想像力

 えほんおじさんです。


 教育現場においても、本を読まない人がどんどん増えています。
(本屋としての私の実感です)
今、この2010年代、2020年代において、一体何が起きているのでしょうか。

今日この日において、例えば、新コロナウイルスが、私たちの身辺にひたひたと
迫っていることに、皆さんも言い知れない「恐怖」を感じていることでしょう。
私の場合は、高齢ですので、ふと思うつど、足もすくんでしまう思いです。

 これと同じようにもう一つ「恐怖感」を、覚えているのが、「活字離れ・読書離れ」
についてです。本を読むこと、つまり読書が最も大きな力を発揮してきたのは、
子供達の「想像力」を育てるということでしたから、日々、それが失われている
ということにるのは確実でしょう。
 それでは、この日本から「想像力」が失われると、どのような人が育ち、
どんな社会になるのでしょう。

 さて、日本には伝統的に「想像力」を養ってくれる物語がいろんな形で伝えられてきました。
今回紹介する「酒呑童子」もその一つです。ところが、こうした「文化」を直接幼児に伝えるのは、
極めて難しいことですが、この絵本はそうした困難を乗り越えていると思われます。

◆「やさいの おにたいじ」御伽草子「酒呑童子」より つるたようこ/作


◇著者紹介
◎作者 つるたようこ 
1965年生まれ 玉川大学文学部芸術学科卒業。染色、立体、
版画など技法にとらわれずに制作している。

著書に「夜の校長センセイ」
絵本に「だいこんとにんじんとごぼう」「まめとすみとわら」
 「やさいと坂なのかずくらべ」(アスラン書房)「ねえだっこ」(佼成出版社)
 「のら犬」(大日本図書)、「じゃがいもののんたのわすれんぼう」などがある。

◇読んであげるなら 5・6才から
◇自分で読むなら 小学校低学年から

◇ジャンル
・ファンタジー絵本

◇シチュエーション
・寝る前の絵本、心地よくなる絵本

◇ストーリー紹介
ここをご覧ください。この絵本の読み聞かせをしてくれます。


 ここは京のみやこ。平和に暮らしていた野菜たちでしたが、
ある日山からこんにゃく芋の鬼がおりてきて、娘たちをさらっていくようになりました。
そしてとうとうひなの姫もさらわれてしまいました。そこで父親の「しょうごいんかぶら」は、
娘をとりかえすために、知恵と勇気のある野菜たちが集めました。

◇解説
 このお話は、「酒呑童子」という日本を代表する鬼退治の物語が下敷きになっています。
それに合わせて絵も古来の絵巻物を思わせるような描き方になっています。

「こどもたちが日本の文化に興味を持つきっかけになればいいなと思います」
というのは作者の言葉ですが、幼いころに触れる文化の香りが
少し大きくなってからの興味や探求に一役買うことは確かです。

 京の都に、おそろしい鬼が現れました。さらわれた娘たちを救うため、
知恵と勇気のある6人が立ち上がります。このようにこのお話は、
京野菜たちの鬼退治の物語となっています。

 京野菜たちは、それぞれの知恵を使ってこんにゃく芋の鬼を退治します。
ただこの物語は単に人を京野菜に置き換えたというのではありません。
きちんとその野菜の特性をリアルに描いているところが、
この絵本の深みや味わいにつながっています。

 ほかの地方ではふだんあまり目にすることのない京野菜の色や形は新鮮で興味深く、
いろんな方向から楽しめる絵本です。

 鬼退治の物語は型が決まっているから、すっきりと本当に気持ちがいいですね。
人が本能的に求める物語の一つに鬼退治の物語があるように思います。
現代のドラマなんかでも手を変え品を変え脈々と受け継がれてきています。
日本に限らずたぶん世界中で同じような物語が語り継がれてきたのだと思います。

 この絵本の魅力は、武力ではなく知力での鬼退治をすることですね。
お話の原型になっている「酒呑童子」では、「力」で相手をやっつけますが、
その「力」は、口承文芸らしく極端に表現されており、とりわけ中世では、
「知恵」に大きな価値がありました。それも極端な表現です。

 現代では、表現法における約束事を忘れ、単純にリアリズムが重視されるあまり、
鮮烈な映像や、リアルな効果音などを伴って、人の神経回路の隅々を支配するかの
ような暴力表現があふれるようになりました。口承文芸による表現法の知恵には、
それを乗り越える強さがあります。それに加え、お話内容においても、
人間が伝統的に受け継いできた物語の知恵も含まれています。
この絵本はその典型です。優れた絵本が生まれました。

◇読み聞かせのポイント
 最近昔話が大好きな6歳児は、目を見開いて聞き入っていました。
こんにゃく芋のおにをゆびさして「わるいなあ、いけんよなあ」とつぶやいたり、
野菜たちの大活躍ににこにこしたりしていました。
 見たことのない京野菜についての質問はありませんでしたが、
いつか本物に出会ったときにこの絵本を思い出してくれたらいいなあと思います。




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