2020年3月号

 えほんおじさんです。

 今月号、
ちいさなかがくのとも 2020年3月号「うみの いいもの たからもの」
こどものとも年中向き 2020年3月号「じゃがいものんたの わすれんぼう」

のどちらの絵本も、実によく幼児の「子どもごころ」を捉えています。

 「宝物を集めて大事にする習性」、そして「すぐ目の前のことに心が満たされてしまう習性」、
これこそが子供ですね。ですから、これらの絵本は、読者の幼児は強く共感するに違いありません。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆ちいさなかがくのとも 2020年3月号
「うみの いいもの たからもの」大崎清夏/文 山口マオ/絵


◎作者紹介
・大崎清夏 1982年、神奈川県生まれ。詩人。早稲田大学第一文学部卒。
2011年、ユリイカの新人(伊藤比呂美・選)としてデビュー。第一詩集『地面』を刊行。
詩集に「ゆびさすことができない(第19回中原中也賞を受賞)」「新しい住みか」。
絵本に「はっぱの いえさがし」がある。
ダンサーや音楽家、美術家など、他ジャンルのアーティストとの共働作品を多数。
子どもから大人までを対象に詩作ワークショップ。
15年以降、リトアニア、キューバ、中国など世界各地の国際詩祭や作家ミーティングに招聘参加。
19年、第50回ロッテルダム国際詩祭に招聘。


◎画家紹介
・山口マオ 1958年、千葉県生まれ。東京造形大学卒業。
絵本作品に、「わにわにのおふろ」「わにわにのごちそう」「わにわにのおおけが」
「わにわにのおでかけ」「わにわにとあかわに」「はが ぬけたよ」
「かさをかしてあげたあひるさん」「そらとぶ こくばん」「あむ」「あむと あおいリード」
「ちびこの おさん」「とのさまがえるに はるが きた」「でんしゃごっこ」などがある。

◎ストーリー紹介
 海にきた。砂浜に白い貝殻がぽつん。波がつれてきたのかな? むこうにも何かあるよ。
ぐるぐるうずまきの貝殻だ。こっちには、ちいさな貝殻がびっしり。
いろんないろの絵の具で一枚づつぬったみたい。砂浜には、ほかにもいいものがいっぱい。

◎絵本の特徴
 眼前に広がる海。海にはいろんな表情がありますが、この絵本の海は、どっしりとしていて、
静かな海のです。足元に目を向けると、砂浜に白い貝殻が落ちています。
遠くの海から波で運ばれてきたのでしょうか。ひとつ見つけると、あそこにも、
ここにも…とたくさんみつかるようになります。
 何かに一度注目すると、似ているものを即座に見つけられるようになる、という経験は、
皆様にもおありのことと思います。人の目って不思議ですね。この絵本では場面の転換での
視線の切り替わりを、とても上手に描かれています。こういう動きは、動画を撮るカメラや、
写真では表現できません。
文章を書かれたのは詩人の大崎清夏さん。シンプルで飾り気はありませんが、手触りを感じる文章です。
絵を描かれたのは、「わにわに」シリーズでおなじみの山口マオさん。
鮮やかな色使い、おおらかな線に安心します。この絵本を読むと海に宝物を探しに行きたくなりますね。

◎読み手の感想
 上の子が小さい頃は鹿児島にいて、海が近かったのでよく石拾いに行きました。
鹿児島の海辺にはたくさんの軽石が落ちています。
屋久島に行った時も、毎日海で貝殻、流木、シーグラスを拾って遊びました。
屋久島の海辺には、信じられないほどに美しい形をした貝殻がたくさん落ちていて、
今でも宝物入れに入れてあります。
 海で見つけるものは、どれも特別な輝きを放って見えます。
一つ見つけると、またすぐにいいものが見つかって、どんどん拾っていったら
あっという間に数時間経ってしまいます。
 この絵本を読むと、また海に行って貝殻や石をひろいたくてたまらなくなりました。

◆こどものとも年中向き 2020年3月号
「じゃがいものんたの わすれんぼう」つるたようこ/作


◎作者紹介
・つるたようこ 1965年生まれ。玉川大学文学部芸術学科卒業。
著書に「夜の校長センセイ」。
絵本に「だいこんにんじんごぼう」「やさいのおにたいじ」「まめとすみとわら」などがある。

◎ストーリー紹介
 おやおや村の丘の上にじゃがいものんたと、のんたのかあさんがすんでいました。
ある日、かあさんはのんたにおつかいをたのみました。
「トマトさんのうちにいって、おにわのいちごをかごいっぱいにいただいてきてちょうだいね」
トマトさんの家につくと、トマトさんはクッキーづくりのまっさいちゅう。
「手がはなせないから、風邪でね寝ているにんじんさんにこのおかゆをとどけてもらえるかしら」
と、トマトさん。のんたはおかゆがさめないように、にんじんさんのうちにいそぎます。
のんたは、いちごのことはすっかりわすれて、にんじんさんのにわのみずやりをしたり、
みちにおちているぼうしをピーマンさんにとどけたり…。

◎絵本の特徴
 年中さんは、もうすぐ年長さんになりますね。きっと周りの子どもたちや先生と上手に
協調してやっていく事ができるようになってきたことと思います。きっとこの絵本の主人公の
のんたのように、誰かの役にたちたくて、一生懸命な子も多いことでしょう。
誰かの役に立ちたい、とか優しくしたい、というのは子どもたちが持っている素晴らしい能力の
ひとつですね。子どもたちは、よく大人から見ると合理的とはいいがたい行動をします。
のんたも、本当はイチゴをもらって帰るというおつかいを頼まれたはずなのに、みんなのおつかいや、
お手伝いをして当初の目的をすっかり忘れてしまいます。でも、のんたに手伝ってもらって、みんな大助かり。
「ありがとう」という言葉に、のんたが感じている満足感に子どもたちはきっと共感するでしょう。
そして、その言葉がのんたの自信につながり、成長につながっているのだろうな、と想像できます。

 年長さんになる子どもたちにぴったりの絵本。
やさしい世界で、多幸感にあふれるコミニュケーションをこころゆくまで味わってください。

◎読み手の感想
 わたしもかなりひどい忘れん坊なので、のんたに共感するところが多々あります。
でも、人の役に立とうとして、というよりも目の前になにか面白そうなものが転がっていたり、
用事の途中で別の用事を思い出して、最初の用事を忘れたり…ということが多いです。
大人なのにかなり非合理的な人間だな、と思いますが、わが子が同じような行動をしていると
怒ってしまったりするんですね。
 この絵本に出てくるじゃがいものかあさんは、心配はするけど怒ったりはしないんだろうな…。
この、おやおやむらのようにおおらかな世界の中で生きていたら、わたしみたいな大人も
優しくなれるかもしれません。社会のありかたって大事だな…と思いながら読みました。




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