えほんおじさんです。


 暑い夏はやはり熱を奪ってくれる「水」が欠かせません。
今回の「こどものとも0.1.2. も、年中向きも」、「水」の中が描かれます。
「たこさん たこさん」はもちろん海の中に住んでいますから、その中で自由に遊ぶのを見たり、
「たこさん」になって遊んだりは、とっても涼しくて気持ちがいいことでしょう。
他方、夏野菜(きゅうり・トマト・ナス)たちは、「涼しさ」を求めて、たとえそれが夜中であっても、
「水」のあるところを探します。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも0.1.2. 2019年8月号
「たこさん たこさん」増田 純子/作

◎作者紹介
 増田純子 1952年、静岡県生まれ。女子美術短期大学グラフィックデザイン教室卒業。
絵本に「ほっぷ すてっぷ かぶとむし」「にわとりのたまご」「じどうしゃぱん」「おさかないっぱい」
「ぽつぽつぽつ」「ぱっちり おはよう」「かあーかあー からすさん」「にわとりの たまご」などがある。

◎ストーリー紹介
 たこさんが「ぷか」と浮きあがってきました。もう一匹「ぷか」。
二匹のたこさんが、すいすい、すいすい泳ぐよ。今度は頭から「ぽちゃん」。
そして一緒に、すいすい泳いで、ごぼごぼ潜って、最後は海から、ばっしゃーん!
と大きくジャンプ。シンクロナイズドスイミング!

◎絵本の特徴
 大きな丸い目が印象的なたこさん。はっきりとした赤、ユーモラスなカタチ。
切り絵のくっきりした形と、白地に赤と青で表現された、色のコントラストが鮮やか。
赤ちゃんにはくっきりはっきり見えるはず。「くっきりはっきり」は赤ちゃん絵本の条件です。
 作者の増田さんは0・1・2絵本の常連作家さんで、楽しい絵本をたくさん描かれています。
幼い子どもたちにもはっきりとした印象を残すであろう独特の作風は、
大人たちもきっと一度見たら忘れません。
 今回の絵本も、増田さんの増田さんらしさが爆発していますね。
少ない言葉と、絵の織り成すユーモアに思わず笑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
増田さんの描かれる世界は、曇りのない明るさで幼い子どもたちを照らしてくれます。
子どもたちと、心から楽しんで読める一冊です。

◎子どもの反応
 上の子(8歳)が下の子(5歳)に読み聞かせをしていました。読みながら二人でげらげら笑っていました。

◎読み手の感想
 下の子は小さい頃からタコが好きです。特にメンダコが好き。おそらく、私がタコのかっこよさに
ついて熱弁をふるったからだと勝手に思っています。タコってとても不思議で魅力的な生き物です。
ぐにゃぐににゃしていて実態がつかめなそうなのに、泳ぐ姿は水を切り裂くよう。骨がないとは思えない
鋭角なカタチで、すごいスピードで泳ぐその姿に感動します。そんなわけで我が家では、しょっちゅう
タコの出てくるドキュメンタリー作品を鑑賞しています。
 この絵本に出てくるタコは、タコの面白い一面を描いていますね。そんな風にいろんな表情をする
タコにこれからも目が離せません。

◆こどものとも 年中向き 2019年8月号
「トマトと なすと きゅうりの なつ」木村晃彦/文 小池 壮太/絵

暑い暑い夏の夜。トマトとなすときゅうりは、涼を求めて洗い場へやってきます。
大きなたらいに水をたっぷり張ると、泳いで潜って大はしゃぎです。
重いトマトは素潜り上手、細長いきゅうりは泳ぎが速い。
軽いなすは華麗に宙を舞い、見事な高飛び込みを決めます。
三者三様の見せ場も楽しい、元気な野菜たちのお話です。

◎著者紹介
 作者・木村晃彦 1942年東京都生まれ。
 絵本に「カボチャ畑のはたねずみ」「ひこざさんとまほうのじゃがいも」「ひこざさんとなのはな」
 「あきちゃんとかみなり」などがある。

 画家・小池壮太 1977年東京都生まれ。立命館大学政策科学部卒。
 絵本に「文房具のやすみじかん」などがある。

◎ストーリー紹介
 暑い暑い夏の夜のこと。トマトと、なすときゅうりは、枝からおりて涼む場所
をさがしていた。「あついからみずぶろがいい」と、野菜の洗い場をさがすと、坂のしたに蛇口をみつけた。
蛇口をひねると、水がどっとふきだして、たらいにみるみる満ちてくる。
水をはりおわるがはやいか、トマトもキュウリもなすもわれもわれもととびこんだ。
それから、もぐりっこきょうそうをしたり、およぎきょうそうをしたり…。

◎絵本の特徴
 寝苦しい、暑い夜。夏野菜たちは畑で何をしているのでしょうか?
 人間が暑いのだから動物も、植物もきっと暑いに違いありません。
この絵本に出てくるのは、夏野菜の代表格トマトとなすときゅうりの三人組。
真っ赤に熟したトマトは今にもはちきれそうだし、つやつやのなす、みずみずしいキュウリ、
三人とも夏の太陽の恵みをたっぷり受けて元気に育っているのが分かります。
 重めの質感で描かれた絵から、野菜たちの水分の量感が伝わってきます。
夜の設定なので、画面はほとんど真っ暗。熱帯夜のまとわりついてくるような闇の重みも伝わってきます。
さて、三人は涼を求めて畑をさまよい、やがて水場を見つけます。水場には大きな金盥。
三人は協力してじゃぐちをひねり、盥に水をためます。
水がたまった盥に飛び込む野菜たちの気持ちよさそうなこと!
 夏の夜のほとんどをエアコンの涼しさの中で過ごしているほとんどの人間には味わえない
素晴らしい瞬間です。それからみんなでいろんな遊びを思いついては、夜じゅう楽しんでいます。
盥の水に映る満月。盥は三人にとってまるで海のようにどこまでもどこまでも広がっているのでしょう。
 夜という視覚的に情報量が遮断された世界では、世界の触感や奥行きが全く違ってしまうことも
よくあります。この絵本の盥の描き方はまさにそういう感覚をリアルに伝えていて、そこがとても魅力的です。

◎こどもの反応
 このきゅうりはさっき食べたきゅうりかもしれないと言っていました。トマトとなすはまだだそうです。

◎読み手の感想
 この絵本の文章は、ブタのひこざさんのシリーズを書かれている木村晃彦さんが書かれています。
ひこざさんのシリーズでは絵も木村さん本人が描かれています。今回は、別の方が絵を描かれているんですね。
いつもご自身の実感を元に描かれる木村さんなので、もしこの絵本を木村さんご自身が描かれていたと
したら全く印象の違うものになっていたことでしょう。暗闇の重たさ、野菜達の重たさ、
そういう重たさがこの絵本を印象的なものにしているので、木村さんの絵だと伝わらなかった
だろうなあ、と思います。
木村さんの絵の生活感はとてもリアルでひこざさんのシリーズにはぴったりです。
でも今回の絵本は生活感のお話ではないので、別の方が描かれたほうが面白くなる。
こういう意外な組み合わせで絵本が印象的なものに仕上がるということが、
私の絵本のたのしみのひとつであります。




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