のりまき

 えほんおじさんです。


 本日紹介の絵本は、絵本そのものの「作り=構造」と子どもたちの食欲が重なって、
「ものがたり絵本」の世界へ誘う画期的絵本です。

◆「のりまき」 小西英子/さく

 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◇読んであげるなら2歳から

◇ジャンル
くいしんぼう絵本・生活絵本

◇シチュエーション
みんなでわいわいな絵本・食べもの絵本

◎作者紹介
京都生まれ。京都市立芸術大学大学院日本画科修了。現在芦屋女子短期大学教授。
ルネッサンス美術に造詣が深く、NHKテレビ・イタリア語テキストの挿絵を担当。

●作者小西英子さん関連図書
「カレーライス」
「サンドイッチ サンドイッチ」
「おべんとう」
「めん たべよう!」
「まるくて おいしいよ」
「みやこのいちにち」
「うりひめとあまんじゃく」 稲田和子/再話
「パパゲーノとパパゲーナ」
「プレッツェモリーナ」剣持 弘子 再話
「スプーンちゃん」
「ピッキのクリスマス」
「まめっこまめことおじいさん」松野 正子 作
「うれしいうれしいしらせ」 蔵富千鶴子/作 サンパウロ
「やっと会えた」
「影の王」 スーザン・クーパー/作 井辻朱美/訳 偕成社
「三つのオレンジ ミルクのように白く血のように赤い娘 イタリアの昔話」剣持弘子/文 偕成社

◇ストーリー紹介
「のりまき のりまき さあ 作ろう」
扉を開けると、いきなり巻き簾(日本にしかない調理道具だそうです)が出てきます。
最初のページを開きます。すると、半ページを超えていっぱいの巻き簾とその上に敷いた大きな一枚の海苔。
めくると、左ページに酢飯、そしてご飯を薄く広げます。そして、最初に卵焼きを真横に一本置きます。
次のページにはきゅうり。それから海老を横一列に並べます。色のコントラストの美しさが描かれます。
巻き簾、黒い海苔、真っ白なご飯、黄色の卵焼き、緑のきゅうり、赤い海老。そしてアナゴ、かんぴょう、
しいたけを乗せて、巻き簾をそうっと巻いていきます。場面は巻き始めた巻き簾が全面を占めます。
ほうら巻けた。そして切ってみよう。すると子どもたちはもう手を伸ばし食べようとします。
それを優しく制止して、ページのまん真ん中の真っ赤な皿の綺麗に並べたところで、「いただきまーす」。
子どもたちは我先に食べようとしますが…

◇解説
 まず、福音館書店ホームページの「ここ」をお読みください。
https://www.fukuinkan.co.jp/blog/detail/?id=120


赤ちゃん絵本ができるまで
『まるくて おいしいよ』の作者・小西英子さんに聞きました
・下絵を描く 1|
・下絵を描く 2|
・下絵を描く 3|
・本番の絵を描く|

このページでは、子どもにとっていかに「食べもの絵本」がいかに魅力あるか、
また赤ちゃんにとって、どのような絵本が楽しくて嬉しいかが、ご本人の筆で書かれています。

さて、同じ作者の「カレーライス」「サンドイッチ サンドイッチ」「おべんとう」のように、
身近なお料理を作っていく過程を描いた絵本は、子どもたちが大好きです。
この絵本は、「のりまき」が出来ていく過程が絵本をめくるたびに展開されていきます。

「最初に置くのは卵焼き 次にきゅうりを乗せようか」
このように、実にシンプルな文章ながら、とてもリズム感のある言葉が次々に耳から聞こえてきます。
そして色の美しさ。その絵が精密でリアル、くっきりしていて、目は絵にクギ付けになります。
そして次々に場面は展開して、どんどん海苔巻きになっていきます。
まるで魔法のようにのりまきが出来ていきます。そして出来上がりは美味しそうな光沢のあるのりまき。

《食べもの絵本からものがたり絵本へ》
絵本の世界へ導くのにいちばん有効なのは、やはり食べもの絵本です。
赤ちゃん絵本の「くだもの」「まるくておいしいよ」などがどちらかというと、
自分の好きな食べものの、場面、場面に惹かれるのに対して、「おにぎり」やこの絵本は、
好きな食べものが出来ていく過程が描かれていて、出来上がりまで待って「いただきます」となります。
つまり、でき上がっていく過程が「ものがたり」です。物語というのは前後の関係の変化やつながりを
表しています。この絵本で言えば、真っ黒な海苔、その上に真っ白なご飯。
その上に次々とおいしそうな卵焼きや海老が置かれます。海苔巻きの土台(海苔とご飯)は
変わらす乗せられるものが次々変化しているのですが、土台は常にそこにありますから
「つながって」います。

 これはいわば、物語のひとつ積み重ね話です。
横につながっていくか、上にのっかっていくかが、ものがたりの最初の形です。
「がたんごとんが たんごとん」はつながれた貨車の上に次々にお客さんがのっていきます。
このようにバラバラに存在するものに、「つながり」を見つけていくことが、「意識」の始まりであり、
「自己認識」の始まりです。逆にいうと、「つながらないもの」は、自己に相対するものですので、
「対象認識」のはじまりになります。そして、「つながり」の始めにあるあるものは、
「おいしそう」とか「食べたい」というそのものと一体化したいという欲求です。
 けれども欲求の持続は、「まだまだ」待ったり、困難を乗り越えるで、より大きな満足を
得られるかもしれないのです。

 「物語」は、私たちの深いところに住み着いていると考えられます。
そうしてみると、「のりまき」が出来るまでを絵本にしたこの作品は、
「ものがたり絵本」入口に位置する本であることが分かります。


◎読み聞かせのポイント
読み聞かせのポイントは、表紙をしっかり見てもらうことです。
なんだか「美味しそう。食べてみたい」と思ってもらったらもうほとんど成功です。
さあ、出来た海苔巻きをみんなでわいわい、食べ尽くそう。




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