2019年11月号その2

 えほんおじさんです。


 今月号の

●「年中向き(さつまいも)」
●「ちいさなかがくのとも(だいこん)」

は、どちらも「大地からの恵み」を受け取るお話です。
とはいえ、「大地からの恵み」=収穫は、それらに丹精込めて付き合わないと
受け取ることはできません。つまり育てる人がどうしても必要です。
「芋掘り」だとアナグマおばさんだし、「たいこん」だとじいちゃんです。
どちらの絵本にもその存在がさりげなく描かれてるのがとても心に残るでしょう。

 ともあれ、「さつま芋」にしろ「だいこん」にしろ、
「無」から「有」が何もなしに生じることは決してありません。
そこには「自然」とそれに関わる存在が必要です。それは「採集」でも同じことです。
そしてそれらの「収穫」の最初は、苦労してそれらを手に入れ、もって帰ることです。
この二冊に描かれているのは、とりあえずは収穫だって苦労がいるってことですね。
そしてそれらをいただきながら、収穫に至るまでを想像したり体験したりすることを
それらの収穫物は求めているのだと思います。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも年中向き 2019年11月号
「まあくんの いもほり」 おおともやすお/作

◎作者紹介
 おおとも やすお 1946年、埼玉県生まれ。
作品に「あらいぐまとねずみたち」「どうすればいいのかな?」をはじめとする
「くまくんの絵本」シリーズ、「くまたくんシリーズ」「ざりがにのおうさままっかちん」
など多数。

◎ストーリー紹介
 こぐまのまあくんは、保育園のみんなといもほりにいきました。
みんなはう歌いながら雑木林をぬけ、ひと山こえて、あなぐまおばさんのいもばたけにつきました。
あなぐまおばさんは、まあくんのおおきなリュックをみてびっくり。
まあくんはおとうさんのリュックをかりてきたのです。

 さあ、いもほりがはじまりました。
みんなよいしょよいしょと土をほって、おいもをひっぱりました。
おいもはほってもほってもまだあります。みんなのリュックはおいもでぎゅうぎゅう。
でもまあくんのリュックはおおきいので、たくさんはいります。
ところが、おいもをリュックにつめて背負うと、いくらがんばってもたちあがれません…。

◎絵本の特徴
 くまくんの絵本シリーズでおなじみのおおともやすおさんの新作です。
テーマは保育園のみんなと行くおいもほり。秋になるとお芋をほりに園児みんなで行く、
という園もきっと多いと思います。
子どもたちもその日を心待ちにしているのではないでしょうか?
園によっては、田植えや稲刈りの体験、園庭での野菜作りの体験を通して、
土に触れる機会をできるだけたくさん…と心がけていらっしゃいますね。
家庭ではあまり土に触れることすら少なくなってきた昨今では、
おいもほりの体験というのはとても貴重で重要な意味をもっていきているのでは
ないでしょうか?公園や園庭の砂場の砂や、グラウンドの土とは全然違う土。
匂いも違うし、手触りも違う。温度も違う。それらの感覚は、体験してみなければわかりません。
そういう体験が、心の成長にとって一番の栄養になるのだと思います。
 この絵本のお話のポイントは、おいもほりの豊かな体験だけではありません。
自分ではしょいきれないくらいに大きなリュックに、おいもをたくさんつめこんだくまのまあくん。
やまのてっぺんでころんで、お芋が全部転げ落ちてしまいます…。

 でも山のふもとにいたイノシシのおじさんがひろっていて、いままさにやきいもにしようとしていました。
さっきまで、“じぶんのおいも”に執着していたまあくんが、「ぼくのおいも、やきいもにしていいよ!」
と言って、みんなに分けてあげるところは、まあくんの心の成長が鮮やかに描かれていると思います。
そのあと家まで帰るときは、まあくんのおいもをみんなで一緒に持って帰ります。
集団で生きていく上での知恵の描き方がとても自然で、共感しやすいですね。
おいもほりに行く前に、おいもほりに行ったあとにも、何度も楽しめる絵本です。

◎読み手の感想
 お芋の季節ですね…。カボチャもお芋も栗も大好きなので、秋は嬉しい季節です。
くまのまあくんもきっと同じで、お芋を食べるのを楽しみにしていたんでしょうね。
「くまくんの絵本」シリーズの主人公のくまくんよりも、ちょっと大きくなったくま。
多分違うくまなのだとは、わかっているのですが、くまくんに慣れ親しんだ私としては、
どうしても、くまくんのその後として読んでしまいます。
そして、感慨深く、ああ、あのくまくんがこんなに大きくなって…とつぶやいてしまう。
大きなリュックに持ちきれないほどのお芋を詰め込むところなんかは、やっぱりね、
という感じですが、みんなに焼き芋を振舞うところなんかは、本当に成長を感じて感動です。

◆ちいさなかがくのとも 2019年11月号
「わたしの だいこん」 飯野 まき/作

◎作者紹介
 飯野まき 1975年、北海道函館市生まれ。多摩美術大学絵画科日本画専攻卒業。
絵本に「パパ、かばになる」「だいすき」「ろうそくいっぽんちょうだいな」
「おとうふやさん」など。

◎ストーリー紹介
 じいちゃんの畑でお手伝い。今日はだいこんをぬくんだって! だいこんぬくの、わたしはじめて。
じいちゃんは、どれでもすきなのをぬいていいよっていうけど、はたけはみどりのはっぱだらけ。
「葉っぱの下をのぞいてごらん」とじいちゃん。葉っぱのしたには…あったあ!
 私のだいこん、これにきめた。力いっぱいひっぱっても、だいこんはぬけない。
すると、おじいちゃんがお手本をみせてくれて…。


◎読み手の感想
 「食べることは、生きること」、とよく言われます。もちろん当たり前のことではあるのですが、
毎日毎日の生活の中で忘れてしまいそうになることの一つでもあります。
子どもたちに、栄養のある野菜をたくさん食べさせたいけれど、ちょっと苦手な野菜は嫌がったりして、
食べない野菜は使わなくなってしまう。そうなると、毎日同じような野菜ばかり、同じような料理ばかりが
食卓に並び、食べるということ自体がルーティンになってしまう。
ルーティンとしての「食べる」は作業なので、喜びとは遠いところにあります。
そうならないようにしよう、と思っても、忙しい日々の中でまた、忘れていく…。
そんな生活をしているお母さんやお父さんに、ぜひこの絵本を読んでもらいたい。
日常の中にある命というものの勢いに圧倒され、もう一度根本に立ち返らせてくれるような絵本です。




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