やぎのグッドウィン

 えほんおじさんです。


 今週は新刊紹介です。
ユーモラスで、元気一杯のやぎが引き起こす大騒動と、そのやぎに関わる二人の人間を結びつけ、
さらには自分もまたともだちを得るというお話。60年ぶりに出版された絵本を紹介します。


◆「やぎのグッドウィン」
ドン・フリーマン/作 こみや ゆう/訳


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◇読んであげるなら4才から、自分で読むなら小学低学年から。

◇ジャンル
日常生活絵本

◇シチュエーション
寝る前に絵本
動物と仲良し絵本

◎作者紹介
ドン・フリーマン
1908年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。
高校卒業後、サンディエゴ美術学院に入り、21歳でトランペットとスケッチブックをもって
北米横断の旅に出る。ニューヨークでトランペッターとして生計を立てながら、
アート・スチューデンツ・リーグで絵を学ぶ。
1951年、息子のために妻リディアと共作した絵本を出版。
以降絵本作家として代表作『くまのコールテンくん』を始め、
『くまのビーディーくん』『にんぎょうのくに』『とんでとんでサンフランシスコ』
『ダンデライオン』『くれよんのはなし』『ターちゃんとペリカン』『みつけたぞぼくのにじ』
など多数の絵本を残す。1978年没。

◎翻訳者紹介
こみや ゆう
1974年、東京生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て留学。帰国後翻訳家。
日本で出版されていない海外の名作の発掘に力をそそぐ。
絵本翻訳に『せかいいちおいしいスープ」「たんじょうびおめでとう!」。
童話の翻訳に、『さかさ町』『こころのほんばこシリーズ」など多数。
家庭文庫「このあの文庫」主宰。祖父はトルストイ文学の翻訳家。

◎ストーリー紹介
陽気なオスのまっしろな子やぎ、グッドウィン。
彼には飼い主のマックダフさんも知らない秘密がありました。
実は、チューブや空き缶についたラベルなど、おいしそうなものを探して、
くちゃくちゃと噛むのが大好き!でした。
ある日、草原でカラフルなチューブを見つけ飛びついたら、中から絵の具が飛び出して、
描きかけの絵やグッドウィンの体は色とりどりになりました。次の朝、近所の人たちはびっくり。
「こいつはいったいなんだ!」大騒動に。

◎絵本の解説
・未発表作品、60年のときをへてついに出版
作者ドン・フリーマンといえば、「くまのコールテンくん」「ダンデライオン」
などを生み出した著名な絵本作家ですが、その作品群に未発表なものがあったのです。
それが60年の時を経て、ついに出版ということになりました。まさに奇跡的。
家族によると、「出版にこぎつけようと、ずっとダミーに手を加え続けていました。
でも、結局、生前出版されることはなかった」そうです。


・最終ダミー版としての出版
ですので、絵に少々粗いところがあリます。ところがその分のびのびとした筆遣いがあり、
そのことがこのお話の、この主人公のやぎの野生の性格を返って表現しているではありませんか。

やぎのグッドウィンは、興味ある絵の具に飛びつきます。
すると絵の具は飛び散りますから、それが嬉しくて楽しくて、ゴロゴロ転がります。

「ブシュッ! ブシュッ! ブシュッ!」

行為はエスカレート、次々絵の具を踏みつけていきます。
その結果、フィリップスさんの絵はめちゃくちゃ、やぎのグッドウィンの体は色とりどりになりました。
まるで幼児のどろんこ遊びのようです。しかもグッドウィンは心の中で
「絵の具って、こうするためにあるんでしょう」とさえ思っています。
つまり、この場面ではグッドウィンの行為を通して、野生を心の深層に持つ
人間の自己表出が描かれています。

・ユーモア、デッサン、物語る絵
これこそ優れた絵本の最低なる三条件ですが、町中の人が「なんて珍しいやぎだ」と
見にやってくるようになったので(見世物となりお金を稼ぐようになる)、
グッドウィンは大事なやぎになってしまい、縄でつながれます。
自由を奪われたグッドウィンが、縄を解こうと必死でもがく連続三場面の表情や仕草は、
まさに物語る絵で表現されています。その仕草のデッサンは粗い線描のようですが、
実に生き生きとしています。その悔しさが描かれています。
そして、川に行って体の絵の具を落とし、水を切る場面は、その嬉しさが実によく伝わります。
さらに嬉しさとともに思わず微笑ましくも感じます。

・やぎのグッドウィンという存在
天真爛漫というか、度を外れた行為をする存在は、時に、自分の持つ野生や幼児性に気づかされ、
そのことが人と人の結節点になりなります。

画家のフィリップスさん精神的変化こそがそれを示しています。
絵を絵の具をめちゃくちゃにされたフィリップスさんは怒り狂っていますが、
グッドウィンと接しているうちに、その飼い主であるマックダフさんとも仲良く
なっていくし、グッドウィンをも理解するようになります。





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