火山はめざめる

 えほんおじさんです。

 今週は「新刊」を紹介しました。
この絵本の大迫力、臨場感に心を奪われてください。

◆火山はめざめる
はぎわら ふぐ/作 早川 由紀夫/監修


 ・読んであげるなら小学中学年から
 ・自分で読むなら小学中学年から


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◇ジャンル
科学絵本

◇シチュエーション
自主学習(火山)・朝読など

◎著者紹介
  はぎはらふぐ : 1968年千葉県生まれ。武蔵野美術短大卒業後、
 (株)チューブグラフィックスで木村博之氏に学び、同社で20年以上にわたり
 地図とインフォグラフィックス制作に従事する。現在はフリーランスとして独立。

◎監修者
 早川由紀夫 : 群馬大学教育学部教授。1956年千葉県生まれ。東京大学理学博士(地質学)。
 1980年代から浅間山の地質を調べ始め、「史料に書かれた浅間山の噴火と災害」などを発表した。
 ドローンによる空中撮影が得意。

◎ストーリー紹介
 あの大きな山は火山。山を上から見ると、てっぺんに大きな穴。それは火口で、白い煙が出ている。
 火山はほとんどの時間静かに眠って過ごす。100年、いえ何万年も眠る。目を覚ますのは眠りの間の
 ほんの少しだけ。ゆげは火山のあくびのようなものだ。

【昭和時代】
「お山が爆発した」火山が目を覚ましたのだ。
暑い噴煙が風に乗って流れた。今日は南風、煙はお山の北に行く。
火山の北側の麓では、「あなたたち家に入りなさい。砂まみれになるわよ」お母さんが言った。
火口近くでは、火口から出た岩が飛んでくる。翌日、あちこちから薄い煙が立ち上る。
飛んできた石や岩の熱で草木が燃え出した。

【江戸時代】
200年前、夏のある日。火口から噴き出した噴煙は太い柱のよう。
柱のてっぺんが東へ流れ始めた。柱は全く途切れない。
噴煙の下の町では、軽石が降ってきた。次の日も次の日も。町は真っ暗。
三日目、人々はどうやって逃げようかと迷ったが逃げ出した。
その時、火口では岩が溶けて真っ赤に煮えたぎっていた。池から飛び出す岩、ガス。
火口の周りには小山ができて、その小山の裾を破って溶岩が流れ出した。溶岩流は真っ黒。
歩くよりゆっくりじわじわ進む。日が暮れると、割れ目が真っ赤。木が燃え上がる。
四日目、噴煙は収まった。しかし溶岩は進み続けた。1ヶ月後溶岩は岩の積み重なりになった。
火山は再び眠りについた。

【平安時代】
900年前にも火山は目を覚ました。
最初に噴煙が上がった。東の方に延びた噴煙の下には、火山灰、軽石、そして何十時間も続いた。
やがて、ひときわたくさんの噴煙が湧き出し、音もなく山全体に広がった。壁のような煙の塊が
山から降りてきた、火砕流だ。麓に住む平安の人々は、自分が何を見ているのかわからなかった。
火砕流はみんなの上に覆いかぶさった。何もかもが埋まった。そこは熱くてなん年も近づけなかった。
それでも、熱は次第にさめ、軽石と火山灰の地にタネが運ばれ植物が育った。
火山はまた眠り込んだ。

【2万5000年前】
火山は、しばらく前から湯気をだし、地震も増えていた。ひときわ強い地震と同時に火山の斜面が
ゆっくり滑り落ち始めた。山が丸ごと崩れ、煙が吹き上がった。「山体崩壊だ」……


◎絵本解説
この絵本は、様々な噴火=「火山がめざめる」現象のうち、四つの時代を描いています。
それも最新火山研究を踏まえた上で、絵本ですからその時代とその噴火を臨場感あふれる絵で物語っています。
この絵本のモデルは、浅間山がモデルとなっていますが、私は2、3年前雲仙普賢岳の噴火活動の
記念館(?)を見、さらに現場近くにも行って、その凄まじさの一端を感じていましたので、
この絵本が忠実に伝えようとする「もの」を少しは感じることができました。
 それでも、様々な噴火があることをこの絵本で初めて知りました。
(巻末に、火山噴火についてのわかりやすい解説があります)

【昭和時代のブルカノ式爆発=上記ストーリー紹介参照】
噴煙は吹き出す力で上昇するのではない、積乱雲と同じだこと。浅間山では何度も繰り返し起きている。

【江戸時代のブリニー式噴火】
高い噴煙柱が長く維持されるのが特徴。この特徴を絵本にした場面に注目ください。
過去にこのような絵本表現はないと思います。
そして水蒸気爆発と、土石なだれ。また溶岩流の特徴など噴火のありようが絵本化されています。

【平安時代の火砕流】
火砕流がなぜ起きるか、それによる多大なる自然変化が描かれかれています。
「火口から噴き出した噴煙が十分な熱膨張に失敗すると、空気より重くなる
(火山灰・軽石を含む)ことがある。重力に引かれて上昇速度がゼロになると
噴煙は下降はじめて、地表に沿って高速で流れくだる」=火砕流が発生。

【山体崩壊】
地下のマグマが爆発して山を吹き飛ばしたのが山体崩壊ではないこと。
マグマが山体を突き上げて大きく変化させ重力不安定を生じることによって、山体が崩壊。
その後ブリニー式噴火が起きた。

「浅間山は今は衰えてきているんでしょうか。いいえ、そうではありません」
「火山はやがて崩れるのが自然」
「恐ろしいけれど、噴火も自然の営み」
「火砕流や土石なだれで破壊された土地も長い時間をへて緑の森となる」




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