読み聞かせの価値

 えほんおじさんです。

新コロナウイルスのせいで、読み聞かせ行脚もお休みしています。

それで思うことは、やっぱり絵本というのは、
大人が目で見るだけでは、絵本を選ぶことはできないということです。
子どもに声を出して読んでやって初めて、その価値がわかります。
読み聞かせをお休みすると、あらためてそのことを感じてしまいます。

 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆こどものとも 年中向き 2020年5月号
「ビーズくん」 殿内真帆/さく

◎作者紹介
・殿内真帆 1973年生まれ 筑波大学卒業。東京都在住。
作品には、幼年童話「ちゃいろいつつみ紙のはなし」「ぼくのなまえはへいたろう」
「パンツはながれる」、また絵本には「とけいのあおくん」「くびかざり」
「きっておとこ」「アップリケのことり」「ただのしろいふうとう」
「おうじと たこと きょじんのくに」がある。

◎ストーリー紹介
 黄色い、ころんとしたビーズくん。
ビーズくんは家のかたすみにいて、夜になると遊びはじめます。
ある夜、ビーズくんはいつものようにブランコをしていると、
ふと自分にあいている穴のことがふしぎに思えてきました。
ビーズくんはお父さんに穴のことをききました。
お父さんは「つながるためさ」といいました。
穴があいていれば、なんでもつながることを知ったビーズくんは、
穴のあいたなかまをさがしにいくことにしました。家の中をさがしてみると…。

◎絵本の特徴
 「とけいのあおくん」や、「ただのしろいふうとう」など、最近の月刊絵本で
よく見かけるようになった殿内真帆さんの新作です。
 真っ黒の画面に、鮮やかな色で描かれたモノたち。
その配色の美しさと、平面デザインの無駄のなさが目を引きます。
その中にあって、立体のビーズくん。一目で主人公だと分かります。
 この絵本は貼り絵の技法で描かれていますが、ビーズくんとその仲間の部分は
写真を使用していますし、色々なタイプの色紙を効果的に使っていて、
1ページ1ページをじっくり見ているといろいろな発見があって面白いです。
ビーズくんに視線を集中させながら、その周りの絵にも注目させるこのやりかたは、
殿内さんらしいな、と思います。
 ビーズくんには可愛らしい目玉がついているのですが、ビーズくんとつながる
他のビーズや部品たちには目玉はありません。こういうデティールの見せ方、
本当にお上手だなあ、と感心します。“なにを、どう、伝えるか”、ということが
良くわかっていらっしゃるのでしょうね。
 子どもたちの身近にあるもので遊びながら物語が展開していくので、
読み終わった後の遊びにも自然につながっていくことと思います。

◎読み手の感想
 ここ最近はコロナウイルス疲れです。きっと皆さまもお疲れになっていることでしょう。
きっと子どもたちにもこのざわざわした気持ちは伝わってしまっているのだろうな…。
人類の歴史はウイルスとの闘いの歴史と言っても過言ではないと、ネットの記事で読みましたが、
こういう事態になって初めて実感を持ってその言葉をかみしめます。
子どもたちの心の成長にこういう出来事はどのように影響するのでしょうね。
 でも、すべての物事には良い面と悪い面があると思います。だから、このような事態も
きっと悪いことばかりではないのだと信じています。例えば、在宅ワークをされている方たちは、
子どもたちに絵本を読む時間が少し増えたりしているかもしれません。
 この絵本は、細部の表現がとてもおしゃれなので、大人としても受け入れやすいと思います。
じっくり絵を楽しんだ後は、紐とビーズ、あとは穴の開いたありとあらゆるものをつなげて
遊ぶのもきっと楽しいです。家の生活を楽しむヒントになりますね。

◆ちいさなかがくのとも 2020年5月号
「ふくろうのこ おっこちた」 あかしのぶこ/さく

◎作者紹介
・あかしのぶこ 京都府生まれ 北海道在住。
絵本作品に「もりのブランコ」「ふぶきが やんだら」「ももんがの ふゆの おうち」
「どろんこ どろんこ はるのみち」「わが家は、野生動物診療所」「もりの みんなの やまぶどう」
「知床 わたしの動物カレンダー」「じーっと じっと」「ねむたい ねむたい ももんがたち」
がある。

◎ストーリー紹介
 ここは北の森。おおきな木の巣穴から、シマフクロウの子が外をみています。
シマフクロウの子は、巣穴から外にでたことがない。外にはしらないものがいっぱいいっぱい。
シマフクロウの子は、外をちょっとこわいな、と思っています。
でもある日、勇気をだして外にとびだしました。おとうさんもおかあさんも
「さあはやくこっちへおいで」とよんでいます。…だけど、「おっこちた!」
シマフクロウの子はこわいこわいと、思いながらいっしょうけんめい木にのぼりはじめます。

◎絵本の特徴
 北海道とその周辺だけに住む絶滅危惧種であるシマフクロウが主人公です。
シマフクロウの子の巣立ちには大変な苦労があるようです。
まだ飛ぶことのできないシマフクロウの子は、まず巣から飛び立つと落っこちてしまう…。
 人間からしてみると、「なんでそんな…」という気がして仕方がないですが、
これもひとりで生きていくために必要な試練なのでしょう。それは自然の厳しさですが、
それを超えて生きていくというのはとても強く、美しいものなのだと思い知らされます。
 この絵本では、そんな自然の厳しさも垣間見えつつ、シマフクロウの子を見守る視線の
存在を常に感じます。幼い子どもたちが出会う世界は、あなたたちを歓迎しているよ、
というメッセージを感じます。フィクションと科学の交わり方がちょうどよい絵本です。
 シマフクロウは、とても大きな鳥だそうで、身体の長さは70センチ。
70センチというと、1歳の子くらいでしょうか? シマフクロウについては、
別紙のおりこみふろくのほうに詳しく描いてあるので、ぜひ読んでみてください。
それを読んでから、絵本を読むとさらに実感を伴いながら読むことができると思います。

◎読み手の感想
 フクロウには、ずっと憧れがあります。一緒に暮らしたいとすら思っています。
いろんな絵本や児童文学で描かれるフクロウは、強くて賢い存在です。
それはもしかすると顔の正面を向いていて、でも表情が読めない神秘的な感じが、
妄想を掻き立てるからかもしれません。それに大きな翼を広げて飛ぶ姿はやはりかっこいい。
 この絵本に出てくるシマフクロウもとても素敵ですね。作者のあかしのぶこさんは、
動物の絵本を多く描かれている作家さんですが、どの動物へ向けるまなざしも実感が
こもっているな、と思います。動物たちと、きちんと向かい合っている感じがします。




知っていましたか?日本の絵本の90%はホンモノではないんです。
えほんおじさん アメリカのNASAが教育に取り入れた絵本を知っていますか?
絵本1冊を描くのにかかる年数は?

絵本の読み聞かせ暦30年。
絵本の知識は日本屈指のえほんおじさんだからこそ選べる1冊を あなたにお届けします。
何か質問がありましたら、ご遠慮なくどうぞ!

質問!
FAXでのご注文お支払い方法

◆FAX:086-281-6857
FAXは、これをプリントアウトしてくださいね。


郵便代引、金融機関へ振り込み、クレジットカードの3種類からお選びいただけます。

    メリットデメリット
郵便代引・到着が早い
・銀行に行くなどの手間がかからない
・手数料が250円かかる
・1冊だと、時間指定ができない
金融機関へ入金・手数料が安い・振り込み確認後の発送なので、多少遅くなる(※1)
・金融機関へ行く必要がある(※1)
クレジットカード・手間がかからない・カード会社様に確認後の発送なので、多少遅くなる
※1 ネットで決済の場合、これらのデメリットはなくなる上、手数料も安い場合が多いので、特にお勧め!です。

お客様がEバンク銀行の口座を持っていらっしゃる場合、手数料は無料ですよ!

返品交換配送について
全国一律250円(税込)
配送先一ヶ所につき2,500円以上ご注文いただいた場合、
送料は無料です!
◆万一商品が破損・汚損していた場合商品の配達後10日以内にメール、もしくはFAXにてご連絡ください。この場合の送料は当社で負担いたします。
質問プライバシーの保護
質問! ◆「えほんのくに きび」では、お客様の個人情報であるお名前、ご住所、お電話番号等をいっさい外部にもらすことはございません。プレゼント等に関しても同様ですので、安心して応募してくださいね。

Trackback on "読み聞かせの価値"

このエントリーのトラックバックURL: 

"読み聞かせの価値"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "読み聞かせの価値"

"読み聞かせの価値"へのコメントはまだありません。

コメントする

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •  

Copyright 2004-2007 えほんのくに きび 「えほんおじさんのぶろぐ:読み聞かせの価値」ページトップへ。