつかしい日々のことを思い返しながら、
まだ抜けていない子どもたちは驚きながら絵本を体験していくことでしょう。
物語は、チンパンジーのちょちょまるくんの歯が抜ける前の不安から始まって、
それが誰にでも起こることで怖いことではないのだという安堵と、すこしづつ大人になっていく誇らしさ、
というちょちょまるくんの心境変化を軸に描かれていますが、サイドストーリーとして多彩な物語が
絵の中に展開されているのも子どもたちを引き付けるポイントです。
登場してくる動物たちは、現実の世界の動物たちの生態のリアリティをもったまま絵本に登場しているので、
子どもたちは自然に動物たちの歯について知ることになります。
押し付けられることなく楽しんで得た知識は子どもたちの一生の宝物になると信じます。
 カラフルで表情豊かな動物たち。いろいろなところにちりばめられたユーモアあふれる背景。
絵の中にもたくさんの発見があります。子どもたちをひきつけてやまない要素がこれでもか!
と詰まった絵本です。

◎こどもの反応 
 3回連続で読みました。子どもたちはあちこちに隠れている歯のモチーフを見つけて大喜び。
上の子はちょちょまるくんの表情の変化を追って楽しんでいました。
歯が抜けるが遅く、最近になってはえかわりを体験したので臨場感があったのだろうと思います。

◎読み手の感想
 歯が生え変わるときのあの何とも言えない感じを覚えています。口の中の強烈な違和感。
何が起こっているんだろうという不安。誰もが体験することとはいえ、他人の体験は他人の
体験でしかなくやはり自分に起こると、大きな衝撃を受けます。
 ちょちょまるくんの青ざめた表情が、強烈な不安を物語っていますね。
私もきっとそんな顔をしていたんだろうなあ…。大人の歯に生え変わってから、
何度も虫歯の治療をしました。待合室で待っているときに聞こえてくる歯を削る音。
今でも正気で聞いてはいられません。この絵本のシカの歯医者さんのように安心させてくれる
歯医者さんに巡り合いたいなあ、と思いながら読んでいました。




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