ながーい はなで なにするの?

 えほんおじさんです。


 今週紹介するのは、月刊絵本ではなくて、ここ一ヶ月くらいに発売された絵本です。
新刊と書かないのは、以前に「月刊絵本」として発行されたことがあり、
しばらく眠っていた絵本だからですが、でも、まあ「新刊」と言ってもいい新鮮な驚きが
体験できる絵本です。

 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆「ながーい はなで なにするの?」

◎作者紹介
齋藤 槇(さいとう たまき)
1981年東京都生まれ。武蔵野美術大学日本画学科卒業。
今作の貼り絵のほか、水彩、ステンシルなど、多彩な手法を用いる。
絵本作品に「ぺんぎんたいそう」「おしりじまん」
「すいぞくかんの おいしゃさん(大塚 美加/文)」「さくよ さくよ」
「虹色いきもの図鑑」「ちいさな うみの かくれんぼ」
「ひょうたんれっしゃ(アリス館)」がある。

◎ストーリー紹介
「ねえ お母さん お腹すいたよ。あっ 美味しそうな草 みーつけた」
長い鼻でまあるく集めて、「くるりん ぱくっ」見て見てとっても上手にでしょう。
「ねえ お母さん 今度はのどがかわいたよ」鼻で水を吸って、
口に入れて「ごっくん ごっくん」「ひゃー!! お母さんのシャワー いい気持ち」
赤ちゃん象はお母さんを真似て何にでも挑戦します。
そしてバナナ発見! 自分でとるから見ててね。

◎絵本の解説
食べること、遊ぶこと、冒険すること
赤ちゃん象はお腹が空いたことを訴えます。そんな少し大きくなった赤ちゃん象に、
お母さん象はやって見せ、自分で食べることを促します。
「長い鼻でまあるく集めて」「くるりん 丸めた鼻先で草をつかんで口に運びます」
うまく行った! (ほんの少しだけ食べられた)ことが嬉しい赤ちゃん象。
今度は喉が渇きました。鼻で水を吸って、口に入れて「ごっくん ごっくん」、
そしてついでに「シャワー」を浴びせかけて、吸うことと水かけをさりげなく、
遊びのように教えます。

 今度はちょっとした冒険にも連れ出します。
「あれ、お母さんどこ行くの?」「待ってよ、待って!」
お母さんは足の立たない川へ誘いました。でも、大丈夫。
お母さんは鼻で支えてくれました。「お母さんは力持ちだね」
そして今度は「砂遊び」 楽しいけれど、これにももちろん意味があります。
少し疲れました。そこで鼻を木の枝に引っ掛けて一休み。
すると、「ああいい匂い、バナナ発見!」「自分でとるからね」
「もう少し、もう少し、もう少し、もう少し」

物語る絵(お話をしてくれる絵、それが絵本の良し悪しをきめます)
「子どもたちを静かなところに誘い込んで、ゆっくり深々と、楽しくて面白く美しく、
 いくどでも聴きたくなるような素晴らしい(瀬田貞二絵本論より)」
この絵本にはそのことを物語る絵があります。まず、表紙の絵。
お母さんのしっぽに赤ちゃん象が自分の鼻を巻きつけ、後ろからついていきます。
裏表紙の絵では、お家にでも帰るのでしょうか、赤ちゃん象とお母さん象が
揃って歩いていきます。その後ろすがたが描かれています。
ここではもう赤ちゃん象の鼻は、お母さんにくっついてはません、
その鼻は上を飛ぶ蝶ちょに向けられています。お母さんの方の尻尾は少し赤ちゃん象に
なびています。心遣いでしょうね。つまり、今日一日お母さんと過ごしたこと
(食べること、遊ぶこと、冒険することを通して)で少し成長したことが語られています。
こうして読み手に読んでもらうことで、聞き手も大きな絵本体験をしました。

お母さんの目、赤ちゃんの目
「目は口ほどにものをいう」と言われます。
言葉に出さなくても、目の表情で相手に伝えることができる。
また、言葉でうまくごまかしても,目に本心が表れるものであるということですが、
この絵本の親子の目の表情を繰り返しご覧ください。
各ページのお母さんの「目」からは、いかに赤ちゃん象を愛しく思っているかが現れていますし、
この眼差しなら赤ちゃん象にお母さんの心は伝わることでしょう。
赤ちゃん象の「目」からも、例えば、砂が目に入った場面では、「痛い痛い」と言いながら、
赤ちゃん象は「お母さんは大丈夫」と心配しています。

あかちゃん象は「じょうずにできたでしょ!」と得意顔
「幼い子たちが絵本の中に求めているものは、自分を成長させるものを、
 楽しみのうちに飽くことなく摂取していくことです。(瀬田貞二絵本論より)」
草を鼻で丸く集めて「くるりん ぱくっ」と食べ、「とっても上手でしょ」と口では言いますが、
絵をよく見ると、赤ちゃん象の頭と背中は草だらけ、口に入ったのは一本の草だけです。
でもこの得意顔こそ幼い子ですよね。お母さんは優しい目で微笑んでいるように見えます。
圧巻は赤ちゃん象が「バナナ」を「もう少し、もう少し、もう少し、もう少し」、
そして「取れた!」と言った時の得意顔です。

ふしぎなたねシリーズの一冊(ちいさなかがくの絵本)
「ながーい はなで なにするの?」
この絵本は、象の親子の日常(食べること、遊ぶこと、冒険すること)を丹念に見ています。
でもそれらの日常において起きることに、「鼻」がどのように関わっているかが描かれています。
ながーい はなで なにするの? という視点から見ると、象の鼻って不思議な役目をすることが
わかってきます。食べること、水を飲むこと、水をかけること、砂かけ遊び、目のゴミを取ること、
バナナを取ること。そして、鼻はよく使われるので休ませるときには、木の枝に引っ掛けること。
そして、お母さんの鼻は、赤ちゃんをそっと支えます。
人間の手よりもっともっと凄いです。象の鼻ってどうしてこんなにも凄いのでしょう。
その不思議を考えると、不思議の世界にどんどん引き込まれていきますね。
これが「科学」への入り口となるのでしょうね。




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