かき

 えほんおじさんです。


 かつて「柿」は、誰でも食べることができるほど私たちの近くにありました。
それは今でもそれほど変わらずそこにあります。
しかし、今の子供たちは「柿」を食べようとはしなくなりました。どうなったのでしょうか。

◆「しぶがき ほしがき あまいかき」
石川 えりこ 作・絵


・読んであげるなら4歳から
・自分で読むなら小学校初級から


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◇ジャンル
幼年童話・絵童話・生活童話

◇シチュエーション
・いつでも、どこでも
・寝る前に

◎著者紹介
・石川 えりこ 1955年福岡県嘉麻市生まれ。画家であった祖父の膝の上で絵に囲まれて育つ。イラストレーター、絵本作家。
・「ボタ山であそんだころ」で、第46回講談社出版文化賞絵本賞。ブラティスラヴァ絵本原画展出展される。
・他の絵本作品に、「あひる」「ことしのセーター」「しんやくんのマラカス」「流木のいえ」「かんけり」「またおこられてん」
・絵童話に「てんきのいい日はつくしとり」がある。

◎ストーリー紹介
ある秋のこと。ちえちゃんが縄跳びをしていたら、おばあちゃんが言いました。
「ほらほら、柿が真っ赤になったねえ。そろそろ柿取りをしようかね」
兄ちゃんも姉ちゃんも大喜び。兄ちゃんはくいしん坊だから、早速木に登ってがぶりと食べました。「あまーい!」
ちえちゃんもやっとこ隣の木に登って、一番真っ赤な柿を「あーん ぱくっ!」
「ん!?」「うえ〜〜」ちえちゃんは泣き出してしまいました。
「口が痺れる!」
おばあちゃんが言いました。
「ちえちゃん、渋柿の木に登ったんだね。渋柿はそのままじゃ食べられないよ」
「だけどね、渋柿に魔法をかけるとあまーくなるんだよ」
さあ、それで家族みんなで魔法の効いた甘い柿を作ることになりました。そのやり方とは、「干し柿」を作ることでした。
長い竹で柿をとったり、小刀を使って皮をむいたり、ハンガーに柿をつるしてみたり……

◎童話解説
ちえちゃんは「あまーい」柿=干し柿作りを体験します。

(1)ちえちゃんは初めて「渋い」味を知りました

それは、「あまくもない、酸っぱくもない、苦くもない」口が痺れる味でした。
そして、柿には、そのまま食べると、甘いのと渋いのがあることを知ります。
その体験は、ちえちゃんの顔が見開きいっぱいに描かれるほど驚きの体験でした。
そんな衝撃を受けた「渋味」が、ある魔法を使えば、何と「甘くなる」とおばあちゃんはいうのです。
「ちえちゃんの目はまん丸になりました」
興味津々。これはどうしても知りたくもなり、やって見たくなります。


(2)さあ、家族中で干し柿作りが始まりました

まずは、柿取りからです。柿取り竿を作らなくてはなりません。
長い竹竿の先を割ってそこに別の細い竹を挟みますと、柿の枝を挟むV字型の「挟み」ができます。柿取り竿の完成。
「そうそう、竹の先で枝を挟んだらくるっと回して柿のついた枝をそっと折るんだよ」
ちえちゃんにはその操作はまだ難しく、大騒ぎ。でもみんなでたくさん渋柿をとりました。
(柿取り竿は昔からの柿取りの知恵です。もう一つ大事な知恵は、木の上の方の柿は、取らないで鳥さんに残すということ)

次に、それらの皮をむきます。
「皮を剥いたら、毎日お日様に当てようね、当てれば当てるほど柿は甘い柿になるよ」とおばあちゃん。
つまり、これが甘い柿を作る魔法のようです。不思議ですよね。お日様は柿の渋味を甘味に変える力(魔法)を
持っているらしいのです。

【ちちんぷいぷいのぷい
おひさま いっぱい あたってね
あまーい あまーい かきになれ
しぶがき しぶがき あまくなれ】

皮を剥くとき、柿のへたを残します。


 次は、柿の紐通しです。二本の紐を撚って作った紐の撚りを戻して、そこに柿のへたを挟みます。
お姉ちゃんは上手に挟み込みますが、ちえちゃんには少し難しいようです。
そこで、

「いいこと、考えた」
ちえちゃんは、ハンガーを見つけてくると、柿の枝に紐を結んで吊るしました。
ちえちゃんは、洗濯物と一緒に干すと魔法がよく効くと考えたのです。

つるし柿ができたら、それらを「湯どうし」します。
これでカビが生えにくくなるそうです。柿からほこほこ湯気がたってるのを吊るしました。

「完成!」

ずらり並んだ赤いつるし柿が真っ赤な夕日に映えています。
兄妹たちの「ほっぺ」もまっかっか。


(3)でも、すぐに「甘い柿」になる訳ではありません。
それには、お世話が必要です。お酒で拭いたり、揉んであげたり。

そして、いよいよ、「いい色」になってきました。
ちえちゃんもお姉ちゃんもお兄ちゃんも、嬉しくて踊り出します。おばあちゃんも一緒になって踊ってくれました。
おばあちゃんも楽しみなんでしょうか。


(4)ところが、夜のこと。
楽しみにして、寝ようとしていると何か変な音がしました。朝起きてみると、ハンガーに吊るした干し柿が下に落ちていたのです。
柿泥棒なのでしょうか。次の夜、ちえちゃんはなかなか眠れません。またまた変な音がします。
ちえちゃんは勇気を振り絞って、「ええいっ!」障子をバッとあけました。

(5)干し柿は高級品
それにしても、売っている「干し柿」はとっても高い食べ物となりました。
このお話からも大変な手間と時間がかかることがわかりますからそれも仕方ないのでしょう。
それにしては、他の果物に比べ、いまだにあちこちの庭や畑にある「柿」は放置され、食べられなくなりました。
「干し柿や渋抜き柿」が手軽な果物ではないからでしょうか。そして「富有柿=甘柿」にしても現代の甘さに合わないのでしょうか。

「干し柿」の強烈な甘さは、人の手間と時間と「魔法」が加わった知恵の甘さです。これにはやはり子どもたちも驚くはずです。
干し柿作りを体験するしかありません。

◎読み聞かせのポイント
この本は、干し柿作り体験を誘導するきっかけとなるはずです。この本には自然と人間の知恵に対する驚きがあります。
とにかくじっくりと読んであげて、そしてできれば、「干し柿」作りまで体験させてあげるといいでしょう。




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